
清里の森で育つ、未来へのまなざし 〜小金井市立小学校での森林ESDの取組〜
清里の森で育つ、未来へのまなざし〜小金井市立小学校での森林ESDの取組〜森林と教育を結びつける試みは「森のようちえん」など、さまざまな形で各地で行われています。筆者は山梨県清里で、小金井市立小学校6年...
寒い時期ではなかなか森林浴が選択肢に登りません。関東では冬の時期には天気が良い日が多くあります。太陽がある中での森林浴は、気持ちが良く、寒さも感じられなくて楽しいです。
正月に近くの公園で森林浴を楽しんでみました。
冬の森林の特徴として、まず2つ挙げてみましょう。
まずは小さな公園に向かいます。ここには落葉樹がたくさんあります。
見上げてみると、樹木には、実が残っているものがいくつかあります。センダンの白い実やナンキンハゼの白い実など、青い空にはとても映えますね。白い実は二つともに硬い感じでした。
そして、少し大きい公園に向かいます。
親子連れや犬を連れている方などさまざまな方がいます。破魔矢を持っている人など初詣帰りの人もいますね。
この時期は、落葉樹が葉を落とし、冬以外の季節では葉に隠れて見ることができないものがよく見えます。富士山などの遠くの山々が樹木越しに見えています。鳥も鳴き声だけではなく、姿も見えています。
冬ならではの楽しみとしては、冬芽(とうが・ふゆめ)があります。まず、コブシの冬芽を見つけました。毛に覆われていて、触ると気持ちがいいです。芽は守られていると感じます。長い毛で守られているのが花芽(かが)、そして短い毛で守られているのが葉芽(ようが)とのこと。
他にも冬芽を探してみました。ソメイヨシノにも発見。こちらは冬芽を保護するうろこ状のもの、つまり芽鱗(がりん)に覆われています。触ると硬いのですが、このまま冬を過ごして、春になるとまず花が咲くと思うと不思議ですね。
葉を落とす冬には雑木林は見通しがよく、鳥を観察するには最適です。耳を澄ませていると鳥の鳴き声や、くちばしで木を叩く音や、落葉をかき分ける音などが聞こえてきます。そして音を頼りに姿を探してみると。いました。ハクセキレイでした。
冬見られる鳥は、一年中日本で見ることができる鳥(留鳥)と冬の時期だけ日本で見られる鳥(冬鳥)の2通りです。留鳥の代表的なものは、シジュウカラ、メジロ、ウグイスなどで、冬鳥の代表的なものはジョウビタキやツグミなどがあるようです。
マテバシイの葉は、分厚くてすべすべしています。クスノキの葉もしっかりとしています。クスノキは緑色の葉をちぎるといい香りがします。それを楽しみながら。他にも備長炭の原材料であるウバメガシやキンモクセイなどは変わらず緑色で、分厚い葉を蓄えています。触ってみると違いがわかります。
そして、もう一つ、真ん中に芝生広場のある公園に到着しました。
公園では、親子が凧揚げをしていました。青い空に凧(カイト?)が伸びやかに泳いでいます。気持ちよさそうですね。
ここにあるモミジバフウには、特徴的な丸い茶色い実が残っています。下を見るとその実が落ちています。当たり前なのですが、落ちている実は木になっていることをあらためて気づかせてくれます。
落ち葉のかさこそという音も快く感じます。他にもいわゆるどんぐりがたくさん落ちています。
赤い実を見つけました。クロガネモチです。この時期は、赤い実が目立ちます。赤い花もあります。ツバキやサザンカです。こういった彩りも楽しいですね。植物にとってはこの色も生存するための戦略があるのだなと思いながら。
冬の森林浴、とても気持ちがいいです。晴れた日を狙って、手袋・マフラーなどの防寒対策をして出かけてみませんか。
この記事を書いた人
高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
親子、小学生から高齢者までの様々な方のご案内を担当。NEALインストラクターでもある。
植物の生態やネイチャーゲームを取り入れた臨機応変な対応には定評があります。
経営コンサルタントとして、農業者支援を数多く実施。50坪ほどの家庭菜園での野菜づくりとランニングが趣味。
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