
私の自然治癒力の上げ方
10月といえば秋をまだまだ楽しみたい気分ですが、十二四節気(にじゅうしせっき)の暦の上では冬に入る季節です。寒くなり始めると、急に食欲が増した感覚になる方もいらっしゃるかと思いますが、それは寒くなって...
この記事を書いた人 【プロフィール】 Chico(ヨガインストラクター) 2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。 <patagonia TO UNITED ARROWS プロセールス/Real Stone アンバサダー>
10月といえば秋をまだまだ楽しみたい気分ですが、十二四節気(にじゅうしせっき)の暦の上では冬に入る季節です。
寒くなり始めると、急に食欲が増した感覚になる方もいらっしゃるかと思いますが、それは寒くなってきて冷えた体を温めようとする、体の自然な反応です。
ですが、その季節の変わり目の寒暖差の影響で自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなります。
そんな時、ジャンクフードや甘いスイーツなど、体に負担を掛けてしまうと分かっていても、ついつい手が伸びてしまうこともありますよね?
ジャンクフードを食べた後に罪悪感に陥ってしまうことは、私も過去にありましたが、体を温める「温活」をすることと、「デトックス」をすることを心掛けて過ごすように意識をしていました。
すると、いつの間にかナチュラルでヘルシーな食べ物の方が好きになっており、温活とデトックスの相乗効果で、ここ数年は体の冷えも気にならなくなりました。改めて日々の積み重ねの大切さと、自然治癒力の素晴らしさを感じています。
自然治癒力を引き出すには、日々のバランスの取れた食事や適度な運動、健やかな睡眠、そしてストレスを減らすことが重要です。その中でも、腸内環境を整えることを特に意識したことで、私は体の変化を更に感じることが出来ました。
具体的に何をしたかと言うと、補菌食材(プロバイオティクス)と育菌食材(プレバイオティクス)をバランスよく摂るようにしたことです。
⚫︎補菌食材/プロバイオティクスとは…
プロバイオティクスとは、適量摂取する事で人の腸に有益な効果をもたらす、生きた「微生物」の事です。
プロバイオティクスは主に、ヨーグルト・納豆・キムチ・ぬか漬け・ザワークラウト・テンペなどの乳製品や発酵食品に含まれている、ビフィズス菌や乳酸菌などです。
これらをこまめに食事に取り入れることで腸内環境が整う助けになります。
また、醤油・味噌・塩麹・酢などの調味料にも含まれていますので日本食はやはり素晴らしいです。
⚫︎育菌食材/プレバイオティクスとは…
プレバイオティクスとは、人の胃や小腸で栄養的に消化・吸収されず大腸まで届く「食物成分」のことです。
大腸に届き善玉菌の栄養源となる事で、有用な微生物の増殖を促進して腸内環境を整えてくれます。
プレバイオティクスの「食物成分」である、オリゴ糖や食物繊維は、キャベツやゴボウなどの野菜類、豆類、いも類、海藻、きのこ類、果物などに多く含まれます。
硬く噛み応えがあり、繊維質で咀嚼が必要な食材はプレバイオティクスである事が多いです。
「プロバイオティクス」と、「プレバイオティクス」を組み合わせて摂取することを
「シンバイオティクス」というのですが、この2つを同時に効率良く食事を摂ることも案外難しくありません。
例えば…
・ヨーグルトとオートミールグラノーラ
・玄米や雑穀米と味噌汁
・納豆とオクラやもずく
・甘酒とドライフルーツ
・豆乳キムチ鍋
ちょっとした工夫で便通も良くなり、美味しく頂けて、最高のデトックスに繋がっていきます。
このように、取り入れる食物に含まれる「成分」や「微生物」が、人の体の中で化学反応を起こして、体が自ずと回復する力が私たちには備わっています。それが"自然治癒力"です。
私はこの腸活を初めてからとても調子が良く、人と植物が共生する中で育まれる体の“神秘の力”だと感じます。
その元々備わっている、“自然治癒力”の働きが悪くなっている状態の時は、体内に溜まった老廃物が邪魔している事も原因のひとつと思われます。腸活で、便、尿、汗を日々自然と出せる体を維持できるライフスタイルを心掛けたいものです。
⚫︎体内の老廃物排出の割合
(排出経路(便と尿)が大部分を占めると概算された割合)
便・・・75%
尿・・・20%
汗・・・3%
髪・・・1%
爪・・・1%
こちらの老廃物排出量の割合のデータからも分かるように、どんなに運動して大量の汗をかいたとしても便秘だったら、あまりデトックスができていないのが分かります。
もし何かデトックスする為に頑張っていることがあれば、同時に便秘を解消させることも忘れずに取り組んでみましょう。
自然治癒力を高める事で、様々な不調を改善に導いてくれ、体も心も健やかに、快適で心地のよい日々が過ごせるようになります。
今回ご紹介した腸活は、日常に取り入れやすい日本食を改めて見直すなど、無理なく取り入れやすい方法です。
少しの“意識と知識”が今後の体を健康へと導いてくれます。
日々のバランスの取れた食事や適度な運動、健やかな睡眠、そしてストレスを減らすことが重要です。
ご自身なりの「温活とデトックス」で自然治癒力を底上げしていきましょう。
インナーケアのカウンセリングも個別で行っています。何かお悩みがあれば是非ご相談くださいね!
様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。
アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。

10月といえば秋をまだまだ楽しみたい気分ですが、十二四節気(にじゅうしせっき)の暦の上では冬に入る季節です。寒くなり始めると、急に食欲が増した感覚になる方もいらっしゃるかと思いますが、それは寒くなって...

森に一歩足を踏み入れると、空気の質が夏とはまるで違うことに気づきます。夏の蒸し暑さが過ぎ去り、秋のひんやりと透明感を帯びた空気が肌に触れ、深呼吸すると新鮮な空気が胸に広がり、とても爽やかな気分になりま...

近年、森林浴は健康や癒しの観点から広く注目されています。緑に囲まれることでストレスが軽減され、気持ちが落ち着き、心身のリズムが整うことがさまざまな研究で報告されています(Li, 2009;Park.B...

醤(ひしお)とは?大豆や麦に麹(こうじ)を加える事で発酵する、醤油や味噌の原点と言われている発酵調味料の事です。麹(こうじ)はどの材料と発酵させるかで、呼び方が変わります・「白米」を「麹」で発酵する⇒...

森子の日常の何気ない箱根ライフを、はこねのもり女子大学学長が味のあるイラストで紹介! この記事を書いた人 天野 湘子(あまの しょうこ) はこねのもり女子大学学長 箱根町仙石原出身 幼少期~小学2年ま...