
夏本番へ向けて身体と心を整える
夏本番へ向けて身体と心を整える 夏至を過ぎると、東洋医学の陰陽五行説では「陽」⇒「陰」のエネルギーに移行します。でも7月はまだ「陽」の要素が強く残り、外に向かうエネルギーが大きく「火」の季節となります...
湯治場と温泉の真の力 「蒸気」からの吸収と、陰陽バランスを整える発酵食
あなたはセルフメディケーションできていますか?自分の健康は、自分でみて整えていくと
いうことが大切です。2025年問題として、後期高齢者が増えていることと、医療費の最大化が社会的な問題になっています。
このままでは医療制度を維持していくことが難しくなっていくと言われています。温泉の
湯治場などをうまく活用しつつ、普段から自分の体の健康をメンテナンスしていくことが大切です。自身の自然治癒力を高めることを個人で意識していきましょう。
そのためにも、日本各地にある温泉湯治場の滞在をお勧めします。
実は温泉場の空気中には、目に見えないミネラルが含まれていて皮膚から経皮吸収することができるのです。
さらに、昔から温泉のある湯治療場に長期滞在することで、温浴以上の深い意味がある
としています。普段の自分の食事の見直し、不要なものを手放し、陰陽のバランスを整える
ことが、湯治の本質なのです。
今回の記事ではなぜ温泉の蒸気が重要なのか、湯治の場の「気」が高い理由
湯治の滞在がもたらす食・心・体のリセット箱根温泉を例に見る「陰と陽」のバランス
湯治の場の食事に発酵食を取り入れることが重要だという理由を詳しく解説していきます。
温泉は「浸かる」よりも「蒸気」からの吸収が大切
1.なんと温泉で蒸気吸収が効果的?
硫黄泉(大涌谷温泉など):デトックス・血行促進・抗菌作用
炭酸泉(仙石原温泉など):血流促進・疲労回復・冷え改善
塩化物泉(湯本温泉など):保湿・免疫力UP・関節痛の緩和
温泉地を訪れたら、「温泉に入る」だけでなく、「深呼吸してその土地の空気を体に
取り込む」ことを意識してみましょう。
滞在中はゆっくりした気持ちでその場の空気も深呼吸して体全体で取り入れることもしていくといいでしょう。
2. 温泉の湯治場は「気」が高い その理由は?
昔の人々が湯治場を選んだのは、温泉の成分だけでなく、その土地が持つ「気」の高さにも
関係しています。空気中のミネラルが他の地域より多いと言われています。
「気」が高い温泉地の特徴
火山活動が活発→ 地熱エネルギーが強く、大地のパワーを受け取れる
鉱物が豊富な土地→ 地中のミネラルが空気中に放出され、エネルギーの流れを整える
森林・水の流れがある→ 陰陽のバランスが取れ、浄化と再生がスムーズに行われる
箱根温泉の「気」の高さ
地域により温泉の性質、ミネラルの種類が違うので効能や特徴が変わり、例えば以下の温泉では、このような特徴の効能があります。
大涌谷温泉(硫黄泉) → 強い火山エネルギーで、心身のデトックスに最適
仙石原温泉(酸性硫黄泉) → 静かな自然環境で、心が落ち着く癒しの気が流れる
湯本温泉(アルカリ性単純泉) → 皮膚・体のバランスを整え、ゆっくり回復するのに向いている
湯治の場の地形や地質を知ることで、自分に合った「気」の温泉地を選ぶことができますね。
3. 湯治とは?「食」「生活」「思考」をリセットする時間
湯治とは、温泉に浸かるだけでなく、1週間以上滞在し、食事や生活を見直すことで、体と心のバランスを取り戻すことに意味があります。
湯治の場の食事に発酵食品を取り入れることが重要であり、腸内環境を整えるだけでなく、体のデトックスを問い、ミネラルの吸収を助ける役割も行います。
味噌汁→温泉ミネラルと味噌の酵素が相乗効果を発揮
漬物(ぬか・塩麹) →腸内環境を整える、体の浄化を助ける
納豆・発酵大豆食品→高タンパクで消化吸収がよく、温泉のミネラルと相性が良い
甘酒(飲む点滴) →滞在中のエネルギー補給に最適
食事のポイントは、「消化に負担をかけないこと」「シンプルな食事で陰陽のバランスをとること」です。
4.湯治場で「陰と陽のバランス」を整える
私たちの体は、「陰」と「陽」のエネルギーのバランスが取れていることで健康で
いられます。
陽のエネルギー(活性・熱・興奮) → 火山の気・硫黄泉・活動的な温泉地(大涌谷)
陰のエネルギー(冷静・静寂・癒し) → 鉱泉・森林の中の温泉(仙石原・湯本)
以上のことから、湯治場に滞在することで自分にとって足りないエネルギーを補うことが
でき、不要なエネルギー(ストレス・疲労)を手放すというプロセスが自然に行われます。
5. まとめ – 温泉と湯治を「本当の意味」で活用する
温泉の蒸気を意識的に吸収することで、体への吸収率を高めることができます。
湯治場は「気」が高い場所であり、そこに滞在するだけでエネルギーが整いやすくなります。できれば、1週間以上の湯治で、食事や生活を見直し、本当に必要なものを知るようにするのがおすすめです。
滞在中は、発酵食品を取り入れることで、温泉と食の相乗効果を得られることができます。
温泉は単なるリラクゼーションではなく、体・心・魂を整えるためのツールです。
次回温泉を訪れる際は、「温泉地の空気や蒸気を吸い、発酵食を食べ、陰陽のバランスを
整える」ことを意識してみてくださいね。
この記事を書いた人
山田 雅恵(やまだ まさえ)
旅する発酵料理家・ファッションデザイナー
旅と発酵の世界をこよなく愛し、発酵の醸し出す世界を広めるために日本各地、海外にて発酵を求め活動している。
文化女子大学家政学部服装学科卒業後、エスモードパリ本校にて学ぶ。ニースのコンクールにてクリエーション賞受賞。パリコレなどのフィッターを経験。帰国後にインディーズブランド立ち上げ、セレクトショップ、大手アパレルブランド数社のデザイナー、京都にて京友禅の着物作りを経て、デザイン企画会社を仲間と起業。
ファッションデザイナーでありながら、天然酵母のパンの発酵と自然の世界に魅せられ、発酵の世界へ。日本の麹の天才調味料、醤(ひしお)仕込み、活用の仕方を広げるべく、日本全国、フランスでも仕込み会を開催。衣食住・心を、発酵を通して、世の中良くしたいという思いで、神奈川県の鶴巻温泉をベースにして、日本全国で活動中。
未来の子供を食で学ぶキッズサイエンス、子供のものづくりの能力を引き出すアートクラスも各地で開催。古民家再生プロジェクトにも関わる。
2018年度より【お裁縫くらす】を日本各地で開催。お裁縫がある暮らしを提案すべく、使える日常雑貨などを作り、自分で愛着のものを作り身につけることを伝えることを使命として、活動中です。
「旅する発酵倶楽部」:https://yamadamasae.com/
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