
宮ノ下の宮ってどこ?
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                                 紅葉真っ盛りの12月10日、小石川植物園で13年ぶりに開花した世界最大級の大きな花を見ることができました。そして紅葉などこの時期ならではのさまざまな植物を見ることができました。それらの様子をお伝えします。
13年ぶりに咲いた世界最大級の花
 当日は朝早くから正門の前に列が並んでおり、本来の時間より前に開門。そして入場券の購入場所も違うところへ変更になるなど特別な対応になっていました。
 入場券を購入。その花が咲いている温室へ向かいます。世界最大級の大きな花が見えました。この花の名前は、ショクダイオオコンニャク。インドネシア、スマトラ島のみ分布するサトイモ科の植物。分岐しないものとしては、世界で最も大きい花序(花が集まってできた構造)を作ることで知られています。小石川植物園では13年ぶりに咲いたとのことです。(小石川植物園のパンフレットより)
 この花の特徴は、においにあるとのことです。一般的には臭いといわれているのですが、その理由はハエを呼ぶためとのことです。今回は時期が過ぎていたのか、においはありませんでした。
イロハモミジの紅葉が見られました
 さあ、この後は紅葉を楽しみます。まずは温室の前にある紅葉真っ盛りのイロハモミジ。赤のグラデーションや濃い赤など葉の色はさまざまです。そしてよく見るとプロペラのような実もまだまだついています。風が吹くとこのプロペラが分解して一つになり、それがぐるぐる回りながら飛んでいっていました。少しでも種子を遠くへ飛ばすための工夫ですね。
 
黄色そして赤や茶色のコントラスト
 見上げると大きなイチョウの木が見えます。黄色い葉をたくさんつけています。太陽の光と青い空とのコントラストがいいですね。そして下を見ると黄色い葉や銀杏が落ちています。あたりは銀杏の特徴的な匂いがあります。
 周囲には、エノキ、ムラサキシキブなど他にも黄色い葉がありました。そしてバフウなどの黄色と赤のコントラストのあるもの、サクラなどの赤と茶色のコントラストのあるものなど様々です。下を見ると、プラタナスの茶色の落ち葉と他の色の落ち葉などが重なって見えてとてもきれいです。
 
常緑樹のツバキやクスノキ
 落葉樹だけではなく、常緑樹のツバキのエリアに行きました。赤や白の花が咲いています。葉っぱを触ってみると厚さとすべすべしているのを感じます。葉に含まれている水分が蒸発しないようにコーティングされているとのことです。
 ツバキのエリアの中に立派なクスノキが生えています。樹皮の匂いを嗅いでみました。樟脳の香りがかすかに感じられます。そして幹を抱きしめてみました。気分が落ちつきますね。落ちている葉の匂いも嗅いでみました。なんだかスーっとしました。クスノキを下から見上げると葉っぱのすき間から光が差し込んでいました。
 
針葉樹のエリアでは雰囲気が変わります
 歩いて行くと針葉樹のエリアに到着です。あたりは暗くなり、感じる匂いも変わるなど雰囲気も変わってきています。
見上げてみると葉が重なるところがとてもきれいです。風が吹くと枝や葉が揺れるのもいい感じですね。樹木を背にしばらく眺めてみました。
この時期は色とりどりです
 東屋から見える景色で色を数えてみました。ここからは園内の低いエリアや小石川植物園内だけではなく、遠くまで見渡すことができます。様々な茶色、緑色、青、赤、黄、紫など、細かな違いも数に入れると19種類となりました。この時期は色とりどりです。
冬芽そしてカツラの葉の甘い香り
 下のエリアに降りました。梅林では、冬芽を観察。もう少しすると出てくるであろう花芽や葉芽を見たり触ったりしました。
 甘い香りが微かに感じられます。下に落ちているハート型の茶色い葉からそれが強く感じられます。そう、カツラの葉です。緑色のときには香りがないのですが、黄色から茶色になり、特に雨が降ると強く香りがしてきます。この香りの主成分はマルトールでお菓子の製造過程でも生成される成分とのことです。
他にもラクウショウやメタセコイアといった落葉する針葉樹の茶色い立ち姿が印象的でした。
 この時期ならではのさまざまなものを楽しむことができました。
同じ場所でも時期によってこんなにも違うということを実感しました。
この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。

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