若く、疲れにくい健康な身体をずっとキープしていきたい方は必見!
今回はあの酸っぱい、ビネガー・お酢を使ったフルーツビネガーに注目していきましょう。あなたは、毎日どのくらい摂取しているでしょうか?
身体にはいいって知ってるけど、ちょっと酸っぱくて飲みづらいんだよね。。。というあなた。知らないと損をしますよ!!
酸っぱいものは嫌い、苦手という方は女性より男性の方が多いそうですが、そんな男性にも、最近流行りの飲むビネガーは毎日、摂り入れやすいので、おすすめです。
色々な材料から作られるビネガー、お酢。材料は米、麦、りんご、黒糖、ぶどう、などなど。。古い歴史があるビネガーの秘密と健康に活かせる秘訣をご紹介していきます。
ちなみにビネガーはフランス語で「vinaigre」といい、「vin(ワイン)」と「aigre(すっぱい)」を合わせた言葉です。 中世のイギリスでは、ビネガーはワインから作った酢を指す言葉でした。
ところで日本では、江戸時代に醤油が登場して庶民に使われるようになるまでは、生魚の刺身は醤油でなく、酢で食べていたようです。
冷蔵の技術がなかった昔の人は腐敗や食あたり防止の効果があるお酢を使っていました。
飲むビネガー(酢)がスタンダード習慣で健康に
最近、あちらこちらで飲むビネガーがブームになってきているようで、カフェや街角でもフルーツビネガーをメニューで出しているお店が増えましたね。
特に季節のフルーツを漬け込むことで、酸っぱいビネガーが、毎日飲みやすいドリンクに早変わり。
自分でもアレンジして色々なフルーツを混ぜて作れるので、常備しておきたいですね。
ピクルス同様に、酢漬けにしたものは酸の力で防カビなどの効果もあるため、一度作れば長期保存ができます。しかも常温で。
漬け込みしたフルーツも一緒に摂ることで、繊維も吸収できるので腸内環境を整える効果も期待できます。
料理に使うだけでなく、飲むビネガーで疲れにくくなり、体調良く過ごせて未病予防にもなるのでぜひ毎日習慣にして取り入れていってもらいたいです。
ビネガー(酢)ができるまで・・・2回の発酵を経て作られる
では、ビネガーや酢はどのようにして作られるのでしょうか?
柿酢などをご自身で作られる方はいると思いますが、実はカテゴリーとしては、酢ではないのです。
柿酢の場合は、乳酸発酵の時に乳酸菌が出す酸のため、酸味を酢のように、私たちには感じるようになります。
酢酸菌の生きている、ビネガー・酢とは、酵母菌と酢酸菌の働きで2回の発酵を経て作られたもの。
まず、酵母菌の力で嫌気発酵のアルコール発酵を経て、お酒が作られます。
そこに酢酸菌を添加して、好気発酵をさせたものがビネガー、酢です。
この酢酸菌が入っている事で、様々な健康効能が生まれるのです。
ビネガー(酢)でこんな効能、効果が期待されます
1、高血圧予防血管拡張効果があるため、血流が良くなり高血圧の予防効果あり
2、動脈硬化の予防
3、疲労回復・整腸作用(ワインビネガー・りんご酢など果実酢)アミノ酸量は少ないですが、酒石酸を多数含んでいます。酒石酸は疲労回復、整腸作用があると言われます。
4、腸内環境整え、便秘解消、新陳代謝を活発にする
5、脂肪の燃焼を促進、蓄積を抑える
6、美しく健康な肌を保つ。肌のターンオーバーを整える。
アミノ酸に含まれるチロシン、トリプトシンという成分は、成長ホルモンの分泌を促す。
7、抗酸化力、サビない体、ガン予防に。(ワインビネガーが特に抗酸化力が強い)
ぶどうの皮の成分がビネガーに含まれて、様々なお酢の中でも、特にワインビネガーは抗酸化力が高いお酢となります。
様々な効能があるビネガー・酢を毎日取り入れるには、続けやすい、フルーツビネガーを作るのがおすすめです。
フルーツビネガーの作り方
一般で販売されている飲む酢の裏の原材料を見ると、何気に添加物、甘味料が多く含まれています。
ご自身で季節のフルーツを使って仕込めば簡単に、添加物のない美味しいフルーツビネガーが仕込めます。
