
「秋の養生と森林セラピー」落ち葉が語る、秋の養生法
森に一歩足を踏み入れると、空気の質が夏とはまるで違うことに気づきます。夏の蒸し暑さが過ぎ去り、秋のひんやりと透明感を帯びた空気が肌に触れ、深呼吸すると新鮮な空気が胸に広がり、とても爽やかな気分になりま...
横浜市南部には広い緑地があります。今回は、そこにある横浜市最高峰の大丸山
(おおまるやま)登山と日本で初めて開園した自然観察の森である横浜自然観察の森で森林浴を楽しみました。
1 JR港南台駅で集合
2 クスノキなどの街路樹を通り尾根筋へ
3 尾根筋を進むと森を見渡せます
4 いっしんどう広場で一休み
5 尾根筋を楽しみながら歩きます
6 横浜市最高峰への登山
7 横浜自然観察の森へ
8 アキアカネの丘で休憩
9 この時期ならではの森の中
1 JR港南台駅で集合
12月中旬の日曜日の9時30分。快晴、気温7℃。横浜市の南部にある根岸線JR港南台駅では、リュックを背負った何組ものグループが待ち合わせをしていました。皆さんが目指すところは
同じようです。ここ数日は寒さが続きましたが、この日は明るい陽射しと南西からのやわらかな風が気持ちよく、これからの森林浴に期待が膨らみます。
2 クスノキなどの街路樹を通り尾根筋へ
まずは、駅前通りを歩きます。街路樹は常緑樹のクスノキ、そして途中からは落葉樹の
ユリノキでした。葉の有無による違いを感じながら約20分程度歩きました。消防署の出張所前を曲がり坂道を登り尾根沿いの道を目指します。その時目の前に、富士山が目に入りました。富士山全体が見え、雪のある場所とない場所のコントラストが見事でした。一同しばし眺めたあと、尾根筋へ向かいます。足元にオシロイバナがありました。咲き終わった花と共に黒い実をつけているものを見られました。
3 尾根筋を進むと森を見渡せます
瀬上市民の森に入り、そのまま尾根筋を歩いていくと緩やかな登り坂となり、最初は見えて
いた街の様子が見えなくなります。そして、眼下に森を見渡すことができます。はるか遠くに池(瀬上池)が見えました。人工の溜め池なのですが、緑に囲まれた姿は神秘的です。
4 いっしんどう広場で一休み
左側にサッカー場などがあるエリアを抜け、少し歩くと広場がありました。テーブルやイスがあり、ここで休憩です。水分補給と参加者が持参したクラッカーに手製のフェイジョアの
ジャムをつけたものをいただきました。
この場所から見える富士山は、関東の富士見百景(国土交通省関東地方整備局)として選定
されています。
5 尾根筋を楽しみながら歩きます
武蔵国と相模国の国境の道との表示がありました。古くから使われている道だということがわかり、ちょっとびっくりしました。このあたりには赤や黒の様々な樹木の実を見ることが
できます。また、シダ類も多く、特にホシダや葉の裏と表がよく似ているリョウメンシダを
多く見られました。
6 横浜市最高峰への登山
さて、尾根筋から大丸山山頂への案内板が見えてきました。ここからが登山の最後の難所、
およそ130段の階段。そこを登り終わって山頂に到着。横浜市最高峰で標高156.8m。眼下に海が見えました。この日は八景島や東京湾がとてもキレイに見えました。
時間は11時30分過ぎでしたが、ちょうど多くの方が到着するところでした。みなさん昼食持参です。山頂で食べることが目的のようです。テーブルとベンチはすぐにいっぱいになりました。我々のグループは場所を譲り、山頂を後にしました。
7 横浜自然観察の森へ
登った階段を降り、少し歩くと横浜自然観察の森の入口に到着。まっすぐいくと鎌倉天園に
行けるのですが、ここを右に曲がり、森へ入っていきます。ここは全国に10ヵ所設置されて
いる自然観察の森の中で、1986年に日本ではじめて開園したところです。
ここからは緩やかなくだりです。木々の間から時折富士山を見ることができます。右手に
シジミチョウが飛んでいました。ムラサキシジミです。羽を広げて止まっていました。
ムラサキシジミは成虫の姿のままで冬越しをします。
8 アキアカネの丘で休憩
しばらく歩いていくと自然観察センターに到着です。様々な森内の情報が展示されており
トイレもあります。こちらで園内の地図や帰りのバスの時間などを確認しました。
ゆっくりと昼食(石窯ピザとオムハヤシカレーと焼き芋)を楽しんだあと、アキアカネの丘でしばし休憩。みなさんレジャーシートを敷いて横になりました。陽射しが強く、寒さは
感じられませんでした。15分ほどでしたが気持ちよさそうに眠っている方もいました。
9 この時期ならではの森の中
森の中では、黄色い葉のツル性の植物が数多く見られます。ヤマノイモです。ムカゴがない
かどうか探してみましたが見つかりませんでした。おそらく既に落ちてしまったのでしょう。
歩いていくといたち川の源流に到着。そこは池でカワセミなどを見ることができるとの
ことで、他にもここで見ることができる様々な鳥の写真が掲示されていました。残念ながら
この日は鳥を見ることができませんでした。ちなみにいたち川は、この先で柏尾川に合流し、
その後境川に合流して相模灘に流れます。
今回のコースでは、様々な鳥の鳴き声が聞こえ、姿も見ることができました。また、紅葉も
進んでいて、この時期ならではの彩りでした。冬には少なくなる昆虫も見ることができ、様々な実を見つけられるなど、冬の森林浴を楽しむことができました。
この記事を書いた人
高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。
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