読者のみなさま、こんにちは!
はこねの森女子大学ヨガインストラクター兼セラピーラボライターの龍崎です。過去記事では日常の豊かさのヒントになる取材記事をはじめ、森ヨガの魅力やヨガのHow to~を発信してきましたが、ここでちょっとヨガの基本に立ち返りたいと思います。
そもそも『ヨガ』ってなんでしょうか?質問の仕方を変えると、ヨガをされている方もそうでない方も『ヨガ』という言葉に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
『ヨガ』の語源
ヨガに対しては経験の有無や捉え方でイメージが様々かと思いますが、まず『ヨガ』という言葉はサンスクリット語の「ユジュ」(牛や馬と車をつなぐ軛)に由来します。軛(くびき)とは、荷台を引く牛馬のくびの後ろにかける横木のことを指し、絶えず忙しく動き回り、なかなか捕らえることができない牛馬の性質を、同じように捕らえどころのない“心”の性質と似ているという点でユジュという言葉が語源となっています。
みなさんは感情が爆発してしまった、または抑えようのない気持ちを経験したことはありますか?心の状態を表すこのような表現は“心が暴走している状態”です。その状態の大小や程度はさておき、気持ちをコントロールすることができず、言わなくてもいいことまで言ってしまった、やってしまった…なんて経験はそれぞれに思い当たる節があるのではないでしょうか。こんな時に大切なのが自分で自分の心の状態を深く観察し、“ありのままを見つめるプロセス”です。
“ありのままを見つめるプロセス”とは
ここでポイントとなる“ありのままを見つめるプロセス”とは、沸き起こるどんな感情もこれは良い感情、悪い感情と区別せずに、その感情を感じるというよりは、その感情が大きくなるのか小さくなるのかの経過をただ観察することです。
心には一点に留まり続けることができない特性があります。つまりどんな激しい怒りも大きな喜びもずっとその感情をそのまま24時間365日100%維持し続けることはできないのです。沸騰した湯が火を止めると常温に戻っていくのと同じように、高ぶった感情の波も大きくなったり小さくなったりを繰り返しながら静まっていくものなのです。
この心の特性に焦点を当てて、ありのままを受け止める心の練習がヨガなのです。
ヨガとはありのままを受け止める心の練習
人間は無意識に物事の優劣や上下左右を決め、何かを区別する習慣が身についています。その程度は育った環境やどのような人と関わってきたかによりますが、つまり自分自身に対してもこんな自分は良くて、こんな自分はだめ!と良い・悪いの区別や評価をしている自分がいるということです。
ヨガとは良い・悪いもなく、現実をまっすぐに見つめることに集中すること、それを繰り返していくことで体と心が少しずつ変化していくのです。難しいように思える方もいるかもしれませんが、まずは練習を重ね、1日に5分でも、10分でも短い単位の時間でも構いませんので、自分に集中する時間を作ることからスタートしてみましょう。
ヨガはいつでもどこでも気軽に行えるものですが、なんとなくハードルが高い、体が硬くて一歩踏み出せないという方は森ヨガから始めてみてはいかがでしょうか?きっとヨガに対するイメージが変わりますよ☆
個人的には箱根という空気の澄んだ素敵なロケーションで行う森ヨガがおススメです。
ご興味ある方は過去記事もご参照くださいね。
この記事を書いた人
龍崎 紗也加
ヨガインストラクター・はこねのもり女子大学講師
体と心に効くヨガを提案・実践中。
海の近くに移住し、ヨガ・サーフィン・野菜作りなど自然と親しむ生活を送っている。