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森林や植物を楽しむために案内人を活用しよう

森林や植物を楽しむために案内人を活用しよう
森林や植物の知識が増えると森に行くことが楽しくなるのではないでしょうか。
知識を増やすには、様々な案内人(ガイド)を活用する方法があります。
最近、箱根町の様々なガイドを経験する機会がありました。また、多くのガイドの方とも協力し合いながら森林浴を進めています。それらの経験をもとにガイドの方の活用方法をお伝えします。

知識を得ることは面白いこと

植物の仕組みや工夫にはびっくりすることがたくさんあります。中には皆さんの生きるヒントになることもあるのではないでしょうか。いくつか紹介します。

柿の実はタネができあがると甘くなる

例えば、柿は、生存戦略として、以下の仕組みを持っています。
「カキの実は、タネができる前の若いときには、虫や鳥に食べられないように渋みを含みます。タネができあがってくると、鳥などの動物に食べてもらえるように甘くなり、食べて運んでもらいます」(「植物はすごい」田中 修著 中公新書) 鳥が食べたタネは、鳥の糞として排出され、広く撒かれることになるのです。

桜の葉の香りは虫を追い払うためのもの

また、サクラの葉は、そのままだと匂いは感じませんが、傷つけるとほのかに桜餅の香りがすることについて、田中修氏は「植物のひみつ」という著書で以下の通り記載しています。
「この香りは、人間にはおいしさを感じさせますが、虫には嫌な香りなのです。葉っぱが傷つけられるということは、サクラにとっては、虫にかじられるということです。そのため、虫の嫌がる香りを発散させて、虫を追い払おうとしているのです」
これを読んで、疑問が湧いてくる方もいると思います。サクラ以外の葉っぱも同じで、傷つけると香りがするのだろうか。他の葉っぱの場合は違う香りなのかどうかなど…

案内人(ガイド)には様々な名称があります

森林や植物に関する案内人(ガイド)には、インタープリター、自然案内人、植物観察ガイド、森林セラピーガイド、登山ガイドなど様々な名称があります。それぞれ何らかの専門知識や技能を用いてガイドをしています。
ちなみにインタープリターとは、「自然と人との橋渡し役。その時その場所の自然が発するメッセージを、お越しの皆様にわかりやすく伝える専門家」という意味で使っている場所もあります。

箱根町でのガイド体験

3月下旬〜11月末まで開園している箱根湿生花園では、ガイドウォークとして、職員またはボランティアの方が90分程度無料で園内の案内をしています。また、箱根ビジターセンターでは、定期的に無料の観察会があり、スタッフが1時間〜2時間程度「今一番楽しめる自然」を案内しています。最近この2つの案内を仲間と共に受けました。

箱根湿生花園には、多くの種類の植物があります。箱根湿生花園の役割や仙石原湿原の成り立ちの説明と共に、その時々に咲く花や特徴のある実や葉などを中心に解説がありました。
箱根ビジターセンターでは、紅葉の時期に訪問したので、カエデなどの様々な紅葉している植物や、その時期なっている実、そして鳥について、五感を用いて楽しめるような解説がありました。

共通していることは参加者に合わせているということ

実際に体験した中で共通していたのは、参加者に合わせて、案内する内容や話し方、進め方を工夫しているということです。
例えば植物に詳しい方々が対象の場合、より専門的な内容が加わります。また、 参加メンバーの性別や年齢に合わせて話し方を工夫してくれたり、いろんな質問にお答えいただけたりします。安心して参加することができるのです。
 筆者も森林を案内するガイドの一人ですが、連携する様々なガイドの方とは、「今回の参加者は○○という方達なので、〇〇にしていきましょうか」というふうに相談しながら組み立てていきます。

このように、ガイドの方は、専門的知識や技能を用いて参加者に多くのことを伝えてくれます。直接話を聞くことから、相互にやりとりができるので、理解も深まります。積極的に活用する価値があるのではないでしょうか。
ただ、なかには知識ばかりを聞かされることに疲れを感じることがあるかもしれません。そのときには、案内人の方が話していることを無理に理解しようとはせず、興味のあることだけ聞くことをお勧めします。

森林の中で多くの時間を過ごしてください。

参考図書 「植物のひみつ」田中 修 著 中公新書
「植物はすごい」田中 修 著 中公新書


この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)

中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター

経営コンサルタントとして、農業者支援と健康経営づくりに従事。
森林セラピスト、食と農のかたりべ(食農検定1級)として、皆が生き生きとなれるサポートを実施。
50坪ほどの家庭菜園で野菜づくりも。

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