
湯治場と温泉の真の力
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夏が近づいてくると梅の時期が到来しますね。
梅を使った梅仕事、皆さん今年は何か仕込みましたか?
青い梅では梅シロップ、梅肉エキス、梅酒、青梅の甘露煮
また黄色い完熟梅では梅干し、梅の酵素シロップ、梅のジャムなど・・・が一般的によく作られているのではないでしょうか?
手間がかかるかなあということで、梅干しを作ったことがない方も多いと思います。
発酵とともに梅の効能も一緒に取り入れて、美味しさと健康をKEEP!できたらいいですね。
年間保存して食べられる梅を使って、1年間を通して体調管理をしていきましょう。そんな梅の効能や活用方法をご紹介します。
うまく梅を取り入れて病気知らずの健康な体を維持していきましょう。
青い梅を食べると死ぬ、中毒になると聞いたことはありますか?
昔から梅はそのまま食べられないので、加工したものを保存食品として作られてきました。
特にバラ科である青い梅は青酸カリの素になる毒が含まれていますので、そのまま食べることができません。
この毒はアミグダリンといい体内にある酵素と反応するとシアンという物質に変化をし、それが中毒症状を起こす原因になってしまうことがあります。
ちなみにこの青梅の毒アミグダリンは熟す過程で無毒化されます。
元々完熟すると分解され糖に変わっていくのだそうです。
塩漬けや砂糖漬けなどの加工品であってもアミグダリンの分解は促進されると考えられています。
夏バテの予防に梅の酸味やクエン酸は、抗酸化作用など私たちの体に必要な成分を補ってくれるので、これからの時期には是非梅の効能を活用していただきたいです。
梅はアルカリ性食品なので、酸性になりがちな体の中を中性に近づけて調整してくれるという食品でもあります。
体の中が酸性になると色々な病気が引き起こされるきっかけになると言われています。
疲れやすい体を再生させたり、酸があるため殺菌作用もあり、長期保存が効くので、雑菌の繁殖する暑い季節には梅のレシピなどを取り入れていくことをお勧めします。
梅干しに含まれるクエン酸が食中毒の原因となる細菌の増殖を抑えることは、科学的にも証明されています。
殺菌作用や整腸作用などあり、古くより民間で使われてきました。
熟す前の実を燻したものが<烏梅>という生薬で胃腸の調子を整えるのに役立ちます。
また昔から青い梅をすりおろしてエキスだけ煮詰めた梅肉エキスも、薬のように昔から万能に効くと言われています。
梅に含まれるクエン酸には、カルシウムの吸収を促進する効果があります。
カルシウムは吸収されにくい栄養素であり、日本人は慢性的なカルシウム不足だと言われており、カルシウム不足が原因で起こる骨粗しょう症予防も期待できます。
梅には動脈硬化の原因となる血圧の上昇を抑える働きがあるため、動脈硬化の予防にも期待ができます。
梅に含まれるクエン酸は、疲労回復にも効果的です。
クエン酸はエネルギーの元を作り出す回路をスムーズに動かす作用を持っているため、疲労を蓄積しにくくする働きがあります。疲れがたまっている体には梅食品がおすすめです。
梅の酸味成分には、唾液の分泌を促し食欲を増進させる働きがあります。
そのため梅干しを使った料理は、夏バテなどで食欲が落ちてしまったときに特におすすめです。
食前酒として梅酒を飲むことも食欲増進に期待ができます。これはアルコールの作用で胃液分泌が促進されるためです。
アルカリ性食品の梅を食べると血液やリンパの流れがよくなり、抵抗力や免疫力がアップするので、病気になりにくくなります。
肌のシミ、シワ、くすみなどの原因のひとつとして、内臓の老化があげられます。
梅のクエン酸は、新陳代謝を促し体内の老廃物の排出を促進してくれます。
これにより、むくみの解消、美肌や老化防止なども期待できます。
また、梅にはポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化成分が含まれ、野菜や果物の中でも優れた含有量を誇ります。
この記事を書いた人
山田 雅恵(やまだ まさえ)
旅する発酵料理家・ファッションデザイナー
旅と発酵の世界をこよなく愛し、発酵の醸し出す世界を広めるために日本各地、海外にて発酵を求め活動している。
文化女子大学家政学部服装学科卒業後、エスモードパリ本校にて学ぶ。ニースのコンクールにてクリエーション賞受賞。パリコレなどのフィッターを経験。帰国後にインディーズブランド立ち上げ、セレクトショップ、大手アパレルブランド数社のデザイナー、京都にて京友禅の着物作りを経て、デザイン企画会社を仲間と起業。
ファッションデザイナーでありながら、天然酵母のパンの発酵と自然の世界に魅せられ、発酵の世界へ。日本の麹の天才調味料、醤(ひしお)仕込み、活用の仕方を広げるべく、日本全国、フランスでも仕込み会を開催。衣食住・心を、発酵を通して、世の中良くしたいという思いで、神奈川県の鶴巻温泉をベースにして、日本全国で活動中。
未来の子供を食で学ぶキッズサイエンス、子供のものづくりの能力を引き出すアートクラスも各地で開催。古民家再生プロジェクトにも関わる。
2018年度より【お裁縫くらす】を日本各地で開催。お裁縫がある暮らしを提案すべく、使える日常雑貨などを作り、自分で愛着のものを作り身につけることを伝えることを使命として、活動中です。
「旅する発酵倶楽部」:https://yamadamasae.com/
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