スプラウトの酵素で若返りのスイッチを入れて未病改善？！

2023/04/07

フードインタビュー etc

いつまででも若く、元気でいたいと思うのは永遠の人類の希望ですね。

特に年齢とともに代謝が落ちてきて体の様々な問題が起こってきますが、それを少しでも遅らせたり、止めたりしたいと思う方が多いと思います。

発酵で腸内環境を改善させることも大切ですが、同時に代謝を上げていくことも大切です。

その代謝に関わっているのが、＜酵素＞

野菜の中でもかざりやアクセントでちょっと乗っている、あの！ブロッコリースプラウトには代謝抑制になる酵素が野菜の中でもトップクラスに多く含まれている食材なのです。

酵素の効能を知って、積極的にスプラウトを料理に使うようになると、代謝UP、若返りをしていきます。

歳を重ねると酵素が減ってくるので、少しでも減らさないようにすることを意識して食生活をバランスよくしていくのが大切です。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレーー医学博士が、ブロッコリーの中から＜スルフォラファン＞という成分を発見しました。

これは体内の＜酵素＞を作る仕組みにきわめて重要な働きをすることを解明して発表しました。食材の中でもスプラウトには多く含まれていると知られてきています。

このことについて詳しく紹介していきたいと思います。

第９の栄養素！？注目の＜酵素＞について

５大栄養素とは、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルということは知られていますが、研究が進んでいくことで、食物繊維、ファイトケミカル…そして今＜酵素＞の働きに注目が集まっているのをご存知でしょうか？

人は体の中の化学反応によって代謝をし、健康的な体が維持できて、活動し、生命活動をしています。

ほとんどの化学反応を起こすための触媒として必要なのが、タンパク質＜酵素＞なのです。年齢をとると病気になり、不調がおきやすくなるのは＜酵素＞のせいでもあったのです。

＜酵素＞工場のスイッチを入れる　スルフォラファンとは？

スルフォラファン・・・そのものが直接的に体の問題に作用することではないのです。

噛み砕いていうと、＜酵素＞をどんどん作るように製造工場を活発にする働きがあります。そしてどんどん増えていく＜酵素＞達が体全体をめぐり、様々な良い化学反応をもたらすという仕組み。

スルフォラファン自体は少量でも、あなたの健康維持につながる大きな役割をしているのです。

＜体内での酵素の工場のスイッチの仕組みについて＞

スルフォラファンを摂る

↓

酵素工場にスイッチが入る

↓

酵素がどんどん作られる

↓

健康と若さのためのリスクを抑える

（抗酸化、抗糖化、抗炎症、解毒）

スルフォラファンは生で食べると効率がよいスプラウトがおすすめ

では、スルフォラファンが多く含まれている食材はどんなものがあるのでしょうか？

アブラナ科の植物、大根やキャベツ、カブなど、中でもブロッコリーに特に多く含まれているファイトケミカル。

さらに高成分なブロッコリースプラウトには、成熟したブロッコリーの２０倍以上も含まれています。スーパーフードと言われているのも納得ですね。

スプラウトの中にあるミロシナーゼが熱に弱いという特性があり、６０度で活性が失われてしまいます。ですから、生のまま、よく噛んで食べることで、効率よく＜スルフォラファン＞を体内に摂り入れることができるのです。

身体を錆びさせない、抗酸化

体の中に取り入れた酵素の約2％が活性酸素になります。

活性酸素は細菌やウイルスを攻撃して身体を守ってくれるという良い面もありますが、一方でその強い攻撃性ゆえ、活性酸素を分解する酵素が不足して体内で過剰状態になると、細胞を傷つけたり酸化させたり、サビつかせてしまう原因となります。

スルフォラファンにはこの活性酸素を分解する酵素の生成を促す働きを持っていることが明らかになってきています。

体の焦げ付き、知らずに体内で起こっている抗糖化とは？

近年、活性酸素と並んで健康を阻む原因とされてきているAGE。

酸化がサビ付きと表現されますが、糖化は焦げ付きに例えられます。タンパク質と糖が結びつき、熱によって変化する反応を糖化と言います。この糖化によってできる物質がAGEです。

