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『前向きになれるとっておきの場所』

『前向きになれるとっておきの場所』

リモートワークが普及し、大人数での会食や旅行もままならない昨今では、繰り返される日常に疲れを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

気づかないうちに溜めてしまう日々の疲れを解消するおすすめの方法に“銭湯へ入ること”があります。最近の研究では、銭湯の利用頻度の高い人は「主観的幸福感」が非常に高く、「主観的健康感」がよい人が多いということがわかっています(1)

 

豊かなソーシャル・キャピタル、仕事のメリハリ

銭湯へよく行く人が幸福感や健康指標が高い理由として、ソーシャル・キャピタルが豊かで近隣との付き合いや社会的な交流ができていることが挙げられます。


一人きりで入るお風呂も一日の醍醐味ですが、コミュニケーション不足が気になる昨今では、適切な距離感でのコミュニケーションの重要性が増してきているのではないでしょうか。

また、リモートワークでは仕事の始まりと終わりのメリハリが付きにくく、人によっては残業の意識もなく夜遅くまで働いている方もいると聞きます。


「銭湯へ行く」という行為は作業を強制的にシャットダウンする必要があります。仕事の始まりと終わりの時間を明確にし、メリハリを付けることは心の健康を保つ上でもとても大切です。



※ソーシャル・キャピタル:人々の協調行動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることのできる、「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織の特徴〈アメリカの政治学者、ロバート・パットナムの定義〉

 

非日常感を味わう「銭湯」


銭湯の醍醐味は、なんと言ってもその解放感。


自宅の浴室よりも天井が高く、広々とした空間に蒸気が心地よく漂います。


また広い浴槽では手足を伸ばしてゆっくりすることができ、非日常感を味わう事もできます。


このように、いつもと違う環境に身を置くことで五感が刺激され、副交感神経が優位になり、心身がリラックスする効果を『転地効果』といい、温泉の効果としてよく知られています。


銭湯は日常と非日常をスイッチできる身近な手段なのです。

 

デジタルデトックスで心と体を癒やす


近年はパソコンやスマートフォンなどのデバイスが発達し、インターネットによる高速通信が可能になった上に、AIによる無人サービスが盛んになってきたおかげで不便さが取り除かれ、生活はますます豊かになってきました。


一方で、何をするにもデジタルデバイスが不可欠となっており、電子画面を見ない日はない程です。


その代償として「SNS疲れ」や「スマホ中毒」といった言葉が登場するほど、日常に疲れをもたらす存在にもなっていることに誰もが気づいていることでしょう。


iPhoneを生み出したアップル社創業者であるスティーブ・ジョブズでさえ、「禅」の思想からデジタルデトックスとも言えるマインドフルネスやメディテーション(瞑想)を取り入れたことは有名なお話。

銭湯は強制的にデジタルデバイスから離され、自分と向き合う時間を確保してくれます。


湯船の水面を感じながら、ぼーっとする時間はまさにメディテーション。思考が整理され、前向きな気持ちにしてくれます。

 

気分転換の買い物も旅行もままならない昨今ですが、だからこそ非日常空間である「銭湯」に行ってみるのはいかがでしょうか。きっと幸せな気持ちになれるはずです。

 


(1) 早坂信哉,亀田佐知子,野々村雅之,他.銭湯利用と健康指標との関連.日本健康開発雑誌 2019; 40: 22–30.




 

この記事を書いた人

箱崎 かおり(はこざき かおり)

物質工学修士・コスメコンシェルジュインストラクター・化粧品成分上級スペシャリスト・ダイエットプロフェッショナルアドバイザー・入浴指導士・デントフェイシャルケアセラピスト・MAQUIA(集英社)公式ブロガー

化学専攻のリケジョという背景から、「科学的根拠のある正しい美容知識」の普及活動に従事。研究会や学会などで取得した知識を美容業従事者、消費者へわかりやすく情報公開し、美容の情報リテラシー向上に努める。美容セミナー講師や記事監修、企業サポートを行う。科学的観点から消費者に心理的・時間的負担を軽減した「お金と時間をかけない美容法」を提案。
公式サイト「理系美容家かおりのキレイになる美容科学」http://rikei-biyouka.com/
かおりんMAQUIA公式ブログhttps://maquia.hpplus.jp/blog/account/kaorin_maquia/detail

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