冷凍のフルーツ、ベリー系などでも作ることもできますよ。
フルーツとビネガーを使って、飲みやすい甘いドリンクを作り、毎日ご自身の健康をサポートしていきましょう。
●フルーツビネガーの作り方
<材料>作りやすい分量
*果物 150g
(季節のフルーツがおすすめ。今回はぶどう、4つ切りか半分にする。冷凍しておいたものでも可
能)
*氷砂糖 150g
*ビネガー・お酢 300g
白ワインビネガー・りんご酢など酢自体がシンプルなものがおすすめ
<作り方>
1、清潔な消毒したガラス瓶、(蓋も)用意する。
2、果物をカットしておく。
3、氷砂糖、果物を交互に瓶に入れていく。
4、その上からビネガーを注ぐ。
<活用の仕方>
フルーツビネガーは使い方も飲むだけでなく、活用方法を色々ご紹介します。
1、炭酸、水で割る(スタンダード)
2、お湯で割る(冬の時期にはおすすめ)
3、ホールスパイスをさらに追加してスパイスの効能も。よりスパイシーなビネガーに
4、牛乳で割る(とろみがついて飲むヨーグルトのようになります)
5、ドレッシングとして(オリーブオイル、塩を追加)
6、揚げ物にひと回し(さっぱり)
7、キャロットラペ、コールスローなどのサラダのお酢に。ちょっと甘さがあるので使いやすい。
8、ドライフルーツをフルーツビネガーに漬け込みして、おやつにどうぞ。
注意すべき摂らない方が良い酢をご紹介
販売されている全ての酢が、体によい、というわけではないので、合成酢や、添加物の酢はなるべく避けて、選んでくださいね。
●合成酢
合成で作った酢酸を水で薄め、砂糖や調味料などを加えた酢。安いので大量に作ることができま
す。あまり見かけなくなりましたが、古いラーメン店などではテーブルに置かれているかもしれません醗酵や熟成をさせていないため酢の健康効果はなく、添加物の危険性のみが残ります。
●調味酢・加工酢
醸造酢に果糖ぶどう液糖や食品添加物を多用して味を調整、本来の酢とは別物です。添加物の有無は、値段には関係ないので必ず原材料を確認しましょう。
おすすめのビネガー黒酢・お酢を選ぶコツ
特に様々な効能が多々含まれていて、おすすめが黒酢です。
添加物を加えず、1年以上かけて自然熟成させた黒酢。黒酢を選ぶ時は、保存料や添加物が入っていないこと、熟成期間が1年以上であること、原材料と使用量が必ず明記されているものを選んでくださいね!
先代が自然の森の恵みからもたらしてくれた、発酵技術を2回使って、作られたビネガー・お酢を取り入れて心身健康な体を手に入れましょう。
この記事を書いた人
山田 雅恵(やまだ まさえ)
旅する発酵料理家・ファッションデザイナー
旅と発酵の世界をこよなく愛し、発酵の醸し出す世界を広めるために日本各地、海外にて発酵を求め活動している。
文化女子大学家政学部服装学科卒業後、エスモードパリ本校にて学ぶ。ニースのコンクールにてクリエーション賞受賞。パリコレなどのフィッターを経験。帰国後にインディーズブランド立ち上げ、セレクトショップ、大手アパレルブランド数社のデザイナー、京都にて京友禅の着物作りを経て、デザイン企画会社を仲間と起業。
ファッションデザイナーでありながら、天然酵母のパンの発酵と自然の世界に魅せられ、発酵の世界へ。日本の麹の天才調味料、醤(ひしお)仕込み、活用の仕方を広げるべく、日本全国、フランスでも仕込み会を開催。衣食住・心を、発酵を通して、世の中良くしたいという思いで、神奈川県の鶴巻温泉をベースにして、日本全国で活動中。
未来の子供を食で学ぶキッズサイエンス、子供のものづくりの能力を引き出すアートクラスも各地で開催。古民家再生プロジェクトにも関わる。
2018年度より【お裁縫くらす】を日本各地で開催。お裁縫がある暮らしを提案すべく、使える日常雑貨などを作り、自分で愛着のものを作り身につけることを伝えることを使命として、活動中です。
「旅する発酵倶楽部」:https://yamadamasae.com/