アーユルヴェーダ式・花粉症のセルフケア
「花粉症といえば春」ですが、花粉が⾶ぶ時期は植物の種類や地域によって異なり、⼀年中花粉症に悩む⽅もおります。環境省による⽇本で報告された花粉アレルギーは、約60 種類で、春の花粉症はスギ花粉を筆頭に、...
『日本人の80%が便秘で悩んでいる、便秘は病気です』
と、2015年にインドへ行ったときにアーユルヴェーダドクターが話していたのが印象的でした。
アーユルヴェーダでは、便が出ることは健康の証であり、出ないことは病気として捉え、良好な便が出る治療や指導を行ってくれます。
今回は毎日のデトックスに欠かせない"便"についてのセルフケアをご紹介します。
便は腸からの大切なメッセージを伝えてくれる『お便り(大便)』です。
毎日チェックして健康のバロメーターにすることをおすすめします。
健康な人の便は、70〜80%が水分で占められています。残る20%は新陳代謝によって剥がれ落ちた腸の古い細胞、役割を終えて、死んだ腸内細菌、そして栄養や水分が吸収され尽くした食べかすです。実は、便全体に占める食べかすの比率はわずか6〜7%しかないのです。
排便回数は、2〜3日に1回あれば正常な範囲内であり、日本内科学会の定義では、便秘とは『3日以上排便がない状態』とされています。
便が出る時間帯は、腸内環境が良いと朝に出やすくなりますが、出したいときに出るのが理想です。
便を溜めておく直腸は、普段はくの字型に曲がっていますが、いきむと真っ直ぐになって便が出やすくなります。普段から姿勢が悪いと腸の粘膜同士が癒着して便は更に出にくくなります。
良好な便は、熟れたバナナ位の形と柔らかさです。便秘気味になると固まって排便がしにくくなったり、コロコロして直腸に残ったりしてしまい、排便後もすっきりしません。
そんな不快感から便秘薬を飲んでいる方もいらっしゃいますが、便秘薬は、便を柔らかくする薬と、腸を刺激して排便を促す薬と主に2種類あります。前者は依存性のないものがほとんどですが、後者は繰り返しの使用で、『薬の刺激がないと動かない腸』にしてしまう危険があります。
安易に薬に頼るより、薬がなくても快便できる腸を目指していきましょう!
白湯は内臓の汚れを洗い流し、胃や腸、十二指腸の働きを高めて体内の毒素を排出させます。体内を温め血流を良くし、体内に潤いを与えて便を出しやすくしてくれます。コーヒーや紅茶などで水分を補給しても体内の潤いには繋がりません。白湯とのバランスをとりながら飲むようにしましょう。
良質なオイルは腸内の潤滑油として働くため、溜まった便を滑り出す効果があります。
様々なオイルがありますが、オリーブオイルはどの体質の方にも相性が良いです。香りや味が苦手な場合には、太白ごま油もお勧めです。
オリーブオイルはオーガニックのエクストラバージンオイルを選ぶようにしましょう。スープや温野菜など温かいお食事と一緒に使うと効果的です。
どのオイルも一日の摂取量は15ml〜30ml程度で調整しましょう。
お好みのオイルを使い、腸の流れに沿った「の」の字を描く時計回りのマッサージをすると腸の蠕動運動を促すことができます。
ウエストのサイドを掴みモミモミと揉んだり、お腹の肉を掴みながら軽く上下に揺らしたりするのも効果的です。
便秘に効くツボはお腹と腰にあるため、その箇所を刺激するポーズがオススメです。ゆっくり呼吸をしながら行うと更に効果的です。
太陽礼拝や月礼拝は全身にアプローチをしてくれて呼吸のリズムで体を動かしやすいので特にオススメですが、寝たままでもできるスプタマツェンドラアーサナ(ワニのポーズ)はベッドや布団の中でも行いやすいので、朝晩と習慣にして行いましょう。
下記のスパイスのパウダーを白湯に入れて飲んだり、ホールのままお湯で煮出してお茶にします。単体でも良いですが、幾つかスパイスをミックスすると飲みやすくなります。
チャイを作る時に使うカルダモン、クローブ、シナモン、ショウガはミルク無しでも美味しく飲めます。
色々と試しながらオリジナルの便秘解消ドリンクを作るのも楽しいですね。
「コリアンダー、クミン、フェンネル、カモミール、イヌハッカ、キク、ディル、ライム、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ヒング、カルダモン、シナモン、クローブ、ショウガ、ナツメグ、オレンジの皮、ターメリック、アジョワン、バジル、ベイリーフ、ショウブ、ガーリック、ジュニパー、オレガノ、タイム」
便秘解消のセルフケアは気軽に始められるものから取り入れて、習慣にしながら快適な毎日を過ごしましょう!
この記事を書いた人
【プロフィール】
Chico(ヨガインストラクター)
2008年にヨガに出会い、その頃に抱えていた身体の不調が改善され、それをきっかけにヨガに興味を持ち、2009年より指導者の道に進む。
様々なヨガスタイルを経験し、2015年からアーユルヴェーダとアイアンガーヨガを学び、2021年4月にスリランカ政府認定のアーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得。『Beauty&Well-Aging』をコンプセプトに、ヨガとアーユルヴェーダを通じて、健やかで、快適な毎日の過ごし方を提案している。オリジナルのレギュラークラスやイベントクラス、ワークショップなどを湘南・西湘エリアを中心に主催。また、企業向けのヨガクラスや自治体主催のイベントにも多数参加。
アーユルヴェーダの知識を活かし、商品開発・監修やメニュー開発など食に関わるプロデュースにも携わり、2022年12月に辻堂にアーユルヴェーダをコンセプトにした南インドカレーの店"PURNA EAT&STUDIO"をオープン。
<patagonia プロセールス/Real Stone アンバサダー>
「花粉症といえば春」ですが、花粉が⾶ぶ時期は植物の種類や地域によって異なり、⼀年中花粉症に悩む⽅もおります。環境省による⽇本で報告された花粉アレルギーは、約60 種類で、春の花粉症はスギ花粉を筆頭に、...
日本では良い塩梅(あんばい)、という言葉がありますね。私たちの日常の生活では塩に関することが日常的に言葉になって使われています。 今回は昔から人類が生活に取り入れてきた発酵を抑制する塩の力と、その塩分...
私が⼤好きなスパイスカレーにはターメリックが⽋かせませんが、冬から春の季節の養⽣に⽋かせません。 アーユルヴェーダでは薬を調合する際には必要不可⽋なハーブとして⾼い価値を持ち、特にカパドーシャ(⽔の性...
みなさん、毎日の生活の中で和食を食べていますか?家庭で作っていますか?和食(日本食)は日本文化として認められ、そういえば、米もしばらく食べてないなあ、糖質制限しているからご飯食べてないなあ、という方も...
年末年始は家族やお友達など、大切な人達とのお食事が増える時期です。 嬉しくて楽しいことですが、食べ過ぎや飲み過ぎで胃腸が疲れる時期でもあります。年末年始は胃腸の疲れから体調不良になるケースも多いので、...