
ゆらぐ時期の眠りを整える"睡眠セルフケア"
私たちは、人生の約3分の1を睡眠に費やしています。毎日だいたい同じ時間だけ眠っているはずなのに、ぐっすり眠れた日もあれば、まったく眠れなかったという日もあります。また、短い睡眠時間でもすっきりと起きら...
私たちは、人生の約3分の1を睡眠に費やしています。 この記事を書いた人 【プロフィール】 Chico(ヨガインストラクター) 2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。 <patagonia TO UNITED ARROWS プロセールス/Real Stone アンバサダー>
毎日だいたい同じ時間だけ眠っているはずなのに、ぐっすり眠れた日もあれば、まったく眠れなかったという日もあります。また、短い睡眠時間でもすっきりと起きられる日もあります。
これらは一般的に「睡眠の質」と言われますが、同時に「体や心の質」の表れでもあり、心身の健康のバロメーターにもつながっています。
心地よく眠れた朝は、一日の始まりである「起き上がる」という行為がとてもスムーズです。顔や体のむくみもなく、朝から便通もよく体が軽くて「今日も良い一日にしよう」と心から思えます。
一方で、起き上がりたくないほどすべてが重く感じる朝もあります。皆さまも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
私は、2024年元旦の能登半島地震で、故郷の悲惨な情報を受け取ってから約1か月間、ほとんど眠れなかったことがあります。
「今日こそ寝たい」と思っていても眠れない日が続き、眠れないことに意識が向くほど、さらに目が冴えてしまうという悪循環に陥りました。
そんな経験から、最終的には「眠れない時間は、与えられた余白の時間なのだ」と考えるようになりました。とはいえ寝不足が続くと、肩こり・肌荒れ・冷え・むくみなど、一見バラバラに見える不調が同時に現れ、本当につらいものでした。また、免疫力も睡眠と密接に関係しているため、免疫力が低下し、インフルエンザにもかかってしまいました。
このような「睡眠不足の状態」を1か月も経験すると、睡眠の大切さが身に染みてわかります。
ただ、睡眠のリズムの乱れは一時的なものでもあります。深刻にとらえすぎず、今後のセルフケアを見直すきっかけとして受け止めてみるとよいでしょう。
~睡眠のリズムが崩れたときの 7 つの改善ポイント~
1.今の状況を認めてあげる
無理に頑張り続けると、心身に余計な負担がかかります。「今はそういう時期なんだな」と変化を認め、「頑張っているね」と自分を受け入れてあげましょう。
2.“疲れのリセット”を大切に
眠りの質は、疲労やストレスと密接に関係しています。何気なく行っている寝る前のルーティンを見直してみましょう。小さなことですが効果的です。
・寝る1時間前はスマホ・PC をオフにする
・ぬるめの入浴で体温のリズムを整える
・カフェインの摂取は控えめに
・寝室の「光・温度・湿度」を快適にする
・一日の出来事に感謝する
3.食事は“体をいたわる選択”を
バランスのよい食事はもちろんですが、自律神経やホルモンバランスを整える、以下の栄養素も参考にしてみてください。
・イソフラボン(大豆製品)…ホルモンバランスのサポート
・カルシウム・ビタミン D…骨の健康維持
・鉄・亜鉛…疲れやすさ対策
・食物繊維…腸内環境を整え、気分にも良い影響
・オメガ 3・6…脳とメンタル面のサポート(不安感の軽減)
完璧な食事を目指す必要はありません。「いつもより少し良い選択」を積み重ねていきましょう。
4.軽い運動で、心と体をスムーズに
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽めの運動がおすすめです。筋力維持は体温調節にも役立ち、気分のリフレッシュにもなります。「毎日10分だけ」など、無理のないスケジュールで続けることがポイントです。
5.気分の波には“逃げ道”をつくっておく
気分が落ち込んだときの為に、自分だけの「お守り」を持っておくと心が落ち着きます。
・好きな香り
・お気に入りの場所
・深呼吸の習慣
・短い昼寝
小さなことが、きっと支えになってくれます。
6.一人で抱え込まない
パートナーや家族、同僚に今の状態を伝えるだけでも、気持ちが楽になることがあります。身近に話せる人がいなければ、整体やマッサージなど、心身のケアを受けながら話すだけでも気持ちが軽くなることがあります。
7.「寝ること」をいったん手放す
どうしても眠れないときは、「人生の余白の時間を過ごす」と決めてみましょう。
深夜の静かな時間を、自分だけの特別な時間だと受け入れ、座って目を閉じ、静かに呼吸を感じるだけでも十分です。キャンドルに火を灯してただ眺めるのも心が落ち着きます。何かをしようとするのではなく、「何もしない時間」を大切にして、ゆっくりと過ごしてみてください。もし今、眠れない夜が続いているとしたら、それはあなたの体が「少し立ち止まって自分を感じて」と呼びかけているのかもしれません。
睡眠は、ただ目を閉じる時間ではなく、体と心を再生させる神聖なリズムの時間です。
そのリズムが穏やかに整っていくような、自分に合ったセルフケアを見つけてみてくださいね。
様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。
アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。

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