自律神経の乱れを整える湯治と発酵の関係とは
<更年期女性>自律神経の乱れを整える湯治と発酵の関係とは? あなたは寝つきが悪いですか?朝の寝起きは良くないですか?1日1回の便通ですか?(ほんとは毎食出るため2−3回がベスト)腸が冷えていて手足が冷...
あなたは寝つきが悪いですか?
朝の寝起きは良くないですか?
1日1回の便通ですか?(ほんとは毎食出るため2−3回がベスト)
腸が冷えていて手足が冷えていますか?
これらの質問に2つ以上YESだったあなた、自律神経が乱れているかもしれません。
現代社会では、ストレスや生活習慣の乱れから自律神経が乱れることが多く、更年期を迎える女性は特にその影響を受けやすいです。
自律神経の乱れは、体の不調や疲労感、気分の落ち込みなどさまざま。
このような不調を改善する方法として、「湯治」と「発酵食品」の活用が注目されています。
温泉の効能と腸内環境の改善がどのように関係しているのでしょうか。
あなたは大丈夫?自律神経が乱れている人が増えている
現代の多忙なライフスタイルやストレスにより、自律神経が乱れる人が増えています。
特に更年期を迎える女性は、ホルモンバランスの変化が自律神経に大きな影響を与え、体調不良を訴えることが多いです。
このような状況に対して、「湯治(温泉療法)」と「発酵食品」は有効な解決策になります。
湯治のリラックス効果と発酵食品が腸内環境を改善することで、心身を整える相乗効果が期待できます。
本記事では、更年期女性におけるこれらの方法の有効性をご紹介していきます。
更年期の女性は自律神経が崩れがち
更年期は、一般的に女性が40代後半から50代にかけて迎える身体の・心理変化の時期のことをいいます。
この時期には、卵巣機能が低下し、エストロゲンをはじめとするホルモンの分泌が大きくなります。
これにより、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れやすくなります。
また生活面でも、介護や子育て、仕事の役割の変化などストレスを抱える場面が多い世代ですね。
更年期には、ホルモンバランスの変化でホットフラッシュや冷え性が起こりやすくなりますが、温泉は体温を整え、これらの症状を軽減する助けになります。
また、温泉に入ることで体が温まり心身がリフレッシュすることで、気分の落ち込みにも良い影響を与えます。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、体温調節、心拍数、消化活動などの体内機能を無意識のうちに調整しています。
ストレスや不規則な生活習慣により、このバランスが崩れると更年期の女性では、ホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を与えるため、より注意が必要です。
自律神経が乱れると、睡眠などがうまく取れないことから様々な不調が生まれやすくなります。
自分でも知らず知らずのうちに、ストレスを抱えてしまうことが癖になっていると、体や心のバランスが崩れてくるので、日々のメンテナンスが大変重要です。
あなたの自律神経はいかがでしょうか?ストレスで血流が悪くなるとリズムがくずれて眠れなくなっていたりしたら要注意の信号です。
そのまま放って置くと、血流が悪くなりリズムが崩れて、ガンや大きな疾病などに発展する可能性があります。
温泉に浸かる湯治は、日本では古くから癒しの手段として知られています。
その効果は科学的にも証明されており、自律神経の乱れを整える一助となります。
ではどのような効果があるのでしょうか。大きく3つの効果をご紹介します。
温熱効果
温泉に入ると、体が温まることで血流が促進されます。
これにより、交感神経と副交感神経のバランスが整い、リラックスした状態に導かれます。
特に内臓の臓器が温まることで、手足の毛細血管まで血が通い、血流が良くなるので冷え性や肩こりの改善が期待できます。
泉質の作用
硫黄成分や、カルシウム、塩化マグネシウムなど、温泉には地球が持つミネラルがお湯に溶け出して地上に噴出しています。
ミネラルの多い温泉に浸かることで、体の温め効果や、皮膚からミネラルが吸収される効果もあります。
心理的効果
温泉は自然豊かな場所、山が海の近くから噴き出しているため、その環境で入る温泉により視覚、聴覚、嗅覚など五感に働きかけ、森林浴のようにリラックスする効果があります。
湯治と発酵食品は、それぞれ異なる方法で自律神経を整える働きを持ちますが、これらを合わせることでさらなる効果が期待できます。
1. 温泉でリセット、内臓に血流を巡らせる
湯治で体を温め、その後発酵食品を摂ることで、腸内環境が整い、自律神経のバランスが長期的に保たれます。
体の芯から温めると内臓に血流が回るので臓器の働きもよくなります。
2. 温泉地での発酵食品の活用
日本全国に点在する温泉地では、それぞれの地域特有の食文化がありその土地ならではの発酵食品が楽しめます。
気候や歴史、地形などの影響で多種多彩の郷土料理、発酵食品が存在します。
例えば、信州では味噌やすんきの漬物、北陸ではかぶら寿司やなす辛子漬けなど、地元の発酵食品と温泉を知って、より充実した癒しを体験できますよ。
また九州にある鉄輪温泉は蒸し風呂が有名なので、100度近くの温泉の蒸気を利用した料理法があります。湯治する場所にも共同の蒸し料理ができるシステムがあるので、ちょっと長く滞在するのもオススメです。
