ロースイーツやヴィーガンスイーツに使用する甘味料は、GI値が低く、身体に優しい天然甘味料です。天然甘味料の種類によって異なる特徴を知ることで、なるべく身体に負担の少ない糖質の取り入れ方をマスターしましょう!
精製された糖質の危険性
白砂糖等の精製された糖質は、精製(加熱)過程において、ビタミン・ミネラルが失われてしまいます。精製した糖質は、体内の酸性度を上昇させます。精製過程で天然甘味料に含まれる天然ミネラル等も精製されてしまい、言わば、エンプティカロリー(栄養素をほとんど含まないカロリーのみの食品)となってしまいます。精製された糖質は身体に栄養や燃料と認識されず、言わば「毒」とも言えるでしょう。薬物依存と同じくらい強い中毒性(依存性)があることも実験で明らかになっています。又、よく耳にするGI値とは、食品ごとの血糖値の上昇度合いを間接的に表現する数値のことです。なるべくGI値の低いものや、栄養価が高い天然甘味料を摂取するように心掛けましょう。
天然甘味料の種類
【メープルシロップ】カエデの木の樹液から作られる天然甘味料。GI値が高く、マンガンと亜鉛を多く含みます。安価なものは遺伝子組み換えコーンシロップの疑いがあるのでオーガニックのものを使用すること。蜂蜜と糖蜜以外で最も栄養価の高い甘味料です。
【アガベシロップ】アガベ(サボテン)の濃いシロップ。メープルシロップ・蜂蜜よりもGI値が低いです。果糖と呼ばれる単糖の一種であるフルクトースを多く含み、このフルクトースは血中でほとんど分解されないため、血糖値を変化させることは少ないものの、ダイレクトに肝臓まで到達し、そこで全て消化吸収されるので肝臓への負担がとても大きくなるので注意が必要。
【ドライフルーツ】新鮮な果物を乾燥し、風味を凝縮したもの。低温乾燥することで、ビタミン・ミネラル・繊維・カリウムが壊れにくいです。中でも特にデーツはGI値が高めです。
【ルクマ】ペルー産の柿に似た外観の果物。ペルー先住民の間では霊的に崇められている果物です。市場に出回っているのはパウダー状にしたもの。ベーターカロチン・ナイアシン・鉄・カルシウム・リンを多く含み、GI値が低いのが特徴です。
【蜂蜜】ミツバチが集める花の蜜から作られる天然甘味料。GI値が高く、血糖値を急速に高めます。ビタミンBとミネラルが豊富。蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれていることがあり、乳幼児は腸内環境が整っていないので、ボツリヌス菌の毒素にあたってしまうことがあるため、乳幼児には与えないこと。最近では非加熱処理で栄養価が豊富に含まれている、生蜂蜜(ローハニー)も人気があります。
【ココナッツシュガー】ヤシの花の花蜜を乾燥させて作ったもの。GI値が低く、黒砂糖に似たコクのある風味が特徴です。
年初めは何かと食生活が乱れがち。今日の食事が明日、そして未来の身体を作ります。甘いものがなかなかやめられない方も、身体に負担の少ない糖質の取り入れ方、正しい食習慣を身に付けて、丈夫で健やかな身体を作っていきましょう!
この記事を書いた人
張玉美(チャン オンミ)
○ローフードマイスター
○ヴィーガン&ロースイーツパティシエ
○全米ヨガアライアンスRYT200
リクルートにて美容事業に従事した後に、食とヨガの世界へ。乳製品・卵・小麦粉・白砂糖・添加物を使わずに作る植物性100%のVeganスイーツの製作販売と、ヨガインストラクターとして活動中。アレルギー体質でも安心して食べられる美味しいスイーツを日々研究中。