
皮膚は"第三の脳" -触れるものは、わたしをつくる-
最近、「経皮毒」という言葉を耳にすることが増えました。シャンプーや化粧品の成分が、皮膚から体内に入り、悪影響を与える、そんな情報に、不安を感じたことがある方もいるかもしれません。実は「経皮毒」という言...
この記事を書いた人 【プロフィール】 Chico(ヨガインストラクター) 2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。 <patagonia TO UNITED ARROWS プロセールス/Real Stone アンバサダー>
最近、「経皮毒」という言葉を耳にすることが増えました。
シャンプーや化粧品の成分が、皮膚から体内に入り、悪影響を与える、そんな情報に、不安を感じたことがある方もいるかもしれません。
実は「経皮毒」という言葉は、医学的な正式用語ではありません。
ですが、皮膚から物質が吸収されること自体は事実です。
医療の現場では、湿布やホルモンパッチなど“経皮吸収”という仕組みが活用されていますし、使用したことのある方も多いのではありませんか?
ただし、ここで大切なのは、皮膚は「何でも通してしまう膜」ではないということです。
私たちの皮膚の一番外側にある角質層は、外部刺激から体を守る強固なバリア機能を持っています。
吸収されやすいのは主に、分子が小さく脂溶性の物質で、その量は、塗布量や時間、皮膚の状態によって変わります。
ゼロではない。でも、無防備でもない。
私たちの体は、想像以上に賢くできています。
⚫︎皮膚は「第3の脳」とも言われる理由
皮膚と脳は、胎児期に同じ外胚葉から生まれます。
皮膚には多くの神経受容体が存在し、触れた刺激は瞬時に脳へと伝わります。
・やさしく触れられると安心する。
・緊張すると肌がこわばる。
触覚刺激は自律神経に影響を与え、ホルモン分泌や呼吸、心拍にも関わっています。
だからこそ、皮膚は単なる外側ではなく、心と体をつなぐインターフェース。
私はそれを、「第3の脳」と表現したくなるのです。
私の周りには、アトピー性皮膚炎に悩む方や、ホルモンバランスの変化の中で円形脱毛症を経験した友人もいます。
原因はひとつではありません。免疫の働き、ストレス、遺伝的要素、そして女性ホルモンのゆらぎ。
体はとても複雑で、単純な犯人探しでは語れません。だからこそ肌が敏感になっているときほど、触れるものを少しだけ見直してみましょう。
✔︎刺激を減らす
✔︎香りをやさしくする
✔︎洗いすぎない
それだけで、肌がほっとすることもあります。
⚫︎私が天然由来成分にこだわる理由とセルフチェック
私は、天然由来成分を中心とした、インナーケアやスキンケアのアドバイスをしています。
それは「自然だから絶対安全」という考えではなく、ゆらいでいる肌にとって“余計な刺激をできるだけ減らす”という視点から。何を選ぶかは人それぞれ。でも、自分の肌に合うものを知ることは大きな安心につながります。
お肌のセルフチェックしてみましょう
✔︎お風呂上がりに、肌が乾燥したりかゆくなることはありませんか?
✔︎香りの強い柔軟剤や洗剤を使うと、なんとなく頭が重くなることはありませんか?
✔︎生理用ナプキンで痒みやムレを感じることがありませんか?
✔︎化粧品や日焼け止めを塗った後、肌が重い感じがすることはありませんか?
✔︎子どもや家族の肌トラブルが増えてきたと感じることはありませんか?
✔︎汗をかいたあと、肌のベタつきやかゆみが気になることがありませんすか?
✔︎「なんとなく体が重い」「だるい」という感覚が続くのに、原因がよく分からないことはありませんか?
✔︎無添加、オーガニックと記載がある商品でも肌に合わないことが多くありませんか?
触れるものは、わたしへのメッセージ
肌は、沈黙しているようでいつも何かを伝えています。
荒れも、かゆみも、抜け毛も、それは体からのサイン。
怖がるのではなく、敵にするのでもなく、
「今、何を求めているのだろう?」と静かに問いかけてみましょう。
チェックの個数の結果…
・2個以上 → 少し意識してみるタイミング
・4個以上 → 日用品を見直してみてもいいかも
大切なのは、怖がることではなく、知ったうえで選ぶことです。
私たちの体には本来、代謝する力も、解毒する力も備わっています。
完璧を目指す必要はありません。
でも、毎日触れるものを少しだけ丁寧に選ぶこと。
そして、自分の肌に優しく触れること。
それは、単なる日常ではなく、神経を整え、心を整え、自分自身との関係を整える時間でもあります。
ヨガで呼吸を整えるように。
アーユルヴェーダで体質を知り、自分を知るように。
自分に触れる時間を毎日少しずつ作ってみましょう。
そうすることで自然と脳もリラックスし、体や心のゆらぎが心地よく変化してくるでしょう。
そして、春の敏感な時期は、自分を見つめ直すタイミングです。

様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。
アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。

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