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箱根やすらぎの森 外国人対象の森林セラピー

箱根やすらぎの森 外国人対象の森林セラピー

 10月の快晴の中、外国人の方11名と通訳の方他5名の総勢16名を箱根やすらぎの森へ案内しました。4時間程度の滞在時間では、普段案内しているのとは違うコースを歩き、普段とは違う反応を受けながら楽しいひとときを過ごすことができました。その様子を紹介します。


みなさん元気で駐車場に到着

 朝8時40分。箱根やすらぎの森の駐車場に、予定より20分ほど早く到着。みなさんとびきりの笑顔でバスを降りてきました。

 外国人の方は、自然と森林に関する医学に関心のある方々です。都内で開催された第3回INFOM(※)インターナショナルセミナーとワークショップに参加され、引き続き神奈川県内の3つの森林セラピー基地(箱根やすらぎの森(箱根町)、七沢森林公園(厚木市)、秦野戸川公園(秦野市))をめぐる森林浴ツアーに参加されました。半数以上が中国国籍の方、そしてオーストラリア、ドイツ、米国他の方です。通訳は、英語と中国語の2名。僕が話すことを2人のガイドが順番に通訳していきます。

※INFOM (International Society of Nature and Forest Medicine)とは、2011年1月1日、日本の学者・研究者が中心となり立ち上げた自然と森林に関する国際医学会です


森林セラピー開始と共に富士山に歓声

 駐車場で簡単な体操と案内地図を見ながら今日歩くコースを説明しました。そして森林セラピー開始です。

さっそく駐車場から森のふれあい館までの道の途中に、富士山を見ることができました。2日前に雪が積もり、白と青のコントラストがくっきりと。歓声と共にみなさん写真を撮っていました。
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箱根に多い樹木から説明・体験そして腹式呼吸

 箱根やすらぎの森内に入ったところで、まずは箱根周辺でよく見られる樹木を説明しました。日本3大美幹木の一つであるヒメシャラとアセビです。アセビについては、持参したホワイトボードに「馬酔木」と漢字で書き、中国国籍の方にアセビには毒があることを伝えやすくしてみました。そして、高級爪楊枝にもなるクロモジです。落ちている枝の匂いを嗅いでみました。

 横にはイヌザンショウ。サンショウほどではありませんが、葉と実の特有の香りを楽しみました。

 ここで同行しているツアーリーダーがリードして、腹式呼吸をしました。そして、匂いなどを感じてみました。ゆったりとした気持ちになり、そして五感も開いてきたようです。


普段のコースとは異なるエリアでの森林セラピー体験

 ここからは、スギ中心の針葉樹の森で、これまでとは感じる空気感や匂いが少し異なります。普段の森林セラピーでは使わないエリアです。

 下りの階段で濡れた丸太に足を滑らせる方がいました。注意することを伝え忘れていました。歩きながら、葉の手触りと匂いが独特のマツカゼソウや先ほど説明したクロモジの葉の匂いを楽しみます。そして、少し平らになった場所で、止まります。

 ここでは、参加している外国人の方がリードして、ゆったりとした呼吸と共に周囲を感じてもらいました。

 スギの木の幹から煙が出てきているのをメンバーが見つけ、大騒ぎです。おそらく湿った木に朝日が差し、木の表面が暖められ、濡れた木の水分が蒸発し、冷やされ細かい水滴となり、それが湯気のようにみえたものだと思います。

 もう1ヶ所、ここでも参加している外国人の方がリードして腹式呼吸を行い、先ほど森の入り口で実施した時との違いを感じてもらいました。
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小川の流れるエリアと芦ノ湖

 そして、小川が流れているエリアへ。ここからは普段の森林セラピーで案内しているところです。

 ここでは、小川の音や水を感じてもらいました。そして、持参したシートに寝転がってもらいました。気持ち良かったようです。
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 次は芦ノ湖です。芦ノ湖の湖面に触れられるところへ降りて行きました。途中富士山の先端だけが見えていました。狭い砂浜へ到着、湖水を触ってみると思ったより冷たくないという感想。芦ノ湖を遠くまで見渡すことができました。
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登り坂を抜けて森の広場で昼食・体験

 次は森の広場への登り坂になります。そしてなだらかになった場所で、再度腹式呼吸。今回は、それぞれのやり方で実施することになりました。

 その後は再度森の広場への登りのルートです。途中大きく富士山が見えるところがあり、そこでも歓声と写真でした。北海道で生息している樹種が植えられている虻田の森を抜けて、森の広場へ。そこで昼食です。

 昼食後は、ヒメシャラのすべすべの樹皮を皆に触ってもらい、そして、箱根町の花であるハコネサンショウバラのとげを触ったりしました。また、マムシグサの赤い実には、驚いていました。

最後はおにぎり広場で二子山を見ながら深呼吸。


いろんな質問を受けました。苗木をシカから守るために網をかけているところなどの様々な仕組みにも興味津々でした。遠くの山に見えるもの(駒ヶ岳ロープウェーの山頂駅)や、土が掘り起こされているのはなぜ(モグラの仕業)他、覚えていられないほど多くのものがありました。

新たな発見が数多くある日でした。


この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)

中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター

経営コンサルタントとして、農業者支援と健康経営づくりに従事。
森林セラピスト、食と農のかたりべ(食農検定1級)として、皆が生き生きとなれるサポートを実施。
50坪ほどの家庭菜園で野菜づくりも。

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