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田んぼと人間の営み&心の癒しが私達にもたらすもの

田んぼと人間の営み&心の癒しが私達にもたらすもの
こんにちは。旅する発酵倶楽部の山田雅恵です。衣食住を通して発酵=発光する人生を送る人を増やす活動をしています。

今回は私たち日本人のDNA、ともいうべき米のこと、田んぼについてお話ししようと思います。

そろそろ日本全国でも田植えの時期ではないでしょうか?すでに終わった地域もあると思います。私の住む神奈川県秦野市でも田植えの風景を見るようになりました。

さて、お米を食べる日本人の、どのくらいの人が田んぼや、米のことを知ってるでしょうか?
大都市に住む方はそもそも、田んぼの風景を見る機会もないと思います。

お米が出来るまで

お米の籾(もみ)を種まきし、苗を作り、田植え、草取り、収穫まで、そればいつ?どんな作業をしてるのか?
収穫したお米も、脱穀(だっこく)、乾燥、精米までのやるべき作業などご存知でしょうか。

私も衣食住に関わる活動をしていて、日本各地の田んぼのオーナーをしたり、酒蔵の酒米に関わり、生産者さんを手伝っています。
そのおかげで、当たり前にある米の後ろのストーリーを感じ、米から歴史を感じ、自然や生命に感謝することができます。

今年は秋田の男鹿(おが)半島で、トラクターに乗り田んぼの代掻き(しろかき)と、千葉の神崎で、古民家活動で子供と田植え会をしました。

実際に子供たちや、農家さんと田植え前の準備や、田植え、収穫などをして無農薬の米作りを行うことを通して、色々な学びや気づきがあるのです。

田んぼは心のケアにも

本来昔の人々がずっと続いてきた、土づくりや、自然の季節と人間の共存、共生、そして泥に実際に足をつけてアースすることの大切さを感じるきっかけになります。

草取りや、田植えなど単純作業、田んぼの泥にまみれて行う、足や手を泥に付けて行う作業は瞑想のような状態になり、自然に大地に癒される感覚となるといわれます。
田んぼに限らず、畑で土を触り、植物の手入れをすることは、脳の中でアルファ波がでてリラックス効果があります。特に田んぼは裸足になって土を感じることができる機会、人間のもつ静電気を土に放電する効果もあります。
日常のストレスが当たり前になったこの世の中、都会の方がレンタル農園や、市民農園を借りて畑をすることが大きな流行りになっていることにもつながっています。

土は人間の腸内環境と同じ

ご存知の方が多いと思いますが田んぼや畑は土作りが肝心です。
土の中にいる微生物のおかげで健康な土が出来上がり、生物の営みの循環が生まれます。

そして健全な土つくりは、微生物の営みがあり、自然の循環がありバランスが取れているのです。
それは、私たちの身体の中の腸内環境にも同じことが言えるのです。
腸内フローラ(様々な菌が腸内で共存する関係性)が整うと心も体も健全なものになります。
また「幸せだなあ」と感じる幸福ホルモン(セロトニン)は腸から分泌されるといわれています。脳より腸が感じているのです。

無農薬で育てたり、有機栽培の野菜を購入したりする人が増えてきていると思いますが、それは私たちの腸にも同じことが言えます。
元気な土壌を持っていること(元気な腸内環境を持っていること)は、免疫力に強くなるので心や身体のバランスをくずしにくくなります。

発酵=微生物=森の癒し

発酵というものが世間で取り上げられる機会が増えたのも、微生物と共存することが自分ごとになる、そういうことを意識する方が増えてきているとも言えます。

箱根の森は山、森、湖との共存共栄のバランスを保っています。
それは私たちの日常口にする、田んぼから収穫できるお米から感じ取れる、背景のストーリーに繋がります。

神奈川県の箱根でも、未病の改善に取り組む一貫としての自然がもつ癒し効果は、身体の腸内環境、心の癒し、食の癒しと相関関係があります。

森が人間を癒すこと、それは大きな循環の中で、人間が享受できることの大きさを意味しているのではないでしょうか。
日常、お米を食べる時、様々なストーリーがその背景にあること、自分を癒してくれる自然の恵みだということを感じながら1粒のお米を味わってもらえたら、世の中の見方がすこし変わるかもしれませんね。

この記事を書いた人

山田 雅恵(やまだ まさえ)

旅する発酵料理家・ファッションデザイナー

旅と発酵の世界をこよなく愛し、発酵の醸し出す世界を広めるために日本各地、海外にて発酵を求め活動している。
文化女子大学家政学部服装学科卒業後、エスモードパリ本校にて学ぶ。ニースのコンクールにてクリエーション賞受賞。パリコレなどのフィッターを経験。帰国後にインディーズブランド立ち上げ、セレクトショップ、大手アパレルブランド数社のデザイナー、京都にて京友禅の着物作りを経て、デザイン企画会社を仲間と起業。

ファッションデザイナーでありながら、天然酵母のパンの発酵と自然の世界に魅せられ、発酵の世界へ。日本の麹の天才調味料、醤(ひしお)仕込み、活用の仕方を広げるべく、日本全国、フランスでも仕込み会を開催。衣食住・心を、発酵を通して、世の中良くしたいという思いで、神奈川県の鶴巻温泉をベースにして、日本全国で活動中。

未来の子供を食で学ぶキッズサイエンス、子供のものづくりの能力を引き出すアートクラスも各地で開催。古民家再生プロジェクトにも関わる。
2018年度より【お裁縫くらす】を日本各地で開催。お裁縫がある暮らしを提案すべく、使える日常雑貨などを作り、自分で愛着のものを作り身につけることを伝えることを使命として、活動中です。
「旅する発酵倶楽部」:https://yamadamasae.com/

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