
冬至を越えて、冬が深まるときの養生
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今回はベトナム(Vietnam)にインスピレーション!
今回は地元の米粉麺「フォー」の代わりに
小麦を使った日本の「そうめん」を使って作ります。
香る和ハーブを刻んで、絞って。
柑橘の爽やかさとトウガラシの辛みもアクセントに。
お馴染みの食材で、アジアンエスニックな味わいを
手軽に楽しんでみませんか。
野菜やハーブはお好きな量で。
スープには鶏の茹で汁を活用します。
<材料> 2人分
そうめん(乾麺) ひとり分80~100g
鶏もも肉 200g
小ネギ(万能ネギ) 2本
ミョウガ 1個
ミツバ 1/2束
スダチ 2個
もやし 1/4袋(50g)
鷹の爪(乾燥トウガラシ) 2本
塩 小さじ1/2
水 1ℓ
いしり(又はナンプラー) 大さじ2 ※お好みで調整
<作り方>
沸騰してきたらアクをすくいます。
しばらくしてお肉に火が通ったら
鍋から上げて、食べやすい大きさに切ります。
※茹で汁はそのままスープに使うためとっておきます。
・小ネギ:小口切り
|
A |
・ミョウガ:縦方向に細く千切り
・ミツバ:葉の部分は手でちぎり、茎は2cm程度に切る
・もやし:さっと茹でて水気を切っておく
|
B |
・スダチ:1個分は薄切り、もう1個分は果汁を絞っておく
・鷹の爪:刻んで、スダチ果汁と合わせておく
そうめんのパッケージに書かれているゆで時間よりも
少し早めに茹で上げるのがポイントです。
Aを彩りよくトッピングします。
最後にBと、いしりをかけたら完成です。
ポイント:
*血流を良くして疲労回復に働く小ネギや
ビタミンやミネラルたっぷりのミツバなどは
食欲が無い日や夏バテ気味の時にもおすすめです。
*鶏肉が手元に無い時は、市販の
鶏ガラスープの素で代用します。
*今回は、ベトナムの伝統調味料
「ニョクマム(ヌクマム)」の代わりに
能登産メギスの「いしり(※)」を使っています。
お手元に無い場合はナンプラーで代用します。
※「いしり(いしる)」…
日本三大魚醤のひとつで、
能登半島を中心に伝わる発酵調味料です。
~和ハーブミニ図鑑【ミツバ(三つ葉)】~
<親しみある和ハーブの代表>
セリ科 ミツバ属 Cryptotaenia canadensis subsp. japonica
ミツバは刻んだりちぎったりすると、独特の爽やかな芳香がより際立つ。現代ではスーパーマーケットで一年中、手に入れることのできる食材だが、江戸時代にもすでに栽培が奨励され、1697年の『農業全書』にもミツバの具体的な栽培法や調理法などが記されている。現在も日本全国の森林や緑地などで足元に自生している。野生のものは葉が開き切る前、少しシワッとしたぐらいが香りも味も抜群で、店頭のものとは格段の違いを感じることができる。名前の由来の“三つの葉”は複葉で、野生の大きなものは一枚の小葉の長さが10センチを超えるものをしばしば見かける。ビタミンやミネラル類が豊富な他、特有の香り成分はテルペン類が主で、ミルセン類、β-ピネン類、またセロリなどにも含まれるセリネン類などで構成される。
::参考書籍::『和ハーブ図鑑』古谷暢基・平川美鶴(素材図書)より一部改編
この記事を書いた人

平川 美鶴 (Mitsuru Hirakawa)
和ハーブライフスタイリスト
植物民俗文化研究/(一社)和ハーブ協会 副理事長
8月2日“ハーブの日”生まれ。「和ハーブ」と日本人の関わりを、歴史・文学・薬効・自然風土・産業などから調査研究。講師業、商品企画開発、実践ワークショップを通じ、自然の恵みと共にあった先人の尊い知恵を生かし、未来へどう届けるかを考えるメッセンジャー。共著『あなたの日本がもっと素敵になる 8つの和ハーブ物語 ~忘れられた日本の宝物~』(産学社)、『和ハーブ にほんのたからもの』(コスモの本)
一般社団法人 和ハーブ協会(Japan Herb Federation) http://wa-herb.com
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