唐揚げ、クッキー、パン、ホットケーキなど、キツネ色の焦げ目こそが、糖化の正体。

人の体は内臓や、筋肉、骨、皮膚の組織など全てタンパク質を中心に作られています。

血中の余分な糖が結びつき、体温で温められるとAGEになります。

AGEが増えると柔軟性を失いゴワゴワした状態に変わり、それぞれの組織は本来の機能を果たせなくなります。

この仕組みは詳しく解明されていませんが、スルフォラファンには、体の中に溜まってしまったAGEを減らす働きがあることが明らかになっています。

自覚がない炎症があなたを危険にさらしている

炎症には急性的なもの、慢性的なものの２種があります。注意しなくてはいけないのは自覚がないまま長くくすぶっている慢性的な炎症です。

歯槽膿漏や、腰の痛みなど色々炎症には種類がありますが、あなたの体調はいかがですか？

炎症が起こると、その部位から炎症性サイトカインと呼ばれる物質が放出され、それに呼び寄せられるように免疫細胞が集まり活性酸素を放出して部位を回復させます。

しかし、慢性的な炎症の場合は長い間炎症性サイトカインが放出され続けるため、活性酸素も放出され続け周囲の正常な細胞を傷つけてしまうのです。

そこからまた炎症性サイトカインが発生するという悪循環が起こってしまうというループが繰り返します。

スプラウトのもつ、スルフォラファンには炎症性サイトカインの発生を抑える働きがあることが研究ではわかってきています。

デトックスと酵素の関係を知って、より健康で若々しく！

そもそも体には体内に入り込んだ有害物質を害のない状態にする、つまり解毒するデトックス機能が備わっています。

肝臓で無毒化したり腎臓で血液を濾過したり、発汗や尿・便などと一緒に老廃物を排出します。

肝臓での有害物質の分解は、解毒酵素をはじめとするいろいろな酵素によって行なわれています。

アルコールの解毒にはたくさんの酵素を必要としますので、お酒を毎日飲まれる方は、

酵素をいっぱい体内に持って補填しておかないといけないですね。

自己酵素から先に使われるため、お酒を飲まない人より飲む人の方が老化しやすい身体になるということです。

年齢とともに酵素の生成が減少し解毒が間に合わず体内に残ると体調への変化が現われてきます。

加齢と反比例に健康になり元気でいるためには

体調が悪い、老化するのは年齢のせい、と諦めていませんか。今からでもあなたの体は自分でメンテナンスすることができるのです。

人生１００年と言われている時代、健康で若々しく、なんでもやりたい時にすぐ動ける身体とメンタルを手に入れるために、酵素とスプラウトの関係を知ってぜひスーパーの野菜コーナーでのスプラウトを積極的に料理に使ってもらえたらと思います。

料理も見栄えもしますし、若返るって最高ですね！

あなたの健康と若さのスイッチを押す回数が増えることを意識していき、健康寿命が少しでも長くなるように意識していきましょう。

この記事を書いた人

山田雅恵（やまだ　まさえ）

旅する発酵料理家・ファッションデザイナー

旅と発酵の世界をこよなく愛し、発酵の醸し出す世界を広めるために日本各地、海外にて発酵を求め活動している。
文化女子大学家政学部服装学科卒業後、エスモードパリ本校にて学ぶ。ニースのコンクールにてクリエーション賞受賞。パリコレなどのフィッターを経験。帰国後にインディーズブランド立ち上げ、セレクトショップ、大手アパレルブランド数社のデザイナー、京都にて京友禅の着物作りを経て、デザイン企画会社を仲間と起業。

ファッションデザイナーでありながら、天然酵母のパンの発酵と自然の世界に魅せられ、発酵の世界へ。日本の麹の天才調味料、醤（ひしお）仕込み、活用の仕方を広げるべく、日本全国、フランスでも仕込み会を開催。衣食住・心を、発酵を通して、世の中良くしたいという思いで、神奈川県の鶴巻温泉をベースにして、日本全国で活動中。

未来の子供を食で学ぶキッズサイエンス、子供のものづくりの能力を引き出すアートクラスも各地で開催。古民家再生プロジェクトにも関わる。
2018年度より【お裁縫くらす】を日本各地で開催。お裁縫がある暮らしを提案すべく、使える日常雑貨などを作り、自分で愛着のものを作り身につけることを伝えることを使命として、活動中です。
「旅する発酵倶楽部」：https://yamadamasae.com/