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温泉療法専門医 早坂信哉先生に聞く 「入浴と健康。そして温泉療養」<後編>

温泉療法専門医 早坂信哉先生に聞く  「入浴と健康。そして温泉療養」<後編>

<前編>では、「入浴の効果」について詳しくおうかがいしました。<後編>では、おもに「温泉療養」について教えていただきます。

都心部や自宅ではマネできない温泉療養のメリット

―「温泉療養」と家での入浴は、どのような違いがありますか?

温泉と、家庭のお風呂の最大の違いは、湯の「成分」です。日本の場合、水道水にはほとんど何も溶け込んでいませんが、塩化物泉や硫酸塩泉などの泉質に含まれる成分は、皮膚の表面に膜をつくって汗の蒸発を防ぎ、より高い温熱効果を生みます。

また、温泉特有の匂いでおなじみの硫黄泉には、血管を拡張して血流を良くする作用があります。総じていえるのは、どの温泉も家庭のお風呂と比べて「温熱効果が高い」ということです。

では、温泉地以外でも「運び湯」で効果を得られるのでは? と思うかもしれませんが、残念ながら同等の効果は望めません。温泉医学の見地からいうと、お湯そのものだけではなく、環境を含めて効果があると考えられているからです。

昔からよく聞く「転地療法」が、医学的には「気候療法」「地形療法」と示されるように、その土地の空気や標高、気圧、気温、湿度、日照時間など、自然条件が人体に及ぼす影響は少なくありません。場所を変えることで体へ良い刺激をもたらし、そのうえで、山間部の森に囲まれた温泉であれば、温浴効果に加え森林浴効果、海岸部の温泉ならタラソテラピーの効果も望める。
都心部や自宅で簡単に真似ることができないメリットが「温泉療養」にはあります。

標高による人体への影響

【1,000m以下】
体への刺激が緩やかで、療養向き。
病後や、体力回復をしたい人、疲れを癒したい人におすすめ。

【1,000m超える高地】
適度に交感神経が刺激され、身体機能が活性化する。
健康で、より元気になりたい人やアスリートにおすすめ。

箱根の温泉はすべて1,000m以下ですが、温泉の泉質の種類も 多種多様。
お好みの泉質を選び、安心して体を休めることが できます!


「温泉療養」は、どのような方におすすめですか?

基本的には、健康増進や保養のため、また現代医療や西洋医学の治療を受けている方なら、補助的に使うことを推奨します。ほかに、数値には表れない、画像には映らないけれど体調が悪い、という“未病”の状態にあるときは、ぜひ試してみてほしいですね。

泉質や温泉地の気候、標高などによる効果の違いを勉強して、正しい知識をもって臨めば、自分の体調に合う温泉を見つけやすいと思います。

ポイントは、元気な人がより元気になるためなのか、それとも、体調の悪い人が体調を整えるためなのかという点。
どちらの状態であるかによって、おのずと選ぶ泉質、場所などが違ってきます。

もし時間が許すなら1週間ほど滞在するのがベターですが、通いでも構いません。どちらにせよ、1年に1回よりは、一定の回数を重ねるほうが効果を得やすいのは間違いないでしょう。

血行が良くなれば細胞分裂が活性化して肌のターンオーバーが促されるうえ、肌のハリ・弾力のもととなるコラーゲンを作るために必要なアミノ酸もどんどん運ばれてきます。本当の美肌への近道は、表面のケアより血行促進! 美肌を求める女性にも、温泉はおすすめです。

―医学的に検証された「入浴の効果」は驚くほど明瞭。そして、体への影響は想像以上に広範囲に及ぶのですね。入浴の奥深さを知り、今晩から必ず湯船につかろう! と決意した方も多いのではないでしょうか。

「はこじょ森林セラピー®ラボ」を運営する「はこねのもり女子大学(通称:はこじょ )」では、早坂信哉先生が理事を務める「日本入浴協会」代表の医学博士・古谷暢基(ふるや まさき)氏による入浴と健康をテーマとした講座『30代40代女子のための美入浴講座』を7月13日(木)に開催します。


今回、早坂信哉先生に詳しくおうかがいした健康面への効果に加え、講座では「美容」にもズームアップし、睡眠と入浴の関係、美肌の3大要素、石鹸・シャンプーの正しい使い方、ダイエット、女性ホルモンとの関連など、さまざまな角度から「入浴の効果」を解き明かします。関心のある方は、ぜひお気軽にご応募ください!

7月13日(木)19:30開催「30代40代女子のための美入浴講座」の詳細はこちらです

        この記事を書いた人

        佐藤 奈穂子

        フリーライター

        大学卒業後、電子部品メーカーの営業部門、化粧品通信販売会社の販売企画部門、フリーランスのパーソナルコーチを経て、ライター業へ。美容・健康・カルチャー・ファッション・インタビューなど多分野の記事を執筆。現在は、企業のPR媒体を中心に活動中。

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