
仙石原すすき草原
森子の日常の何気ない箱根ライフを、はこねのもり女子大学学長が味のあるイラストで紹介! この記事を書いた人 天野 湘子(あまの しょうこ) はこねのもり女子大学学長 箱根町仙石原出身 幼少期~小学2年ま...
夏本番へ向けて身体と心を整える
夏至を過ぎると、東洋医学の陰陽五行説では「陽」⇒「陰」のエネルギーに移行します。
でも7月はまだ「陽」の要素が強く残り、外に向かうエネルギーが大きく「火」の季節となります。
五臓六腑で夏は「心(しん)」に属する季節とされ、心臓や血管、そして精神の働きと深い関係があります。
火のエネルギーが盛んになる夏は、活動的になれる一方で、気づかぬうちに“熱”が心身にこもりやすく、疲れやすさや情緒の不安定さとして表れやすくなります。
今年は、既に梅雨明けし、蒸し暑い日が続いています。
残暑も厳しく長くなる可能性もあり、ますます「心」の養生法は重要となるかと思います。
本格的な夏が来る前の今、
すでに冷たい飲み物やエアコンで身体を冷やし過ぎてはいないでしょうか?
寝つきが悪い、イライラしやすい、胸がざわざわする、動悸が気になる…。そんな症状はないでしょうか?
これはすでに、夏の「心」の疲れかもしれません…
7月の養生の基本は「熱を外に逃し、巡らせる」
東洋医学的な夏の養生のキーワードは、「発散」と「静養」のバランスです。
外に向かうエネルギーを上手に放ちつつ、内側に穏やかさと冷静さを取り戻すことが大切な時期になります。
無理に動き過ぎず、かといって汗をかくことを避け過ぎず、程よく巡らせることがポイントになります。
特に意識したいのが、「心」と繋がる感情の中でも喜び、緊張、不安などです。
これらが過剰になると、心の働きが乱れて、睡眠の質の低下やストレス性の不調に直結してしまいます。
ストレスの緩和には、自分に合うセルフケアを見つけることが大切です。
皆さんは、自分のセルフケア方法をもっているでしょうか?
セルフケアは自分でやるものだと思っている方が多いかと思いますが、人の手や場を借りて自分をメンテナンスすることも一つの手段です。
足元から整える、夏のセルフケア
そんな時期におすすめなのが、「リフレクソロジー」と「森林浴」を組み合わせたセルフケアです。
リフレクソロジーのすすめ
リフレクソロジーは、足裏にある「反射区」を刺激することで、全身の臓器や神経系に働きかける自然療法です。
心の働きに対応するエリアや、自律神経を整えるゾーンを優しくほぐすことで、身体の中からリラックスを促すことが得意な療法です。
足は“第二の心臓”と呼ばれるほど大切な場所なのは、皆さんもご存知かと思います。とくに夏は、冬と違い冷房による足元の冷えやむくみが見過ごされがちです。
リフレクソロジストでもある私が常に感じているのは、
顔や手には、毎日化粧水をはじめクリームをつけてマッサージしたりする方は多いです。
しかし、お化粧して綺麗にしている方の足を見せて頂くと、
踵はカサカサである方も多く、足のケアをしている方が少ないのです。
足は、自分の体全体を支えてくれて、色々な場所に連れて行ってくれる。
体の中でも特に労ってあげたい大切な部位だと思うのです。
ただ触ったり、観たり、意識するだけで身体は変わってきます。
是非、まずは自分の足の観察をしてみること、
そして足裏を温めたり、オイルで血流を流したりすることで、自分自身への丁寧なケアに繋がります。
森林浴で心をリセット
足を整えてから、さらに、外に出て自然とつながる時間を持つことで、
心に溜まった、要らない“熱“も優しく冷まします。
すでに皆さんご存知のように、
森林浴には自律神経を整え、ストレスを軽減し、免疫力を高める効果があります。
森の中に入ったときに感じる、ふーっと深く、呼吸できるような清々しさを感じることができます。
その正体は「フィトンチッド」と呼ばれる植物が放つ芳香成分です。
これは自然が作り出した天然のアロマと言えます。
この天然のアロマには、リラックス効果だけでなく、
抗菌・抗ウイルス作用、神経の安定化などの働きがあります。
夏の朝や夕方、涼しい時間に森や緑の多い公園をゆっくり歩くだけでも、体の芯からリフレッシュできます。
そして、靴を脱いで地面の土に触れる「グラウンディング」も、夏の過剰なエネルギーを中和することができるでしょう。
アロマで香りの養生を取り入れる
なかなか暑くて外には出たくない、熱中症にはなりたくない…
そんな方も多いかと思いますので、最後に、自宅でのケアには、
アロマセラピーの力を取り入れるためにお勧めの精油もお伝えしていきます。
「ペパーミント」
清涼感があり、頭の熱を冷まし、気分をすっきりさせてくれます。
胃腸の不快感にも良いです。
「ラベンダー」
心を鎮め、不眠や緊張を和らげる効果があります。
「心」の疲れにぴったりです。
「ローズマリー」
「心」を活性化し「気」「血」の流れをよくしてくれます。
滞った血液を流し、神経強壮やリフレッシュ効果があります。
「レモングラス」
湿気の多い時期のだるさや気分の重さを軽くしてくれます。
夏のリフレッシュには最適な香りです。
夏は多くの汗をかくので、体力を消耗しやすいうえに日差しも強く、夏バテや日焼けに気をつけながら、暑さに負けない身体と心作りをしていきましょう。
この記事を書いた人
渡邉綾(森林セラピスト)
森林セラピスト、ホリスティックケアプロフェッショナルスクール認定アロマセラピスト、看護師。
登山が趣味で、森が心身にもたらす効果を直に経験し、森林セラピストとなりました。
医療者として治療だけではなく、予防医療の大切さを実感しています。
看護師として、統合医療施設での勤務経験あり。
ケアルーム"Naturan"にて、アロマトリートメントによるセラピストとしてクライアントさんのケアにも携わっています。
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