9月10月行楽シーズンで、夏以上に屋外で過ごす機会が多いかと思います。
紫外線量も真夏の6割程度はあるといわれるこの時期、夏より過ごしやすい分、長時間にわたり紫外線にさらされます。
紫外線によるお肌のダメージを軽減する為に、日傘や日焼け止めなどでお肌を守ってあげましょう。
そして、まだまだ汗ばむことも多い秋口。
汗をかくという事は体内の温度調節、老廃物の排出と身体にとって必要でありがたいことなのですが、じっとりかく汗は気持ちが悪いこともありますよね。
ではお肌にとって汗はどんな影響があるのでしょうか?
お肌にとって汗のメリット
1、デトックス効果
体内にたまっている老廃物や毒素のほとんどが便によって排出されるのですが、汗によっても外に排出されます。
サウナや岩盤浴などで汗をかこうとするのはこういった老廃物や毒素を出してデトックス効果を高めるためですよね。
デトックス効果が高まれば体の中からきれいになり美肌にもつながります。
2、皮脂膜形成
皮膚の表面を覆い、水分の蒸発を防ぎ保護してくれる皮脂膜。皮脂膜は分泌された汗と皮脂が混ざりあい形成されるので、みずみずしいお肌を保つ為にも汗は不可欠です。
このように汗はお肌にとって必要で良い事だけのような気もするのですが、デメリットがないとは言えません。汗をかいてしばらくするとお肌がピリピリしたり痒みが起きたりすることはありませんか?
お肌にとって汗のデメリット
健康な皮膚の皮脂膜はph(ペーハー)4.5~6.0の弱酸性です。phとは酸性かアルカリ性であるかを数値によって示したもので、数値が低くなるほど酸性が強くなり逆に数値が高くなるほどアルカリ性を表します。
汗のphは弱酸性なので汗自体が悪さをしているのではないのですが、多く汗をかいた時は汗が長く皮膚の表面にとどまり、ph値が弱アルカリ性に傾いていきます。
その為敏感なお肌や炎症があるお肌は、ピリピリと刺激を感じる事もあるでしょう。
そしてお肌は弱酸性に保っている事で細菌の繁殖を防いでいます。これが弱アルカリ性に傾くことで皮膚の細菌を抑える力が弱まり、炎症が起こりやすく痒みをともなう事もあるのです。
汗がデメリットにならないためのスキンケア法は?
まずは汗を放置しない事です!
汗は皮膚に長くとどまることでお肌にダメージを与えます。汗はそのままにせず洗い流すか、濡らしたタオルなどで優しくおさえるようにふき取りましょう。
そして洗顔後は水分で潤し保湿もしましょう。
汗をかいているのだから、保湿はいらないわっ!と思いがちですが、エアコンや紫外線などの影響でお肌は意外と乾燥しダメージを受けています。
汗をかいた後の油分は嫌われがちですが、化粧水に少量のクリームやオイルを混ぜてなじませるなど少し油分を加えてあげると乾燥を防ぐことができます。
スキンケアにハーブウォーターのすすめ
ハーブウォーターとは芳香蒸留水とも言われハーブを蒸留すると得られる水溶液の事。
成分濃度が精油の0.1~0.01%なので安全性が高く希釈せずにそのまま使用する事ができます。
種類によって作用は異なりますが、ほとんどのハーブウォーターがお肌と同じ弱酸性で抗炎症作用も期待できるので化粧水として利用するのがおすすめです。
色々な種類があるハーブウォーターですが、特におすすめするのがラベンダーウォーター。
ラベンダーウォーターはお肌タイプを問わずに使用でき、日焼け後のケアや虫刺され、痒みにもおすすめです。
精油程強くないほのかなラベンダーの香りで気持ちも癒されます。
携帯して持ち歩けば外出先で洗顔ができない時でも、汗を軽くふき取った後にラベンダーウォーターでケアができますよ。
森林にお出かけの際にも気になる虫刺されや紫外線ケア、お肌の水分補給、リフレッシュ!にと、携帯してはいかがでしょうか♪
このようにハーブウォーターなどを利用して汗に負けないお肌作りを目指してくださいね。
この記事を書いた人
川口 えり
ナードジャパンアロマインストラクター、Jamhaハーバルプラクティショナー
オーガニックコスメアドバイザー、フェイシャルリフレクソロジスト
女性の輝く未来を応援する為、アロマやハーブを利用した植物美容を提案。
天然香料(アロマ)のみを使用した調香師として活動中。