
森とひとつに還る時間 ― 足裏から感じるホリスティックな癒し ―(イベント報告)
先日、秋の訪れを感じ始めた箱根やすらぎの森にて、「足元から整う、深い癒しのセッション~リフレクソロジー×森林浴×グラウンディング~」を開催しました。https://peatix.com/event/4...
3月中旬の高尾山では、春の息吹を感じることができました。落葉樹は芽吹きはじめ、チョウなどの昆虫も姿を見せています。カタクリなどのスプリング・エフェメラルやスミレなども咲き始めました。
3月中旬の日曜日。高尾駅朝8時は快晴、気温10度。北口を出たところには、トレイルランニングを楽しもうとする方やリュックを背負う老若男女の多くのグループがいました。これから乗る小仏行きのバス待ちの乗客は長い列になっていました。今回は同一時間に3台のバスを運行することにしたようです。
今回の高尾山頂までのルートは、いろはの森コース。多くの人が使う高尾山口からではなく、高尾駅からバスに乗り、日影バス停で下車して向かうルートです。こちらを通る方は比較的少なく、ゆっくりと登ることができます。
バス停を降りてまず目に入ったのはカタクリです。紫色の可憐な花が咲いています。そしてユリワサビ。これらの花はスプリング・エフェメラル(春のはかない命)と呼ばれているもので、他の植物が花を咲かせていない3月に花を咲かせ、その後夏には草が枯れ、また、翌年の春に花を咲かせます。
日影沢キャンプ場でトイレ休憩後に「いろはの森コース」を登り始めました。このコースのテーマは「森の遊び心」。いろは48文字を頭文字とする樹木が植えられ、解説プレートと木にちなんだ和歌の立て札が掲示されています。
まず足元にサイカチの実(豆果)がたくさん落ちていました。サポニンが含まれており、昔はこれを石鹸がわりに使っていたそうです。
そして、黄色い小さな花が咲いているのが見え始めました。アブラチャンです。名前のとおり、木全体に油分が多く、触るとどことなく油っぽいのが大きな特徴。かつては果実や樹皮を燃料、灯油、整髪油に使ったとのことです。
スミレの花を見つけました。小さくて見落としてしまいそうです。高尾山には多くの種類のスミレが咲くのですが、タチツボスミレのようです。これからいろいろの種類のスミレが順次咲くとのことです。スミレを見つけると「あっヒナスミレかな」などと声が上がり、見知らぬ人が微笑みあっている姿が高尾山のあちこちでみることができます。みなさん楽しみにしているのですね。

木製の長い階段を登って少し歩くと高尾山の表参道と呼ばれる1号路と合流です。多くの人々が歩いています。3月中旬の日曜日は多くの方が高尾山に来ていました。降りてくる人もいて、ごった返しです。山頂にも多くの人がいました。山頂からの富士山は残念ながら見られませんが、山々は見渡せました。
昼食を終了したグループと入れ替わりで机と椅子を確保。比較的ゆっくりと昼食を食べることができました。
下りは、混雑する1号路を避けて、5号路そして3号路、途中富士道を通って高尾山薬王院有喜寺へ向かうコースを選びました。
蝶がヒラヒラと飛んできました。テングチョウです。頭部の触角の内側に前方に伸びる突起があり、これが天狗の鼻のように見えることからこの名前がついているとのことです。止まるとよくその特徴がわかります。下っていくとシュンランが見えました。名称の由来は「春蘭」で、春に咲くことから名付けられたとのことです。
カツラ林を抜けて、薬王院に到着。ムササビのいる場所を眺めながら歩いていきます。途中ヤマガラを見ることができました。オレンジ色の姿と共にツツピーというさえずりも楽しむことができました。
今回はケーブルカーではなく、リフトで下山。心地よい風を感じながら、ゆっくりと緑や青い空などを眺めました。
「1週間前に来たときとは咲いている花の量が格段に増えている」という声も聞きました。この時期は変化が激しいです。春本番に向けて多くの動植物が活動を始めていますね。
この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。

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