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東洋医学的な養生とアロマセラピー

東洋医学的な養生とアロマセラピー

日々の暮らしの中で、「なんとなく不調」を感じることはありますよね?

疲れているのに眠れない、やる気が出ない、
季節の変わり目に体調を崩しやすいなど…。
病院に行くほどではないけれど、
どこかバランスが崩れているような、
そんな未病の状態に心当たりがある方も
多いのではないでしょうか…

そんなとき、ふと立ち止まり、深呼吸をする。
そうすることで、自分の心や身体の声に
耳を澄ませる時間を持つことは、
現代を生きる私たちにとって、
何よりも大切なセルフケアになります。


今回は、昨年のイベントでもお話しさせて頂いた
東洋医学の知恵とアロマセラピーを組み合わせた
相乗効果についてお伝えいたしたいと思います。

 

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養生とは?
〜東洋医学的セルフケアの知恵〜

養生とは、「日々を生きる術」であること。
東洋医学における「養生(ようじょう)」とは、
生命を養い、病を防ぐための知恵のこと。
つまり、「病気になってから治す」のではなく、
「病気になる前に整える」という考え方です。


養生は特別なことではなく、
暮らしそのものの中にあります。

食べるもの、眠る時間、心の持ち方、
季節に合わせた過ごし方、その一つ一つが、
自分自身を労わる処方箋となります。

 

『養生の基本5原則』

食養生:旬のものを食べ、五味をバランス良く摂取し、胃腸に負担をかけない

動養生:適度な運動を継続し、気の巡りを意識する

睡眠養生:質の高い睡眠を確保し、規則正しい睡眠を心掛け陰陽の調和を図る

心養生:感情の波を穏やかに保つ

季節養生:春夏秋冬に合わせた生活リズムを持つ

 

アロマセラピーの力と東洋医学のつながり

アロマセラピーとは、
植物の精油を使った自然療法であり、
現代ではリラクゼーションの手段として広く知られていますが、
東洋医学的な視点で見ても、とても興味深い働きをしてくれます。

東洋医学では、
「気・血・水」が身体の中をスムーズに
巡っていることが健康の基本とされています。

ところがストレスや生活習慣の乱れなどで
「気」が滞ると、心身にさまざまな不調が現れます。


そんなとき精油の香りは、
呼吸を通して私たちの脳にダイレクトに、
たった0.2秒で働きかけ、緊張をゆるめ、
気の巡りを促してくれます。

いろいろ種類のある香りですが、
東洋医学の五行説との相性もよく、
養生アロマとしておすすめです。


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『五行別のおすすめの香り』

春(木)=気を巡らせ、自律神経に働きかける香り。
フルーティー・グリーン・甘み

⇒ベルガモット・ローマンカモミール・オレンジなど。


夏(火)=血液循環を良くする、中枢神経系に作用する香り。
フローラル・スパイシー

⇒ラベンダー・ローズマリー・パルマローザなど。


梅雨(土)=精神的な基盤を作り、健胃に効果がある香り。
スッとした甘み。

⇒フランキンセンス・ペパーミント・レモンなど。


秋(金)=呼吸器系に作用し、気を補う香り。
針葉樹ウッディ

⇒ティーツリー・サイプレス・クラリセージ・パイン など


冬(水)=ホルモンバランスを整え、活力を与える香り。
ドライスイートウッディ

⇒ゼラニウム・タイムリナロール・シダーウッドなど


このように、アロマの香りは自然のエネルギーそのものです。
使い方を少し工夫することで、
自然の移り変わりと共に日々の暮らしの中に、
静かな癒しをもたらしてくれます。

 

季節のおすすめ:梅雨の湿と気の養生

67月の梅雨時期は、東洋医学で
「湿邪(しつじゃ)」が体に溜まりやすい季節とされています。
なんとなく身体が重い、むくみやすい、気分が落ち込みやすい……
そんなときこそ、養生とアロマの力が役立つのです。


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この時期におすすめの過ごし方:

・朝起きたら白湯を一杯。身体を内側から温める。
・食事に生姜や大葉、香菜などの“巡らせる食材”を取り入れる。
・湿気を嫌う「脾(ひ)」を守るために、冷たいものや甘いものを控える。
・好きな香りを嗅ぎながらの入浴で、一日の疲れを浄化する。
・軽いストレッチや散歩で気血の流れを促す。



おすすめアロマ

◎和はっか

◎ペパーミント

◎フランキンセンス

◎グレープフルーツ

◎レモン

これらの香りは、爽やかでリフレッシュ感があり、
身体の重だるさをすっきりと流してくれますよ。

 

わたしの「養生」は、香りからはじまる

忙しい日常の中で、自分の内側に目を向けることは簡単ではありません。
でも、朝に1分間の深呼吸、夜にお気に入りの香りでくつろぐ時間……


そんな小さな習慣が、実は心と身体を守る大きな力になります。


「香り」は見えないけれど、確かにそこにあって、
わたしたちのに働きかけてくれる存在です。
自然のリズムに沿って暮らす東洋医学の知恵と、
植物の力を借りるアロマセラピー。

その両方を暮らしに取り入れることで、
自分を大切にするための「養生」がもっと優しく、
もっと心地よいものになることに間違いないでしょう。


今の自分にぴったりの香りを見つけて、
季節とともに変化する「わたし」を、
香りと一緒に見つめてみませんか?

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この記事を書いた人

渡邉綾(森林セラピスト)

森林セラピスト、ホリスティックケアプロフェッショナルスクール認定アロマセラピスト、看護師。

登山が趣味で、森が心身にもたらす効果を直に経験し、森林セラピストとなりました。

医療者として治療だけではなく、予防医療の大切さを実感しています。
看護師として、統合医療施設での勤務経験あり。
ケアルーム"Naturan"にて、アロマトリートメントによるセラピストとしてクライアントさんのケアにも携わっています。



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