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SNSやスマホ中毒から、言葉のキャッチボールの感覚を取り戻していく

SNSやスマホ中毒から、言葉のキャッチボールの感覚を取り戻していく
どんなに素晴らしいポテンシャルを持っていたとしても、それを使うことがなければ、その能力が開発されていくことはないでしょう。また、すでに身につけている能力も、それを使うことがなくなれば、その能力は低下していってしまいます。

言葉が出てこない、もしかしてSNS中毒?

30代半ばのAさん(女性)は、相談で、こんなことを言っていました。

「あるときふと気がついたんです、人と話していて、サッと言葉が出てこないって。それで、あれ、なんかおかしいのかな私って? と思ったんです」
Aさんは、会社では中堅どころで頼りにされていました。多くの仕事を任され、いっぱいいっぱいの日々が続いていました。

「どうしてこんなことになってるの? って思ったんです、何があったのかわからなくて…。残業続きだったので、精神的にも余裕はなかったと思います」
Aさんは、とても気を使う方で、遠慮がちで、自分から話していくタイプではありません。とはいっても、人から話しかけられれば愛想よく、気持ちよく応答する、そんな方でした。

「SNS中毒? そこまではいってないと思うんですが、それに近いのかな、って思ったんです、ある話を聞いて。」

中学生の男の子はずっとTV、私はずっと…

Aさんが聞いた話というのは、なんの「問題」もなく育っていた中学生の男の子が、友達とのコミュニケーションでちょっと大ごとになるようなトラブルを起こしてしまった、という話でした。
その男の子は、友だちの「嫌だ」という意思表示がわからないために、友だちが嫌がっていても、何度も何度も同じことをしてしまったそうです。男の子自身には何の悪気もなく、友だちに嫌がらせをしようなどとは全く思ってもいなくて、ただ自分がやりたいことをやっていただけ、ということでした。

トラブルを起こした子の親御さんは、「ほんとあの子は手がかかりませんでした、小さい頃はずっとTVを見ていました」などと言っていたそうです。

Aさんは、その話を聞いて、自分とダブらせて考えました。内容は違うけれど、コミュニケーション不全ということで、共通するものがあったからです。

「私はTVではなかったけれど、仕事中はずっとパソコン、それに仕事以外の時間はほぼずっとスマホ。これって、“言葉が出てこない”ことと関係あるのでしょうか?」

SNS上のコミュニケーションに偏り過ぎると、リアルなコミュニケーションに影響が

Aさんは、ツイッターやフェイスブックなどSNSでのやりとりに、仕事以外の時間のほとんどを費やしていたそうです。

SNSでのコミュニケーションには、タイムラグがあると言っていました。相手の投稿に対して、即座にコメントを返さなくてもよく、どういったコメントを返そうかな、などと考える時間がある、と。

一方、リアルでの会話は、言葉のキャッチボールというように、考えることにはあまり時間をかけずに、テンポよく、お互い言葉を交わしていきます。

リアルの会話で言葉のキャッチボールがテンポよく出来なくなったのは、SNSのやり過ぎではないか、とAさんは思いました。
なぜなら、SNSで時間をかけ考えてコメントを返すことばかりしていたから、リアルの会話でサッと言葉を返すことが、うまくできなくなってしまったのでは、と。

対画面コミュニケーションよりも、リアルに直接触れる時間を増やす

このため、Aさんと相談して、①意識的にSNSをする時間を減らしていくことと、②コメントを返すときに時間をかけないようにしていくことを決めました。そうして、SNSよりリアルの会話の比重を多くしていきました。
このようにしてAさんは、少しずつ、言葉のキャッチボールの感覚を取り戻していきました。

「今でも、スマホ好きなので、普通の人に比べれば結構してます(笑)。だけど、やり過ぎないように注意してます」
「スマホにしてもPCにしても、あれって対画面なんですよね。SNSLINEもやりますが、対人じゃなくて、対画面コミュニケーションみたい、って。そう思ってからは、画面の外に目を向けようと、リアルの方に、意識的に目を向けてます。道を歩くときも、スマホに触るのはなるべくやめて。そうすると、街中でも緑やお花が結構あるなって気づいて、梅雨時だとアジサイがあちこちに咲いてて、とてもきれいなんですよね。今まではそこにあっても気づかなかったんだな、って思ったんです」
さらにAさんは、今、なるべく外に出るようにしていて、パワースポットに出かけてパワーをもらったり、何もないけれども豊かな自然があるところに好んで出かけて、自然に癒されるようなこともしているそうです。

現代社会では、もうスマホ抜きというわけにはいきませんが、スマホばかりに偏らずに、バランスをとっていけるといいですね。

※文中の相談事例は、いくつかの相談事例を組み合わせたり、年齢や性別など個人が特定されないように変更を加えたりして、架空の事例として創作したものです。

この記事を書いた人

新行内勝善(しんぎょううち かつよし)

心理カウンセラー、森林セラピスト、精神保健福祉士。

東京メンタルヘルス社にて、メンタルヘルス相談や、心の病からの職場復帰をサポート。
職場復帰プログラムでは森林セラピーを導入。
また、スクールソーシャルワーカーとして小中学校の子どもたちと家庭をサポート。

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