
東洋医学と月の満ち欠けにそった養生
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2023年6月4日に開催された「はこじょフォレストフィーリングin箱根やすらぎの森」で森林セラピーを実施しました。前日までの豪雨から劇的に天候が回復。予定していたコースを一部変更して行うことができました。その様子を紹介します。
まずは、森林セラピーとは何か、森林浴効果(自律神経を整える他)とそれを得るために必要なこと(五感を働かせる、ゆらぎに身をまかせる、ゆったりする)、さらには注意事項(特に階段の木の上は滑りやすい他)を説明しました。
そして、約20人の2つのグループに分かれ、レジャーシートを各自持ってもらって森林セラピスト3名での森林セラピー開始です。
森林セラピーロードに入り、箱根町で見られる特徴的な樹木であるヒメシャラとアセビを説明。特にヒメシャラは日本三大美幹木であること(残りはアオギリ、シラカバ)と後で実際にその樹肌に触ってみることを伝えました。
咲いていたサラサドウダン、ウツギなどの花や、モミジイチゴの黄色い実を皆で確認しながら歩いていきます。
そしてコクサギの葉のツルツルとした手触りとそのにおいをかいだり、成っているはずのヤマナシの実を皆で探したり。
五感を森林の中で実際に意識して使ってみることで、五感を開いていきました。
道の両側に多くのコケがあるエリアに到着。昨日までの雨のおかげで、とてもコケは元気でした。その手触りや様々な形を皆で楽しみます。そして、カキドオシやダンコウバイの葉の匂いを嗅いでみました。歩いていると緑の葉が元気であることや何となく香りが湧いてくるように感じます。これも雨がたくさん降ったおかげなのでしょう。
箱根町の町の花であるハコネバラ(サンショウバラ)の花を見て、森の広場に到着。残念ながら富士山は雲に覆われていて、今回は見ることができませんでした。
ここでは、まず、高級爪楊枝にもなるクロモジの枝や葉の匂いを嗅いでみました。そして、ヒメシャラの木の幹を触ることができるエリアに到着。皆でスベスベした樹肌に触り、近くの他の木と比較。「ひんやりしていて、すべすべ。他の木は湿っているのに違う」などの声が。
ふと見上げると白い大きな花が咲いています。そうホオノキです。近くまで行って、その香りを感じてみます。近くにはサンショウがあり、トゲに注意しながら葉のにおいを嗅ぎました。強い香りですが、みなさんなぜか納得の表情です。
森の広場の芝生の上を横切り、春早いときに白い花を咲かせるコブシの木の前へ、コブシの緑色の実を皆で探し、下に落ちている枝の匂いを嗅ぎました。
森の広場から芦ノ湖のほとりまで降りる道を歩き始めました。まずは、芦ノ湖が見える場所。ここは風も流れて気持ちのいい場所です。そして、ここからしばらくは、足元に気をつけながらゆっくりと歩きます。五感を働かせて自然界のゆらぎを感じながら静かに楽しむ時間。最後は、立ち止まって短い時間、聞こえる音を数えてもらいました。多くの種類の鳥のさえずり、人の声、葉の音など様々な音を感じていました。
ここから芦ノ湖のほとりまでの下り坂の道が昨日までの豪雨で小川になっているため、スニーカー等で入ることは難しく、ここで引き返しました。
先ほど通った道を戻るのですが、参加者にとって、行きと帰りでは、見えるものも感じることも変わってきているようでした。
かえでの広場では、ふかふかの地面の触感を足で感じてみました。アスファルトの道路との違いにみなさんびっくりです。
おにぎり広場に到着すると視界が開け、二子山や駒ヶ岳を見ることができます。ここではゆったりとする時間をとりました。
お気に入りの場所を選んでもらい、持参したレジャーシートを広げ、寝転んだり、座ったり、自由な時間をみなさんで過ごしました。
ここで、みなさんと今日の森林セラピーの振り返りをしました。
いちばんよかったことはどういうことだったのかを聞いたところ、以下のコメントがありました。
ゆったりとできたことがみなさんよかったようでした。今日いろいろやったことを普段の生活の中でも使ってみていただけることを期待しています。
次回は、「今回行くことができなかった芦ノ湖のほとりや見ることができなかった富士山を楽しめたらいいですね」で終了となりました。
この記事を書いた人
高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。
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