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座間谷戸山公園に行ってみました

座間谷戸山公園に行ってみました

 神奈川県の中部にある神奈川県立座間谷戸山公園は、平成5年に風致公園として供用開始されました。

 園内は、田圃を中心とした「里」、雑木林で覆われた「山」、わき水や湿地、池のある「水辺」の3つの風景で成り立っています。

 今回は植物観察も兼ねてこの公園を隅から隅までおよそ5キロを歩いてみました。

 

まずはシラカシ観察林でシダやドングリ

 座間駅から歩いておよそ10分で座間谷戸山公園の周辺エリアに到着。まず、三峰神社への階段の脇にある緩やかな上り坂からです。この辺りは、シラカシ観察林のエリアで、林内は少し暗い感じです。周囲には、多くの種類のシダ類があることに気がつきました。

 最もありふれたシダであるベニシダ、そして全体が短毛に覆われているフモトシダ、紙質のシダであるヤブソテツなどに出会いました。「シダは皆同じものに見える。違いに気づかない」そんな話もよくありますが、いずれも大きさやシルエット、手で触ったときの感触、裏返しをすると見えるソーラス(胞子嚢群)の形などで区別することができます。

 このエリアに多いシラカシのザラザラした樹皮を触り、見上げると実がたくさんなっています。まだ青い未熟なドングリでした。
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里山体験館で情報収集と一休み

 そして里山体験館のあるエリアへ下っていきます。途中、クサギの藍色の果実が赤い萼(ガク)と共に見えます。夏に咲くクサギの花は白いのですが、実になると姿を変えます。クサギの葉はココナッツのような香りで、悪臭と感じる方もいれば、いい匂いという方もいますよね。

 里山体験館には公園内の情報やここでの暮らしに用いたものが展示されています。今の時期に咲く花々の映像もあり、これから出会えるのではないかと期待させられました。
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伝説の丘へ向かいます

 田んぼの横の道を抜けて長屋門からいったん公園の外へ。そして伝説の丘に向かいます。途中、穂の形をしているホシダの群落を横目に見ながら歩いていると、ツーンとドクダミの香りがしてきました。小雨が降ってきており、湿度の高さからその葉っぱが香ってきたようです。

 そして伝説の丘へ、ここからは丹沢や大山の山々を見ることができます。この日はあいにく曇りで、見ることができませんでした。

 道端にヤマホトトギスが咲いています。里山体験館の映像にあったものです。
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ここから下ってわき水の谷へ向かいます。途中下りの木道があり、滑りや段差に気をつけながら歩きます。
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わき水の谷ではさまざまな植物に出会いました

 わき水のある場所に到着しました。触ってみると冷たいです。水温17℃と話している方もいました。この辺りは、水の流れる音、虫や鳥の鳴き声が聞こえます。

 ガマの穂にも触ることができました。柔らかな手触りを感じると心が安らぎます。

ヤナギタデ、そして実が人間の服や動物の毛にひっつくアメリカセンダングサも観察できました。
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 野鳥観察ウォールに入り、野鳥を観察しようと思いましたが、この時期は何も見えず、鳥の声も聞こえませんでした。



クヌギ・コナラ観察林へ
 クヌギ・コナラ観察林では、それまでの曇り空から、薄日が入りだしました。青い空も見られ、これまでとは違った感じになりました。地面にはコナラやクヌギのドングリが落ちています。草花もいろいろと見ることができます。キツリフネソウ、ミズヒキ、キンミズヒキ、ギンミズヒキなどです。
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 東入り口広場で休憩して、森の学校へ向かいます。森の学校にはサンショウの木があります。葉っぱの匂いを嗅ぐとなぜか気持ちが良くなります。



スギ・ヒノキの観察林
 その後はスギ・ヒノキの観察林です。心なしかこの辺りの匂いも変わってきているようです。イモカタバミの群落もありました。


 途中の東屋では、赤いカラスウリを見ることができました。そこにはクロモジの木もあり、葉の匂いを楽しみました。途中、ムラサキシキブの紫色の実も見えました。
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 野鳥の原っぱに向かう道ではアレチヌスビトハギが花を咲かせていました。緑色の実は、歩いている人の服に引っ付いています。最後に田んぼエリア。もう少しで稲刈りになります。
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 今日は丸一日かけて森林浴と植物観察を楽しみました。樹種が変わると風景や草花が変わります。他にも昆虫類にもたくさん出会いました。ゆっくりと公園内を散策するのもいいものですね。


この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)

中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター

経営コンサルタントとして、農業者支援と健康経営づくりに従事。
森林セラピスト、食と農のかたりべ(食農検定1級)として、皆が生き生きとなれるサポートを実施。
50坪ほどの家庭菜園で野菜づくりも。

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