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日常の体験を香りに落とし込む 「アロマ香水」

日常の体験を香りに落とし込む 「アロマ香水」
「アロマで香水って作れるの?」と聞かれることがありますが、答えは Yes! です。アロマテラピーで扱う精油は、常温でも空気中に拡散される「揮発性」、香りをもつ「芳香性」、油によく溶ける「親油性(脂溶性)」という3つの特徴があり、アロマ香水もこれらが活かされています。アロマ香水は合成香料を使わないため持続時間は長くはなく、香りもそんなに強いわけではありませんが、植物から採られる精油のパワーをぎゅっと詰め込んだ天然の香りのお守りのような存在だと感じています。

どんな香りを作りましょう

アロマを数種類ブレンドした香水を作る時に私が大切にしていること。それは「日常の体験を香りに落とし込む」ということです。これは一体どういうことかというと…。 例えば自分自身の日常から…私は電車(特に混んだ地下鉄)が、どうにもこうにも苦手です。閉塞感や人混みに酔うような感覚になることが多く、体調によっては電車に乗ることを避けていた時期もありました。それでもどうしても電車に乗らなければならないこともあって、そんな時にお守りとして身につけていたのがアロマ香水です。作りたいと思ったのは、とにかく「自分が安心できて心地良いと感じる香り!」
初めは、アロマテラピーで学んだ各精油の効果や効能…例えば、過緊張になると呼吸が浅くなり、脈も速くなるから深呼吸を促す精油を、だとか、乗り物酔いに良いとされている精油を、という選び方をしていました。ですがアロマのブレンドについて先生の元で学ばせて頂き、そればかりではない精油の選び方を知り、作る香りの幅がぐんと広がったように思います。

私の場合、工夫したのは、苦手な電車の好きなところ…例えば、建物ばかりだった景色からパッと空が開けて川が見える瞬間・乗っているだけで目的地まで運んでくれること・ぼーっとしながら考え事をしたり、居眠りしたりするのにも最適なこと・降りたい駅でいつでも降りられることなど、電車の好きな面も、自分の目線で見つめてみること。すると不思議なことに「小旅行」というキーワードが浮かび上がってきました。
私は車で行くことのできる日帰りや週末を利用した小旅行が大好きなので、それを苦手な電車の移動中にも当てはめてみようと考えたわけです。小旅行の目的は色々ですが、自然が多い場所であることがほとんど。箱根はもちろん、鎌倉や葉山などの湘南方面、足をのばして山梨県や長野県など今までに行った思い出の場所の景色を思い浮かべて出来上がった香りは、私にとってとても心地良いものになりました。こちらの写真が、イメージソースの一つとして使った写真です。

調香の旅

香りを組み立てる時には、トップノート・ミドルノート・ベース(ラスト)ノートと呼ばれる、揮発性の速さの違いを意識します。最初に香るトップノートから、香りの中心になるミドルノートにうつり、後からゆっくり香るのはベースノート。このうつり変わりはまるで旅のようだと感じることが多々あります。ワクワクした最初の香りから旅のメインイベントを味わい、その思い出は残り香のように、ずっと心に残ります。
先ほどの写真はちょうど梅雨入りする前の湘南方面にある、とあるレストラン。苔むした石の階段が美しく、緑が濃くなった木々を通した木漏れ日や光が気持ち良い中、私の大好きな紫陽花が一輪だけそっと咲いている…。早起きして到着したので人は少なく風もまだ涼しく、鳥のさえずりも聞こえました。なんて気持ちの良かったこと!

このように「小旅行」というテーマを設けることで、選ぶ精油の見方が変わってくることを感じました。季節や天気、誰と行ってどんな気持ちになったのか…。そんなことまでも感じながら心地良い香りを探すこと、それももしかしたら旅のような感覚なのかもしれません。
この時のアロマ香水のレシピはこちらです。

○アロマ香水(15ml)○

・ベルガモット精油 12滴
・ユーカリラディアタ精油 4滴
・ローズマリー1,8シネオール精油 4滴
・マートル精油 4滴
・パルマローザ精油 4滴
・ゼラニウム精油 2滴
・ローズオットー精油 2〜3滴
・シダーウッド精油 4滴
・パチュリ精油 2滴
・香りを楽しむ目的でジャスミン精油も1滴加えましたが、こちらはアブソリュート(溶剤抽出法で作られた精油のこと)ですので肌に触れるものには本来はあまりお勧めはしていません。
・無水エタノール 15ml

ビーカーなどに精油をブレンドし、無水エタノールを加えて香水瓶に移し、2週間〜1ヶ月ほど熟成させたら出来上がり。
高温・直射日光が当たる場所での保管は避けます。熟成させることで香りが丸みを帯び、柔らかいものになります。使用期限は約1年。徐々に変化する香りを楽しむのも楽しい時間です。また、日中にアロマ香水をつける場所は直接日光が当たらないところをおすすめしています(服で隠れる場所。脇の下などは汗と混ざり香りが変化する可能性があるので避けます)。

今回のレシピは旅の始まりの高揚感をイメージした明るい柑橘系を中心にしたトップノートから、緑の間を抜けて吹く風にふわりとお花の香りも漂ってくるようなイメージのミドルノート、そして最後には地に足をつけてひんやりとした道を歩いているシーンをイメージしたベースノートの香りで構成しました。リフレッシュやバランシング、空気の浄化作用も期待したブレンドで、電車という公共機関で使うことを考えてあまり甘すぎずユニセックスな香りに仕上げました。

香りの小旅行、いかがでしたか?情景が浮かんでくるような自分好みの香りを作ることは日常に目を向ける、セラピーのような時間だと感じています。

※精油の使用にあたっては、体調や既往歴の有無など注意点がありますので、詳しくはアロマテラピーの専門書などをご確認ください。

この記事を書いた人

大石 祐里

AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター・アロマブレンドデザイナー・アロマハンドセラピスト
IAPAアロマ調香デザイナー
看護師

小さな頃から香りが好き。箱根も大好き。
病院に勤務していた時にセルフケアの目的でアロマテラピーと出会いました。
基礎を学んだのち、現在は epice aroma designとして、アロマ調香レッスンやカウンセリングに基づいた香りづくり、ハンドトリートメントを中心に活動しています。
自然からの恵みがぎゅっと詰まった精油をこれからも大事に扱い、皆さまと様々な香りの体験をシェアしていけたら嬉しく思います。

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