
森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜
東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しち...
春、暖かくなり、多くの花が咲き始めます。今回はテーマを「花と常緑樹」とあらかじめ決め、近くの3つの公園と神社、全行程で約3キロを歩きと小走りでまわりました。
出発は今回も8:30。気温は3度。冬とは異なり、遠くの山々はぼんやりと見えます。マスクをして、手袋を持って出発です。
身体を温めるために小走りで近くの公園へ。さっそくボールを叩く音が聞こえてきました。そう、バスケットをしている子どもたちです。そして犬の散歩の方や、ドローンを飛ばそうと何やらセッティングをしている方もいました。
この公園では、コブシの花が咲き始めていました。1本の木に5つほどの小さな花が咲いていました。ふわふわした花芽がたくさんあり、もうすぐ満開になる予感がします。いい匂いもします。そして、ユキヤナギも咲き始めています。こちらも小さな花が少しだけ。これから葉っぱと共に多くの花が咲くことでしょう。
常緑樹はモミノキやシラカシ、ヤマモモなどが夏と変わらない姿で葉をのばしています。特にモミノキの葉をつまんでみるといい香りがしています。

この公園からは、遠くの山々が望めるのですが、冬のようにくっきりと姿が見えるのではなく、ぼんやりとした景色。春らしい感じになってきましたね。
このまま少し離れた大きめの公園へ向かいます。
途中雪をかぶった富士山を、落葉樹のすき間から、ぼんやりですがしっかりと見ることができました。
大きな公園では、グラウンドにてユニフォームを着た少年野球の選手たちの歓声が聞こえます。見守る親たちの顔も見えています。その他のエリアには人影がありません。じっくりと花と常緑樹を楽しむことができました。
特徴のある黄色の花が咲いています。「痛っ!」触ろうとして、とげのあるヒイラギの葉に触れてしまいました。気をつけないといけません。香りもいいですね。
そしてツバキのピンク色の花も咲いています。

クスノキは落ちている茶色い葉の香りと緑の葉の香りの両方が楽しめます、マテバシイは、分厚くてつるつるの葉っぱを触ってみるのも楽しいですね。樹木の下には大きいどんぐりが多数残っていました。シラカシ、タブノキ、備長炭の主な原料でもあるウバメガシは花芽や葉芽がくっきりとわかるようになっています。それぞれの樹皮を触ってみると固くしまった幹を感じることができます。
そしてこの公園のシンボルツリーである。大きなカヤノキ。樹齢600年と言われているこの木は、触ると少し痛い葉があります。つまんで匂いをかぐといい香りがします。

ここから次の公園まで歩き始めました。途中、かんきつの香りがただよってきました。周りを見渡すと庭先に夏みかんあり。これが香りの原因でした。
さて、別の景色のいい公園に到着しました。ここに植えられているのはソメイヨシノやイロハカエデなどの落葉樹が中心です。ソメイヨシノの冬芽(花芽)がふくらんでいます。そして、コマユミの木には、新しい葉が出てきていました。釣鐘状の花の残りとのコンストラクトが楽しいです。

今日はここからこの地域の鎮守様に立ち寄りました。ここにはクスノキ、スギ、ヒノキといった常緑樹があります。正月に初詣にいったときは、近所の方々が多くお参りしていましたが、今日は誰もいなかった。入り口のところには、梅の花がとてもきれいで、いい香りもしました。
花の咲く時期はさまざまです。それぞれの植物で花が咲く条件があり、それに応じて咲いていきます。
これからはサクラをはじめとして、多くの種類の花が咲きます。それとともに葉芽から新芽が開いていきます。樹木だけではなく他の植物も同様です。
今回のようにテーマを決めて公園や森林に行くといろんなことに気づくことができるのではないでしょうか。
カバー写真:梅(品種:思いのまま、別名「輪違い」(りんちがい))紅と白とピンクの3種類の花が咲く
この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。

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