
森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜
東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しち...
この記事を書いた人 【プロフィール】 Chico(ヨガインストラクター) 2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。 <patagonia TO UNITED ARROWS プロセールス/Real Stone アンバサダー>
最近、
「40代前半で生理が終わった」
「生理周期が乱れてきた」
そんな声を、周りで聞くことはありませんか。
アーユルヴェーダでは45歳〜55歳の間に更年期の症状が出やすいと言われていますが、生理の終わり方やホルモンの変化の現れ方には大きな個人差があります。
卵巣機能の低下や女性ホルモン分泌の変化は、ある時期から比較的急に進む方もいれば、時間をかけてゆるやかに移行する方もいます。
早めに生理が終わる方や不定期な状態が長く続く方は、ホルモンバランスの揺らぎを体感として強く感じやすい傾向があるとも考えられています。
その影響が体に表れやすいのが、髪・肌・爪といった「末端」や「潤い」に関わる部分です。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、血流の維持、水分保持、皮膚や毛髪の成長サイクルにも関与する重要なホルモンとされています。
その分泌量やバランスが変化することで、毛根や皮膚、爪先への栄養供給が相対的に後回しになり、抜け毛、円形脱毛、乾燥、割れやすさとして現れることがあります。
それは体が急な変化に適応しようと必死にバランスを取っている過程とも言えます。
同じ40代でも症状の出方が違うのは、体の強さ・弱さではなく、日々の食生活や生活スタイル、そして変化のタイミングやスピードの違いです。誰かと比べる必要はありません。
それに、一年で最も寒さが厳しい2月は、体が自然と内側を守ろうとする季節です。寒さによって血流は内側へ集まり、心臓・脳・内臓といった生命維持に欠かせない働きが優先されます。
そこにホルモンの揺らぎや精神的・肉体的ストレスが重なることで、体はより防御的な状態に入り、髪・肌・爪は後回しにされやすくなります。
だからパサつきや乾燥、脱毛は年齢のせいでも、日々の努力不足でもありません。体が「今は守ることを優先したい」そう判断しているサインなのです。
そして近年注目されているのが、皮膚から体内に取り込まれる物質"経皮吸収"の影響です。
皮膚は外界から体を守る重要なバリアですが、完全に遮断されているわけではなく、脂溶性で分子量の小さい成分は皮膚を通過し、血流に取り込まれる可能性があることが分かっています。
日常的に使用する化粧品やヘアケア製品、洗浄剤などにも、微量ながら皮膚から吸収される成分が含まれている場合があります。こうした物質は、体内に入った後、主に肝臓で代謝・分解され、尿や胆汁を通して排泄されます。
しかし、ホルモンバランスが大きく変化する時期や、栄養不足・睡眠不足・慢性的なストレスが重なると、解毒・代謝システムに相対的な負荷がかかりやすくなることもあります。
一般に「経皮毒」という言葉は医学的な正式用語ではありませんが、体内に取り込まれた化学物質の代謝・排出にエネルギーが必要になるという点は、生理学的に見ても無視できない側面と言えるでしょう。
体が処理すべき情報や負荷が増えると、生命維持に直結しない部分へのエネルギー配分は後回しにされやすくなります。
その結果として、髪の成長サイクルの乱れ、皮膚の乾燥やターンオーバーの低下、爪の脆さといった変化が現れることも考えられます。
これは「外からの影響で弱っている」というよりも、体が限られた資源をどこに使うかを調整している過程と捉えることができます。
体の内側で起きている変化を、どう受け取るか…
こうした変化の時期に大切なのは、「何かを急いで足すこと」よりも、まず体の状態を正しく知り、無理をかけすぎていないかを見直すことです。
ホルモンバランスや自律神経はとても繊細なシステムです。ストレス、睡眠不足、冷え、栄養状態など、日常の小さな負荷が積み重なることでその揺らぎは大きくなっていきます。抜け毛や肌の乾燥、爪の変化は、体が「今は調整が必要です」と教えてくれているサイン。
だからこそ、年齢や症状だけに目を向けるのではなく、今の体に何が起きているのかを観察する視点が大切になります。
まずは体の声に耳を傾けることから始めてみてください。
体は、ゆっくりと応える力を持っています。
焦らず、少しずつ、自分のペースを大切にして継続してください。
そして、いつでもご相談くださいね。
様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。
アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。

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