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未病の改善に一役かってくれる自然くすり「薬膳料理」のすすめ

未病の改善に一役かってくれる自然くすり「薬膳料理」のすすめ
こんにちは。はこじょスタッフの初山です。

今回は未病観光コンシェルジュが勧める“健康と食の関係”についてご案内致します。

世の中の医学は大きくわけると、西洋医学と東洋医学に分けられますが、未病の改善には東洋医学が効果的な事はみなさんご存知の方も多いと思います。
医療のメインストリームである、一般的な西洋医学に現代の私達は、日々恩恵をうけて生活をしていますが、「なんとなく不調」という症状は厄介で、数値には悪いと判定されない、症状にピンポイントで処方された薬だけでは、改善が見られない場合などは「未病」の状態とも言えます。

東洋医学は一か所を見るのではなく、全体を見てバランスを取るアプローチをして快方していきましょうという考えです。
その中でも日本独自に発展してきた漢方医学がありますが、「薬膳」は漢方医学の方法論の一つです。


薬膳とは、どのような物?

※下記、「神奈川県 県西未病鵜観光コンシェルジュ育成テキスト」より抜粋
古代中国の周王朝の制度を記した「周礼(しゅらい)」には「食について指導する「食医」の地位が最も高い」と書かれており食の重要性が早くから認識されていました。
薬食同源=食品と薬の分類について「黄帝内経(こうていだいけい)」では「五穀・五果・五畜・五菜 これを用いて飢えに充たるときは“食”といい、以て療するときは“薬”という」という記載があります。つまり口にする物の効能を知り、養生・治療の目的意識を持って食べればすべて薬になるのです。

例えばトマトの作用について比較すると、現代栄養学では「トマトにはリコピンという成分が含まれているから一年中すべての人の血液をサラサラにします。」というふうになります。それに対して薬膳では「トマトは味が甘酸で、身体を潤す作用があり、旬は夏。そのため身体を冷やします。身体が熱いと感じる人や夏にむいています。」
(ここまで)



 食べ物が人間の身体に入った後、身体を温めるのか、冷やすのかという概念があり、環境や体質によっても、取ると良い食材や調理の仕方は変わると考えています。食事療法として役立てる薬膳は「証」によって分類され個人により違います。「気血水」「寒熱」をみていくのが重要で季節で起こりやすい証が異なります。冬は「下焦の虚証」に陥りやすい季節と分類されます。

自分の未病状態を下記ページで導き出してみましょう。
「未病チェックシート」http://me-byo.com/


はこじょは「はこじょ森林セラピーツアー」というのを開催していますが、箱根の森で森林セラピーの効果が望める芦ノ湖周辺エリアで活動しています。そこでも、未病の改善におすすめの養生ポイントをお伝えしていますし、実際に箱根の森のフィールドで森林セラピーウォーキングや、森ヨガ、トレッキング、マウンテンバイクなどの体験授業と体にいい「はこじょ天女さまのおむすび弁当」を提供し、森の中で参加された皆さんと一緒に食べます。こだわりの素材を使った「おむすび」とても美味しいと評判です。

以前、お出ししたおむすび弁当で、クコの実(ゴジベリー)がとても滋養にいい薬膳素材であるとの事でクコの実を混ぜたおむすびを提供した事もあります。クコの実はスーパーフードで、特に美容効果が望めます。代表的な効能としては、肌荒れトラブルの改善や、血液循環が良くなるとされているので冷え性改善、女性ホルモンの乱れの改善におすすめです。また、食べる目薬と呼ばれるほど、目の老化予防にも効果的とのことです。
 

 
そこで今回は、冬の季節による皮膚の乾燥、抜け毛などにも効果が望めるクコの実を使ったレシピをご紹介致します。
 


※神奈川県の発行する「未病を改善 おいしい薬膳 レシピブック」よりご紹介
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~クコの実入り!人参ポタージュ~

「材料2人分」
人参(厚さ1㎝のいちょう切り) 140g
おろししょうが 小さじ1
オリーブオイル 小さじ1

A
牛乳 200㏄
コンソメ顆粒 小さじ1
黒砂糖 10g
クコの実 12
粒塩・胡椒 少々

クコの実飾り用 4粒

【下準備】
クコの実は水で戻し、水気を切っておく。

【作り方】
① 鍋にオリーブオイル・おろししょうがを入れ熱し、香りが出てきたら人参を入れ炒める(中火約3分)

② Aの材料(牛乳・コンソメ顆粒・黒砂糖・クコの実・塩胡椒)を加え、煮込む(約4分)火を止め、粗熱を取る。

③ ミキサーに②を入れ、なめらかになるまで攪拌する。

④ 鍋に戻し火にかけ温め、塩、黒コショウで味を調える。

⑤ 器に注ぎ、クコの実を飾る。
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外食や市販の物は塩や砂糖なども予想以上に多く入っています。
手作りした料理のいいところは、調味料など何が入っているのか明確で安心ですし、自分で味付けも調整ができます。
丁寧に作ったスープは滋味深く、身体を温めて体調を整えてくれます。

自分を労り、これからの冬を元気に丈夫に過ごしましょう。


この記事を書いた人


小松 英恵

 

「はこねのもり女子大学」スタッフ

神奈川県 県西未病観光コンシェルジュ

食生活アドバイザー

 自身が幼少の頃より未病と共に過ごしてきた事により、自然療法に興味を持ちました。今も楽しみながら自分にあった改善の方法を日々模索中。最近の楽しみはハーブの効能について自身の体で実験すること。

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