
森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜
東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しち...
樹木や草花は季節に応じて変化していきます。身近な公園での楽しみも変わってきています。これから落葉が本格化していきます。そうすると景色も変わります。
定点観測をすることで変化を楽しむことができ、とても面白いです。今回は丘の上も登場します。
さあ、歩いて5分ほどのいつもの公園に到着しました。ここは小さな公園、その割には樹木の種類が多いのです。サクラ、センダン、ヤマボウシ、ケヤキ、シラカシ、ナンキンハゼなどいろいろです。犬の散歩の方々もいました。

ネムノキは夏に花が咲いていたのですが、今は実がなっていました。エダマメが茶色くなったようですよね。そうネムノキはマメ科の植物なのです。この中に種があり、それが地面に落ちていくのです。あの花からこのような実になるとは想像できないですね。
他にもソメイヨシノの落ち葉やセンダンの緑色の実など、静かな中で、いろいろの樹木をじっくりと見ることができました。定点観測で変化を捉えるにはうってつけの場所です。
そして、近くの少し大きめな公園に向かいます。道路に出るとランニングをしている方がいました。休日の午後のこの時間は多いですね。僕も小走りで次の公園に向かうことにしました。
公園に着くと「鬼ごっこしよう!」と大きな声が響き渡っていました。家族連れの方が多くいます。そして運動場ではサッカーをしていて、歓声も聞こえてきました。そうこうしているうちに上空から飛行機の音もしてきました。鳥の鳴き声も聞こえ、賑やかです。
紅葉も始まっていて、いろんな色があります。緑色、黄色、赤い色、他にもありますね。以前紹介した「色を数える」をするのは忘れてしまいました。色づいた葉もたくさん落ちていて、踏み締めるとカサカサと音がします。

少し歩いていくと甘い匂いがしてきました。そうカツラです。黄葉もきれいなのですが、この特徴のある匂いは気持ちが明るくなります。特に雨のあとは匂いが強くなります。雨上がりの散策の際にはとてもいい香りがします。
それ以外の香りもしていますね。だんだん五感が開いてきたようで、敏感になってきました。

この季節、いろんな実が落ちています。そうドングリです。ドングリとは、ブナ科のうち特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称です。つまり、一つの種類の樹木ではなく、いろんな種類の樹木の実なのです。下に落ちているということは・・・と上を見上げるとそうですまだ実がなっているではありませんか。探してみると面白いです。いくつかの種類のドングリをこの公園で見つけることができました。

コブシの木には冬芽が生えていました。ビロードのようで触ってみると柔らかさを感じます。これは花芽で、展開すると花になるものです。同じ冬芽でも展開すると葉になるものは葉芽(ようが)といいます。このように、樹木は春に備えているのです。ソメイヨシノの冬芽も見ることができます。こちらは触ると硬いです。
公園を抜けて、この辺りではいちばん高い標高80メートル地点に向かいます。
急な登り坂があり、そこをがんばって小走りで登ってみました。さすがに息が上がりましたが、今の季節は心地よい感じです。

天気が良ければ富士山が見えるこの場所、今日も見えました。手前に大山があり、先端部分しか見えないのですが、とてもきれいです。
帰りには、コスモスやカラスウリなどを見ることができました。
身近な公園や街路樹、周囲の住まいの庭にある樹木や植物などは、意外なほど多くあります。まだまだ知らないところや季節の変化などを楽しむことができると思います。ぜひ楽しんでください
この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。

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