~森は女子の味方~
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森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜

森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜


東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しちじゅうにこう)」という季節の暦があります。

一年を二十四節気に分け、さらにそれぞれを三つに分けたもの。およそ五日ごとに、自然の小さな変化を言葉で表した暦です。私は今年に入ってから意識をして過ごすようにしています。

「桃始笑(ももはじめてさく)」 花が咲くこと。
「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」 虫が動き出すこと。
「草木萌動(そうもくめばえいずる)」 木々が芽吹くこと。

どれも、自然が静かに動き出す瞬間を表していることがわかります。
私たちは普段、カレンダーの日付で季節を感じていますが、七十二候は、自然の変化そのものを季節の目印にしています。

そんな小さな変化を、昔の人は丁寧に見つめながら暮らしてきたことがわかります。実はこの自然のリズムは、私たちの体とも深く関係しています。東洋医学では、人の体は自然の一部であり、季節の変化とともに心や体の状態も変わると考えられています。

春には春の体。夏には夏の体。秋には秋の体。そして冬にも冬の体の過ごし方があります。特に女性の身体は、その変化を繊細に感じ取りやすいと言われています。月経周期やホルモンの変化。そしてライフステージによる体の移り変わり。
女性の体は、日々の生活だけでなく、自然のリズムにも静かに影響を受けています。
東洋医学では、女性の体は「血(けつ)」と深く関係していると考えられています。月経や妊娠、出産など、血の働きが女性の健康を支えているからです。そして、その血の巡りを整えるのが「気(き)」の流れです。気と血がスムーズに巡ることで、体は自然なリズムを保つことができます。

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春の七十二候を見てみると、多くの言葉が「芽吹き」や「動き始める生命」を表しています。冬の間、土の中で静かに眠っていた種が、少しずつ外へ向かって伸びていく季節です。東洋医学でも、春は「発(はつ)」の季節でエネルギーが外へと広がっていく時期とされています。この働きと関係しているのが五行でいう「肝(かん)」です。肝は、気や血の巡りを整え、感情のバランスや自律神経にも関わるとされています。

春になると、この肝の働きが活発になり、体も心も動き出します。しかし、巡りが滞ると、イライラや不安感、頭痛や肩こり、PMSなどの症状として現れることもあります。女性の体の中心にある子宮もまた、血の巡りと深く関係しています。冷えやストレスによって血流が滞ると、月経の不調や体のだるさとして現れることもあります。だからこそ、春は体の巡りをやさしく整えることが大切です。

七十二候の暦を見ていると、自然は決して急いで季節を変えているわけではないことに気づきます。花は一斉に咲くのではなく、少しずつ。芽吹きも、静かにゆっくりと進んでいきます。私たちの体も同じです。急に変わることはできません。小さな変化を重ねながら、季節に適応していきます。もし、体の揺らぎを感じたときは、少しだけ自然のリズムに目を向けてみてください。

深く呼吸をすること。体をゆるやかに動かすこと。足元を温めること。そして、お腹の奥にある子宮を包み込むように、ゆっくり呼吸をしてみましょう。
呼吸が深くなると、お腹の奥がやさしく動き、血の巡りが少しずつ整っていきます。そんな体の感覚を取り戻す方法のひとつが、森林浴です。

森の中をゆっくり歩いていると、呼吸が深くなり、体が緩んでいきます。木々の香り。やわらかな光。足元の大地の感覚。五感を通して自然に触れることで、自律神経が整い、体の巡りもゆるやかに動き出します。森林浴は、特別なことをする時間ではなく、自然のリズムに身をゆだねる時間です。

七十二候が教えてくれるのは、自然がゆっくりと変化していく時間です。

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森の中にいると、そのリズムを体で感じることができます。女性の体もまた、自然と同じように、ゆっくりと、静かに変化していく存在なのかもしれません。看護師セラピストとして、お客様と自然の中に身を置くことでも、人の体は驚くほど静かに整っていくということを実感しています。

森に入ると呼吸が深くなり、体がゆるみ、心が落ち着いていきます。その時間は、どこか本来の自分に戻るような感覚でもあります。

私にとって森は、大切な気づきを与えてくれる場所です。森は、私を癒すセラピストなのだと、いつも感じています。やっと暖かくなり、外で過ごす時間も少しずつ増えてくる季節になりました。一方で春は、花粉症のつらい症状に悩まされる季節でもあります。けれどそれは、体が自然の変化に敏感に反応している証でもあります。無理に抑えるだけでなく、森の中に身を置き、呼吸を整えながら、体をゆるめてみてください。

春の空気の中で深く呼吸をすると、少しずつ体が季節に馴染んでいくのを感じることがあります。

足元に残る冷え、浅くなっていた呼吸、無意識にこわばる肩や顎。
「今、どこがまだ冬のままだろう」
「冬から春にお引越ししてない身体の部位はどこだろう」

そんなふうに、自分の体にそっと問いかけてみてください。ゆっくり呼吸を整え、足元をゆるめていくと、体の巡りも静かに動き始めていきます。

春は、体が少しずつ目覚めていく季節。
森のリズムとともに、私たちの体もゆっくりと春へ向かっています。

森の中で深く呼吸をすることは、体が季節を思い出す時間なのかもしれません。


この記事を書いた人

渡邉綾(森林セラピスト)

森林セラピスト、ホリスティックケアプロフェッショナルスクール認定アロマセラピスト、看護師。

登山が趣味で、森が心身にもたらす効果を直に経験し、森林セラピストとなりました。

医療者として治療だけではなく、予防医療の大切さを実感しています。
看護師として、統合医療施設での勤務経験あり。
ケアルーム"Naturan"にて、アロマトリートメントによるセラピストとしてクライアントさんのケアにも携わっています。



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