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科学的に幸せになる方法

科学的に幸せになる方法
幸せになりたい!誰だってそのような想いを持って生きています。 「幸せ」の定義は人によって様々だとは思いますが、ここでは「幸福度」の観点から幸せについて考えてみましょう。

幸福度は「人々の主観的な生活の評価や幸福感」を表す指標で、幸福度の測定は国民生活選好度調査として内閣府も利用している信頼性の高いものです。これまでの研究から所得の上昇が人々の幸福度を改善するには限界があることがわかっており、世界各国で幸福度への影響因子に関する研究が盛んに行われています。

それでは、幸福度を上げるために具体的に何をしたらいいのでしょうか。その答えの一つは「お風呂」です。
入浴と幸福度の関係性を男女各3,000人、計6,000人を対象に大規模調査したところ、毎日お風呂に入る人の幸福度は54%、毎日お風呂を入らない人の幸福度は44%と「毎日お風呂に入る人」の方が10%も多いという結果になったそうです※1。「毎日お風呂に入らない人」の中には「週に6回お風呂に入る人」も含まれているため、シャワー浴のみの人と比較した場合はさらに顕著な差が出ることでしょう。
この結果について、入浴習慣の「短期的視点」と「長期的視点」で考察してみることにします。

毎日の入浴習慣による短期的効果

入浴により身体が浮力を受けると筋肉が弛緩されます。さらに静水圧により全身にマッサージを受けているような状態となり、リラックス効果が期待できます。実際、ぬるま湯(37~40℃)の入浴は気持ちを鎮める働きをするリラックスの自律神経「副交感神経」が優位になることがわかっています。入浴時に感じる「気持ちいいなぁ」は科学的にも証明されているのです。
また入浴により自律神経が調整されると睡眠の質が高まります。さらに温熱作用が血管拡張による全身の代謝改善や老廃物排出を促し、疲労回復効果も期待できます。
近年は「ストレス社会」と言われており、現代人は戦闘モードの自律神経「交感神経」が優位過多である方が多い傾向があります。入浴によって強制的にリラックスモードへ切り替えると、疲労感が軽減されメリハリのある一日を過ごすことができます。日々の充足感や主観的健康観は幸福度の向上に十分貢献するでしょう。

毎日の入浴による長期的効果

入浴によるリラックス効果、疲労回復効果、精神的な安定化への効果は上記の通りですが、長期的な入浴習慣はどのような影響が考えられるのでしょうか。
ところで、皆さんは「セロトニン」という物質をご存知でしょうか。「幸せホルモン」として有名な、人に幸福感をもたらす情報伝達物質です。(セロトニンは正式にはホルモンではなく情報伝達物質)このセロトニンの前駆体は90%が小腸で作られると言われています。つまり、小腸が活動的になるとセロトニンを分泌しやすくなり、幸福感の向上が期待できるのです。
小腸のような内臓への効果的なアプローチは、ずばり入浴。温熱作用によって皮表近くの血液が温められると、それが全身を巡ることで深部体温が向上し、ダイレクトに内臓を温めます。
さらに、心身が健康になると気持ちが前向きになったり活動量が増えたりします。米国の学説によると「外向性」と「解放性」の高い性格の人は幸福度が高い傾向にあるそう。 入浴による長期的効果は、幸せホルモン「セロトニン」の分泌環境が整うこと、前向き思考や活動的な行動へ導くことによる幸福度の向上と言えそうです。

今回は入浴による「幸福度」への影響について考察してみました。入浴は心と体といった様々な角度から私たちを「幸せ」に導いてくれます。毎日お風呂に入れる時間を確保すること。それが幸福度アップの第一歩なのかもしれません。

※1:早坂信哉 (2018). 最高の入浴法 大和書房

この記事を書いた人

箱崎 かおり(はこざき かおり)

物質工学修士・コスメコンシェルジュインストラクター・化粧品成分上級スペシャリスト・ダイエットプロフェッショナルアドバイザー・入浴指導士・デントフェイシャルケアセラピスト・MAQUIA(集英社)公式ブロガー

化学専攻のリケジョという背景から、「科学的根拠のある正しい美容知識」の普及活動に従事。研究会や学会などで取得した知識を美容業従事者、消費者へわかりやすく情報公開し、美容の情報リテラシー向上に努める。美容セミナー講師や記事監修、企業サポートを行う。科学的観点から消費者に心理的・時間的負担を軽減した「お金と時間をかけない美容法」を提案。
公式サイト「理系美容家かおりのキレイになる美容科学」http://rikei-biyouka.com/
かおりんMAQUIA公式ブログhttps://maquia.hpplus.jp/blog/account/kaorin_maquia/detail

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