
五月病 春が身体と心に及ぼす影響
草木が芽吹く春。暖かくなり、心も体もワクワクしてきました。今年は寒暖差も激しい春となり、桜も長く楽しめました。しかし、この寒暖差は大きく体に影響を及ぼします。この蓄積してきた疲労が、5月になると、ホル...
春の季語に「山笑う」があります。今回訪れたのは、神奈川県立恩賜箱根公園と箱根やすらぎの森。最初の目的は野鳥観察でしたが、次第に目に映る自然の美しさに心を奪われ、鳥どころではなくなっていきました。
1 恩賜箱根公園に集合
2 鳥たちの声に耳を澄ます
3 湖畔展望館からの富士山
4 芦ノ湖畔から箱根やすらぎの森へ
5 水辺と森にあふれる生命
1 恩賜箱根公園に集合
この日の天気は快晴。気温は11℃、風速6〜9mとかなり強風でした。集合場所は恩賜箱根
公園の駐車場奥にある入口。野鳥観察を目的に、標高約700mの芦ノ湖畔に集まりました。
このエリアでは、冬鳥・留鳥・夏鳥の3種類が見られるとあって、期待が高まります。
まず出迎えてくれたのは、さえずるウグイス。そして、可憐なマメザクラ
(別名:フジザクラ)が咲いていました。ふと目をやると、木々に絡まる緑の植物が目に
入ります。キヨスミイトゴケです。このコケは神奈川県の絶滅危惧種に指定されています。
公園内では他にも様々なコケが見られ、説明板も設置されていました。コケに興味のある
メンバーはルーペ片手に夢中で観察していました。
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足元にはキノコの仲間、ツチグリも。すみれの花も咲いており、春の息吹が感じられます。
澄んだ空気の中、色とりどりの花や新芽がいっそう映えていました。
2 鳥たちの声に耳を澄ます
「ピーツーピーツー」というリズミカルなさえずりが聞こえてきました。ヤマガラの声です。シジュウカラよりもゆったりした鳴き方が特徴で、オレンジ色の胴体が木々の間に
見えました。双眼鏡で観察すると、その動きの面白さに見とれてしまいます。
森の奥からは「キョキョキョ」という鋭い声も響いてきます。アオゲラです。姿は確認
できませんでしたが、確かにそこにいると感じさせる鳴き声でした。
ふと空を見上げると、青空にトビが優雅に舞っていました。
3 湖畔展望館からの富士山
恩賜箱根公園からは、環境省選定の「富士山がある風景100選」にも選ばれている美しい
富士山の眺望が楽しめます。この日は最初、雲に隠れて見えなかったものの、強風に雲が
流されたため晴れ間が見え、5分もしないうちに富士山の姿が現れました。
湖畔展望館でひと休みした後は、公園内を散策。野鳥観察に加え、様々な樹木の新芽や花々にも目を奪われました。芽の柔らかさに触れたり、「これは何の植物だろう」と名前を調べたりと、春の自然を五感で楽しみました。
4 芦ノ湖畔から箱根やすらぎの森へ
恩賜公園を出て、箱根関所跡を通り抜けて芦ノ湖畔へ向かいます。湖畔では、岩の上に佇む
アオサギ、白いくちばしと赤い眼が特徴のオオバン、潜水上手なカイツブリなど、水鳥たちに出会いました。
その後、箱根園地を抜けて「箱根やすらぎの森」へ向かいます。道路沿いにはハコネシダや
ユキノシタの花が咲いていました。
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「箱根やすらぎの森」には、正面入口ではなく、箱根町港から約2km歩いた芦川入口から森に入りました(森は芦川入口からおよそ800m)。草原のおむすび広場を通って森の広場へ
向かう途中、クロモジやカエデの花も観察できました。森の広場では、またしても正面に
富士山が姿を見せてくれました。
森の広場では、ホオジロやエナガの姿も確認。さらに小鳥の広場へと降りていき、芦ノ湖畔の白浜へ向かいます。白浜では再び水鳥を観察。湖畔沿いの道を歩いていくと、黒と白の
コントラストが美しい鳥が現れました。キンクロハジロです。
金色の目が印象的なこの鳥はカモ科の冬鳥で、日本各地に渡ってきます。芦ノ湖ではよく
見られる鳥で、都市公園の池でもまれに見かけることがあります。 この記事を書いた人 高田裕司(たかだゆうじ) 中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター 親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
さらにスギ林では、外来種のソウシチョウの群れにも遭遇しました。賑やかな鳴き声と鮮やかな姿が印象的でした。
春の箱根は、野鳥観察だけでなく、花や木々、湖や山が織りなす豊かな自然との出会いに満ちていました。まさに「山笑う」季節。次はどんな命の息吹に出会えるか、楽しみです。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。
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