私自身、森林セラピストになってから、各地の森林セラピー基地をめぐるツアーを毎年企画し、実施しています。
楽しみにしている方も多く、連続して参加する方が中心となっています。
このツアーを今年は箱根町で7月に実施しました。
箱根湿生花園と箱根九頭龍の森林セラピーロードを中心に、芦ノ湖でとれたワカサギをメインとした昼食もいただきながら夏の箱根を楽しみました。
今回はその内容を紹介します。
箱根湯本駅から2台の車に分乗して箱根湿生花園へ
集合は箱根湯本駅、車2台に分乗して、箱根湿生花園に向け出発。
箱根湿生花園は、神奈川県唯一の湿原で国の天然記念物でもある仙石原湿原に隣接しており、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした植物園です。
カルデラの成り立ちや、なぜ、ここに湿原ができ、どのように維持されているのかの説明や、植物(草花、樹木)について、ポイントを掴んだ説明がありました。
参加者からは「なるほどそういうことなのか」という反応も数多くありました。
ノハナショウブやオカトラノオなどの花も咲いており、天気も良く、きれいな景色が楽しめました。
昼食は芦ノ湖産のワカサギ、そして富士山の絶景へ
昼食は、芦ノ湖畔の網元直営のお店で、芦ノ湖でとれたワカサギの天ぷらもしくはフライを中心とした定食を皆で食べました。
箱根町は、農家が少なく(注参照)、地元でとれた農林水産物を食べられる機会は少ないのですが、この店はボリュームもあり、皆の満足度は高いものがありました。
注:農林業センサス2015によると箱根町における販売農家は、3軒(果実のみ)のみ
そして、昼食後、富士山の絶景を目的に、芦ノ湖スカイラインへ。
目指すは、標高1070メートルの三国峠展望所です。
僕自身は4月にここから雄大な富士山の姿をはっきりと見ることができ、今回の参加者にもその姿を見てほしかったのですが………
晴れてはいたのですが、ガスがかかっており、富士山の姿は見ることはできませんでした。次回来るときのお楽しみにとっておくこととして、次の場所へ向かいました。
箱根九頭龍の森セラピーロードへ

気を取り直して出発、箱根関所を通り越して芦ノ湖テラスで一休み。
そして今回のメインとなる箱根九頭龍の森セラピーロードに向かいました。
九頭龍の森へは、「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」の駐車場を利用しました。
箱根園の駐車場よりも近いです。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖でお手洗いを済ませ、飲料も補充して九頭龍の森へ出発。
ほどなくして、セラピーロードに入ります。
ロードに入ってまず皆で気づいたのは、ウグイスの鳴き声です。
いろいろな鳴き方をしているのですが、その中にまさに教科書通りに「ホー・ホケキョ」の鳴き声があり、それには参加メンバー全員で拍手喝采。
草花やコケなどを楽しみながら、30分足らずで箱根九頭龍の森に到着。入園料を払って中に入りました。
中に入るとヤマボウシの花が迎えてくれました。
この季節に箱根の山々で咲いている白い花の多くは、ヤマボウシとのこと。
ヤマボウシは、箱根町の町の木でもあります。
そして、ここにはヒメシャラの木がたくさんありました。
箱根湿生花園でヒメシャラの樹皮がすべすべしていて冷たいという説明を受けており、さっそく抱きしめたり、触ったりしてそれを確かめている方もいました。
箱根九頭龍の森の中では、パワースポットでもある九頭龍神社を参拝しました。
今回のツアーでは、この後、2台の車に分乗して、箱根湯本駅に戻り、そこで解散しました。
途中甘酒茶屋の横を通り過ぎてしまったのですが、解散予定時間から少し遅れることになるかもしれませんが、皆と相談して「甘酒茶屋」に立ち寄ればよかったと思っています。
冷やし甘酒とかき氷は、このツアーの締めにマッチしていたなあと思うからです。
この記事を書いた人
高田裕司(たかだゆうじ)
中小企業診断士、森林セラピスト、キャリアコンサルタント、森林インストラクター
経営コンサルタントとして、農業者支援と健康経営づくりに従事。
森林セラピスト、食と農のかたりべ(食農検定1級)として、皆が生き生きとなれるサポートを実施。
50坪ほどの家庭菜園で野菜づくりも。