ぜひ現地に行かれて、その土地の発酵食と地酒をセットでいただいて、温泉に浸かってその土地を五感で感じてみてくださいね。
3.発酵食品の腸内フローラ改善
ヨーグルト、味噌、納豆、キムチなど、発酵食品には乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれています。
これらの善玉菌は、腸内フローラ(腸内細菌は種類ごとにテリトリーを保って棲んでおり、全体として集団を形成。この集団を「腸内フローラ」と呼びます。)改善し、消化機能や免疫力を向上させる働きがあります。
腸内の菌のバランスが整うために、腸内細菌が好きな繊維(水溶性、不溶性)オリゴ糖なども積極的に摂ることもおすすめします。
4. 腸内のセロトニン増加
腸内環境が整うと、腸で80%が生成されると言われる幸せホルモン「セロトニン」が増加します。
セロトニンは、気分を安定させるホルモンであり、自律神経のバランスを取る役割を果たします。
日常的に発酵を止めていない(加熱処理)発酵食品を摂取することで腸内環境が良くなり、血液が綺麗になり、自律神経が整うのです。
湯治や発酵食品を取り入れるために、日常生活で工夫できる方法を紹介します。
1. 発酵食品の習慣化
・朝食にヨーグルトや味噌汁など生きている菌が入っている発酵食品を添える
・夕食にキムチや納豆を添える。お味噌汁を摂る。
・菌の餌となるオリゴ糖、食物繊維を摂取する。
これらを習慣化することで、無理なく腸内環境を改善できます。
2. 温泉訪問
近場の温泉地に足を運ぶことで、定期的にリフレッシュする習慣を作りましょう。
ここでポイントなのが、定期的にということです。もし、そこまで行く時間がない、という方は温泉の素をお風呂に入れて浸かるということでも効果があるので試してみてくださいね!
3. 適度な運動と睡眠
湯治や発酵食品の効果を最大化するために、軽い運動や十分な睡眠を確保することが重要です。
筋肉を動かすことで血液の巡りをよくするポンプの役割もするので、毛細血管の先にも血が行き届きやすくなります。
湯治と発酵食品は、自律神経の乱れを整えるための自然な方法として非常に有効です。
特に更年期において、これらを組み合わせたライフスタイルは、心身の健康を考慮するための理想的な選択となるでしょう。
親しい仲間と温泉でリラックスし、発酵食品で腸内環境を整える習慣を日々の生活に取り入れることで、快適で健康的な日々を実現しましょう。
あなたのお気に入りの湯治の場所ができると、定期的に体のメンテナンスができ心身が整うので、自律神経が正常に動き病気になりずらい体になります。
腸の動きをよくするため、自律神経を整えるために湯治や発酵を意識していきましょう。
この記事を書いた人
山田 雅恵(やまだ まさえ)
旅する発酵料理家・ファッションデザイナー
旅と発酵の世界をこよなく愛し、発酵の醸し出す世界を広めるために日本各地、海外にて発酵を求め活動している。
文化女子大学家政学部服装学科卒業後、エスモードパリ本校にて学ぶ。ニースのコンクールにてクリエーション賞受賞。パリコレなどのフィッターを経験。帰国後にインディーズブランド立ち上げ、セレクトショップ、大手アパレルブランド数社のデザイナー、京都にて京友禅の着物作りを経て、デザイン企画会社を仲間と起業。
ファッションデザイナーでありながら、天然酵母のパンの発酵と自然の世界に魅せられ、発酵の世界へ。日本の麹の天才調味料、醤(ひしお)仕込み、活用の仕方を広げるべく、日本全国、フランスでも仕込み会を開催。衣食住・心を、発酵を通して、世の中良くしたいという思いで、神奈川県の鶴巻温泉をベースにして、日本全国で活動中。
未来の子供を食で学ぶキッズサイエンス、子供のものづくりの能力を引き出すアートクラスも各地で開催。古民家再生プロジェクトにも関わる。
2018年度より【お裁縫くらす】を日本各地で開催。お裁縫がある暮らしを提案すべく、使える日常雑貨などを作り、自分で愛着のものを作り身につけることを伝えることを使命として、活動中です。
「旅する発酵倶楽部」:https://yamadamasae.com/
<更年期女性>自律神経の乱れを整える湯治と発酵の関係とは? あなたは寝つきが悪いですか?朝の寝起きは良くないですか?1日1回の便通ですか?(ほんとは毎食出るため2−3回がベスト)腸が冷えていて手足が冷...
和精油の魅力 皆さんは、「和の香り」と聞くと、どんな香りを思い浮かべるでしょうか? ヒノキ風呂の香り、畳のい草の香り、お線香の香りなどなど…それぞれ違う香りを思い浮かべるかと思いますが、どれも懐かしく...
11月10日(日)実施レポート。今回も天気予報は覆り、当日は曇り予報となり、秋の森を案内ができました。まず森へ入る前に、今日の身体の状態をご自身で把握して頂きました。今日の寝起きは良かったか、まだ寝足...
冬場に向けて、免疫力を高めるために体の冷えや内臓の冷えを改善していきたい方! 足湯+松ジュース(松茶)がおすすめです。 家でもアロマ入りの、温泉の素で足湯できるフットバスを習慣にすると血流がよくなり、...
日々の忙しさや様々なストレスにさらされる生活で疲れが溜まっていませんか?長期休暇を取って海外旅行や一泊以上の国内旅行へ出掛けるのは、ちょっとハードルが高いけれど、気軽に日帰りできる範囲にある自然に囲ま...