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血液について

血液について

血液について

年齢を重ねていくと"血流が良いこと"の大切さが身に沁みてきます。
血液がしっかりと巡らなければ、体と心の健やかさを失い、不調や病気を抱えてしまいます。

◊慢性疲労(すぐ疲れる・疲れが抜けない)
◊便秘(すっきりしない・ガスが溜まる・腹部膨満)
◊体重増加(体が重い・痩せない)
◊体の冷え(手足の冷え・腹部の冷え)
◊肌トラブル(吹き出物・アトピー・かゆみ・乾燥)

これらの身近に感じる不調や不快感も全て血液の質の低下が原因の一つです。
今の血液の質が“今の体質“を作っているのですが、そんな大切な血液のことを"よく知らない"という方も多いのではないでしょうか。

血液は、成人の男性で体重の約8%、女性で約7%とされています。
50kgの方であれば3.5から4リットルの血液が血管を通して体内に巡っています。

動脈、静脈、毛細血管など全ての血管を繋げると、約12万キロメートルにもなり、地球を約2周半する距離に相当します。
心臓から出た血液が全身を巡って、また心臓に戻ってくるまでの時間は約30秒であると分かっています。

このように全身に猛スピードで流れゆく血液は、
細胞に酸素と栄養素、ホルモンなどを運搬するだけでなく、免疫や体温の調節なども担い生命維持に不可欠なのです。

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血液成分について
①赤血球
②白血球
③血小板
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①赤血球
主な働きは酸素の運搬で肺に取り込んだ酸素をヘモグロビンと結合させ、全身の組織に酸素を供給します。
また、組織で発生した二酸化炭素を肺に運ぶ役割も担っています。

これらの酸素と二酸化炭素の交換は、赤血球中のタンパク質のヘモグロビンが行なっています。
ヘモグロビンは、鉄を含むヘムとグロビンというタンパク質から構成されています。

赤血球が減少すると、各細胞に十分な酸素が行き渡らなくなり、
動悸・息切れ・めまい・頭痛・けん怠感などが現れてきます。
これらは貧血の症状です。

急激な貧血の場合は、気を失ったりすることもありますが、
慢性的な貧血では、皮膚が青白くなったり、
肌荒れや脱毛なども起こり得るので赤血球(ヘモグロビン)を補うことが大切です。

逆に、赤血球の数が多すぎる状態を多血症と呼びます。
多血症になると、血液がドロドロになり、血栓症のリスクが高まることがあります。

①セルフケアポイント
ヘム鉄を含む食品を積極的に摂り、鉄の吸収を高めるビタミンCや、
赤血球を作るのに必要なビタミンB12を含む食品、
葉酸を含む食品を一緒に摂ると良いとされています。
消化不良を避ける為に、
玄米や豆類は発酵食品(納豆・味噌)と組み合わせるようにすると良いです。
また、食事中のコーヒーや緑茶は鉄の吸収を妨げるので控えましょう。

②白血球
白血球は、体内に侵入した細菌やウイルスなどに対する免疫機能を担う血球です。
白血球には下記のような種類があります。

・好中球(こうちゅうきゅう)
白血球のうち、約40~70%を占めているのが「好中球」です。
好中球はからだを病原体から守るために最前線で働いてくれています。
細菌などの異物が侵入したら駆けつけ、それらを食べて殺菌する働きがあります。

・好酸球(こうさんきゅう)
白血球のひとつで、寄生虫感染が起こった時に体を守る働きをしますが、
ぜんそくやアトピーなどのアレルギー疾患の一因にもなり、好酸球が過剰に増えると、
アレルギー反応や臓器に炎症や損傷が起こる場合もあります。 

・好塩基球(こうえんききゅう)
好酸球と同じく、アレルギー反応などに関与しているとされています。
ヒスタミンなどの炎症物質を放出することで、アレルギー反応を助ける役割を担います。
血液中の白血球全体の0.5%程度と非常に少ないのが特徴です。

・単球(たんきゅう)
単球は最も大きなタイプの白血球です。
マクロファージや、樹状細胞に分化し、死んだ細胞など、
体内で不要になったものなども食べながら、他の免疫細胞を活性化させるなど、
免疫反応の初期段階で重要な役割を担う細胞です。

・リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)
リンパ球は、ウイルスなどの小さな標的を攻撃する白血球の一種で、
抗原抗体反応などの免疫に関与しています。
リンパ器官(骨髄やリンパ節、扁桃腺など)といわれる部位に多量に存在していますが、
リンパ液や血液に乗って全身を循環しています。

②セルフケアのポイント
リンパ球を増やすのに効果的な栄養素には、
タンパク質、ビタミン、ミネラル、魚の油(EPA・DHA)などが挙げられます。
また、抗炎症物質のビタミン、ファイトケミカル(野菜や果物などの植物性食品に含まれる色素、香り、苦み、渋みなどの成分)を摂ることで、
リンパ球を減らす原因となる炎症を抑えられます。

③血小板
血小板には、止血と血液凝固の働きがあります。
血管が傷つき出血したときに活性化し、
血漿(血液の液体成分)のフィブリノーゲンによって血小板同士が接着してのり状となり、
血管の壁の傷口を防いで血栓をつくります。

その状態からさらに凝固成分が放出され、
血漿の凝固を助け、他の血小板や赤血球を密着させて強力に止血をします。
このときつくられるのが、一般的に『かさぶた』と呼ばれるものです。

血小板の重要な役割は、出血した際の止血が主ですが、
血管内皮細胞を維持するための物質を供給したり、
炎症、免疫、感染防御、動脈硬化、がんの転移や発育など、
様々な生体反応にも深くかかわっていると考えられています。

③セルフケアポイント
血小板数を増やすのに効果的な栄養素は鉄分、ビタミンB群、葉酸です。
赤身の肉、魚介類、豆類、海藻類、果物、野菜などを積極的に摂りましょう。
また、高たんぱく食品と水分を十分にとり、アルコールを控えることも大切です。

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~まとめ~

このように、体の様々な不調は血管血流のトラブルから引き起こされるので、
バランスよく、ビタミン、ミネラル、タンパク質、鉄、水分とワンパックで摂るのが理想です。
普段掛けている栄養素が無いかをチェックしながら、血管血液の巡りが良い状態を保ち、快適な毎日を過ごしましょう!!

この記事を書いた人

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【プロフィール】

Chico(ヨガインストラクター)

 

2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。

様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。

アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。


<patagonia TO UNITED ARROWS プロセールス/Real Stone アンバサダー>

 

 

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