
清里の森で育つ、未来へのまなざし 〜小金井市立小学校での森林ESDの取組〜
清里の森で育つ、未来へのまなざし〜小金井市立小学校での森林ESDの取組〜森林と教育を結びつける試みは「森のようちえん」など、さまざまな形で各地で行われています。筆者は山梨県清里で、小金井市立小学校6年...
夏こそ身体が喜ぶ調和
8月に入り、自然界では特に音の豊かな季節となります。
蝉の声、水のせせらぎ、風に揺れる木々…これらはすべて1/fゆらぎを含んでいます。
森の中で佇んでみると自然界においては、じっと静止しているものがないことに気づきます。
時間の経過とともに必ず変化していて、規則性と不規則性がバランスよく混ざり合っています。
「完全に不規則」でも「完全に一定」でもない、中間のリズム感が心地よさを生み出します。
たとえば単調すぎる音は退屈に、不規則すぎると不安を感じますが、
1/fゆらぎはそんな「ちょうどよさ」があるかと思います。
このゆらぎは、人の心拍や呼吸、脳波と共鳴し、自律神経を整え、深いリラックスや集中力を引き出します。
実際、1/fゆらぎの音を聞くことでストレスの軽減、自律神経の安定、集中力の向上、睡眠の質の改善といった効果が報告されています。
まず、皆さんもこの暑い日々、扇風機の風を一定ではなく、ランダム、リズム、自然風モードにしてみて下さい。
きっとそれだけで落ち着きを取り戻し、癒しも得られるかもしれません。
東洋医学における「心」と季節のリズム
東洋医学では、夏は五行で「火」の季節、「心」の働きが活性化される時期とされます。
心は精神と感情、血液循環を統括する五臓であり、五志での「喜」の感情と深く結びついています。
感情が乱れると「心のリズム」が崩れ、不安や興奮、不眠などを招きます。
特に「喜」のバランスが重要視されており、適度な喜びを得るには、日常の中で幸福感や感謝、達成感などを感じる瞬間を意識し大切にしていきましょう。
また、東洋医学では、気・血・津液の流れが調和することで臓腑のリズムが整い、
人体が自然と調和している状態こそが健康とされていますので、この心のリズムの調律が大切になります 。
心臓の鼓動は、命のリズムともいえる大切な音です。
1日およそ10万回、絶え間なく動き続け、酸素や栄養を全身に送り届けています。
この拍動は、自律神経によって調整され、運動時には速く、睡眠時やリラックス時にはゆっくりになります。
心臓の音や鼓動に意識を向けることは、今ここにある自分自身とつながる感覚をもたらします。
忙しい日常の中で、一度立ち止まり、胸に手を当てて自分の鼓動を感じてみるのも、セルフケアのひとつです。
リズムを整えるための丹田呼吸法
丹田呼吸法とは、腹部下の丹田に意識を集中し、深い腹式呼吸をすることで、体内に「気」を取り込み巡らせる方法です。
この呼吸により、肺と心の気の流れが整い、過剰な心の熱が鎮まり、心身の安定と正気の保持に繋がります。
呼吸を整えることで、内側のリズムと外側の自然音との共鳴が可能になっていきます 。
まず自然の音に耳を澄ましてみてください。
蝉や鳥の声、せせらぎ、風の音などの1/fゆらぎを含む音に意識を向けます。
自分の胸に手を当てて心拍を感じ、呼吸に意識をむけていきます。
そして、丹田呼吸法を行います。
ゆっくり鼻から吸い、腹部が膨らむのを感じながら、ゆったりと吐き切る。
吐く息を少し長めにし、10~20回ほど行うと自然な調律が促されていきます。
外から内への同調を体感していきます。
なかなか外へ出ることが億劫になってしまう今年の夏。
実際の森へ行くことはなかなか難しいかもしれません。
自然の録音でのBGM、ヒーリングミュージックなどを用いても良いかと思います。
音と呼吸が重なり合う瞬間を味わいましょう。
外側の自然リズムと内側の心・呼吸のリズムが同調し、自然な調和が生まれてきます。
自然との共鳴、呼吸による気の調整、そして心の中心性を意識することで、
夏のエネルギーを「心が喜ぶ調和」に変えていきましょう。
この記事を書いた人
渡邉綾(森林セラピスト)
森林セラピスト、ホリスティックケアプロフェッショナルスクール認定アロマセラピスト、看護師。
登山が趣味で、森が心身にもたらす効果を直に経験し、森林セラピストとなりました。
医療者として治療だけではなく、予防医療の大切さを実感しています。
看護師として、統合医療施設での勤務経験あり。
ケアルーム"Naturan"にて、アロマトリートメントによるセラピストとしてクライアントさんのケアにも携わっています。
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