
森とひとつに還る時間 ― 足裏から感じるホリスティックな癒し ―(イベント報告)
先日、秋の訪れを感じ始めた箱根やすらぎの森にて、「足元から整う、深い癒しのセッション~リフレクソロジー×森林浴×グラウンディング~」を開催しました。https://peatix.com/event/4...
明治神宮の杜を案内しました。真夏の暑い中でしたが、時間やコースを工夫することにより、夏ならではの森林浴を身体に無理なく楽しむことができたようです。
その様子をお伝えします。
8時30分に明治神宮のCAFE「杜のテラス」の前に集合。気温は既に30℃を超えていました。快晴、湿度60%の中で出発です。
まずは集合場所の近くで、珍しいつる性の植物のヒヨドリジョウゴを観察。そして鳥居の前にあるクスノキの前へ。落ちている枝や茶色い葉の匂いを嗅いでみました。みなさん良い評価でした。医薬品や殺虫剤などに用いられている樟脳の元となるものであることも併せて紹介しました。
そして、参道を通らずに、南詰所の横にある道から杜の中へ。まず、この時期に目にするのは、ヤブミョウガの白い花です。そちらを見つつ、セミの鳴き声に耳を傾けます。ミンミンゼミでした。
少し歩いたところにある空地で、まずは深呼吸。そして五感を順番に意識して使ってもらうワークを実施。普段使わないところを開いていきます。
そして、近くにあるベニシダを皆で観察。このシダは多く見かけるものです。明治神宮内には、多くの種類のシダがいることを伝え、近くにある少し変わったシダであるリョウメンシダを皆で観察。表面と裏面が同じように見えることに皆がびっくりしていました。
橋を渡ろうとすると遠くに白い花が見えました。スイレンです。明治神宮内にある御苑の中に咲いているものです。
大鳥居に到着です。この大鳥居は台湾ヒノキが使われていて、匂いもしています。ついでにその柱も触ってみました。
近くにクスノキの緑色や黄色の葉が落ちていました。それぞれの葉の匂いを嗅いでみると先ほどの茶色の葉とは異なる匂いでした。
社殿に到着。まずは手を洗い、そして参拝です。
この日は7月30日で明治天皇の命日に当たり、明治天皇祭が行われていました。
その中での参拝はいい記念になったようです。
そして、社殿内にある生花類を参加者の希望により観察。
そして、西側の出口より出て、西参道へ向かいます。この辺りは訪れる人も少なくなりました。セミの鳴き声が聞こえてきました。特徴のある声。そう、ツクツクボウシです。
そしてクマゼミやミンミンゼミなど大合唱になっています。セミの鳴き声が聞き分けられると(すぐ慣れますが)楽しくなってくるようです。この辺りは一面にヤブミョウガの花が咲いていました。そして時折、ヨウシュヤマゴボウの白い花も見ることが出来ました。
開けた場所に到着。大きなビルが見えます。そう、代々木にあるNTTドコモのビルです。そしてあたりに人影はほとんど見えず、広い芝生広場です。
バッタ、カマキリ、そしてトンボと昆虫たちが元気に飛び回っていました。
そちらを楽しみながら木陰を探しました。そして木陰で一休み。10分間ほど、レジャーシートを敷いて、おやすみタイムです。
そして芝生の感触を楽しみながら、歩き始めました。
参加者の皆さんも五感を使うことに慣れてきたのか、さまざまなことに気づかれています。そんなことを皆で分かち合いながら大きな参道(北参道)に合流しました。
しばらく行くと明治神宮カフェテラスがあるエリアへ。そこで振り返りをしました。
今日の感想では、思ったより暑くなかった。明治神宮の中で、このような場所があるなんて知らなかった。植物のことなどもよくわかり、面白かった。などの声がありました。10時40分ごろに解散となりました。
真夏の森林浴でも、場所や時間を工夫すれば、身体に無理なく楽しむことができることがわかりました。
何らかの方法で、日常の暮らしの中で森林浴を楽しんでみましょう。
この記事を書いた人

高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。

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