
森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜
東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しち...
暑い夏、熱中症にも配慮しながら森林浴を楽しむには、気温・湿度が高くなる日中を避けることが大事です。早朝、夕方そして夜、それぞれそのときだからこその出来事を楽しむことができます。
まずは、夏の日の出・日の入りと気象状況から紹介していきます。
神奈川県の8月の日の出の時刻は、4時50分〜5時13分と少しずつ遅くなっていきます。日の入りの時刻は、18時46分〜18時11分と少しずつ早くなっていきます。9月になるといっそうその流れが加速していきます。
8月の平均気温(横浜市、2020年)は29.1度(日最高33.7度、日最低25.9度)。平均湿度(同上)は75%となっており。各月の中で気温・湿度共に一番高いものとなっている。また、平均気温は年々増加傾向にあります。
それでは日中の高い温度・湿度を避けた森林浴をいくつか紹介します。
日の出後2時間ぐらいまでが該当します。この時間帯は、雲が比較的少ないので、遠くの山々をよく見渡すことができます。
一日のうちで夜明け前は一番温度が低いので、暑い夏でも風が涼しげです。夜明け前からの空の色の変化や樹木へ当たる光なども興味深いものです。
樹木の花はこの時期少ないのですが、アサガオやハスなどの朝しか咲かない花に出会うことができます。
少し長めの時間をとって、視覚と聴覚を研ぎ澄ませてみてください。
夕方から日没までは、明るさの変化が楽しめます。特に空の色の変化とそれが森林に映えるさまは、とても興味深いものです。
聞こえる音も変わっていきます。鳥やセミの鳴き声はどのような感じでしょうか。明るさの変化は動物や昆虫にどのような影響を与えるのでしょうか。
夕方にならないと咲かない花もあります。樹木の花では、ネムノキが該当します。草花ではマツヨイグサ、オシロイバナなどです。日没後の夜にならないと咲かない花にはカラスウリや月下美人があります。
どうして日中に咲かないのでしょうか。理由があります。これらの花々は、花粉をスズメガに運んでもらっているのです。このガの活動時間は夜中です。それに合わせて花を咲かせています。そして、これらの花は強い香りを発します。夜は光が月の明かりのみで、花の色だけでは存在がわかりくいです。それでそうなっていると考えられます。このように生存戦略には、様々なものがあります。
夜には、夜行性の動物も数多く活動しています。コウモリは都市公園などでも見ることができます。他にも夜行性の動物に出会えるかもしれません。
夏の森林浴では蚊に注意する必要があります。特に花や風景などを観察しているときには要注意です。虫除けスプレーなどの対策グッズを用意しておきましょう。
また、長そで長ズボンをおすすめします。服の色は、黒や濃い色は避け、なるべく白もしくは色の薄い服がいいでしょう。蚊は、光の波長で色を見分けているため、黒っぽい濃い色を好む傾向があります。また、黒や濃い色はスズメバチにもねらわれるので、避けたほうがいいでしょう。
暑い夏だからこその森林浴を楽しんでみませんか。
この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。

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