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森林セラピスト®新行内勝善さんに聞く「森林セラピー®」の基礎知識<前編>

森林セラピスト®新行内勝善さんに聞く「森林セラピー®」の基礎知識<前編>
ー「はこじょ森林セラピー®ラボ」に執筆者としてもご登場いただいている心理カウンセラー、精神保健福祉士であり、森林セラピスト®としてもご活躍の東京メンタルヘルス社 新行内 勝善さんに「森林セラピー®」について詳しくお話をおうかがいしました。

日本における「森林セラピー®」の発祥と概念

ーはじめに、「森林セラピー®」の歩みを振り返りながら、その概念についてご説明いただきました。
「森林セラピー®」とは、科学的に検証された森林浴の癒し効果を、心身の健康維持や増進に生かす取り組みを総称したものです。1982年、林野庁が「森林浴構想」を発表したことにより、その概念が知られるようになりました。2004年3月、産・官・学の連携による「森林セラピー研究会」が発足され、推進が本格化。ストレスによる心の病の急増や環境問題などの影響から「自然回帰」の志向が高まったことに加え、森林の有効活用による「地域振興」の動きも重なり、近年、広く認知されるようになりました。

「森林セラピー®」が一般的な森林浴と異なる点は、大きく分けて次の4つ。

①安全に整備され、かつ効果が実証されている「森林セラピー基地」で行う。

②「森林セラピスト®」の資格を有する者の随行・指導にもとづき、その提供するプログラムを実践する。

③心身の健康状態のヒアリング、森林散策、森林安息を必須とし、さらに、それ以外のプログラム(森林浴効果のあるリラクセーション、遊び、自己発見、食など)が用意されている。

④他者(セラピスト、参加者、地元の人など)との交流がある。
森林散策や森林安息は必須となりますが、それ以外の具体的なプログラム内容は、セラピストによって異なります。

代表的なものとしては、呼吸法やヨガによるリラクセーション、カウンセリングの手法を用いて行うグループワークによる自己発見などがあげられます。
ほかにも、木の実や葉を集めて万華鏡を作ったり、地元の食材で調理体験をしたりと、プログラムの内容は多種多様。

最近、特に人気があるのは「マインドフルネス」と呼ばれる“瞑想”のような体験を通じて、気づきを深めたり心身の安定をはかったりする方法です。マインドフルネスに関心を抱いたことがきっかけとなり、森林セラピー®に参加する方も見受けられるそうです。

森林セラピー®の効果

ー科学的に検証された効果は、以下の二表となります。


引用元:二表とも「森林セラピー®総合サイト」(http://www.fo-society.jp/index.html
※表中の「森の香り成分(フィトンチッド)」に関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

ー科学的に検証された効果を踏まえたうえで、新行内さんが考える「四大効果」を平易な言葉で表現していただきました。

1.楽しさ fun ――――ストレス解消、発散
2.癒し healing ―――日常の疲れを癒す
3.気づき awareness -自己発見、変化や成長のきっかけ
4.治療 cure※ ――――転地療養、自然・森林療法、代替医療、メディカルハーブ、アロマテラピー、ドイツのクナイプ療法

※森林セラピー®では、医療行為は行いません。
ー森林セラピー®の効果は、“五感による癒し”によるところが大きいのだそう。

美しい景色、植物のみずみずしい色彩、花々のかわいらしさを目に映す「視覚」、澄んだ空気や風のそよぎ、鳥のさえずりなどが一体となって作り出される自然界のリズム“1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)”を感じとる「聴覚」、森の空気や香りを吸い込む「嗅覚」、川の水、土や木々、コケに触れて感じる「触覚」、セラピー弁当や自然食を楽しむ「味覚」。

普段過ごす場所とは違う空間で、“ツーリズム効果”による開放感に包まれながら、五感すべてで“心地よさ”を感じとる。それらが「癒し」「気づき」につながり、ひいては、心身の健やかさを回復することへと結びついていくのです。

ほかにも、遊びを通じて童心に返る「心理的退行」、参加者同士・セラピスト・地元の方々との交流による「人ぐすり」、山道を歩くことで心身が活性化する「軽運動効果」、都市生活を離れて脱デジタル・脱ケミカルの感覚を取り戻すことなど、森林セラピー®によってもたらされる効果はたくさんあります。

<後編>では、実際に体験した人の声や、どのような方におすすめしたいかについておうかがいします。

この記事を書いた人

佐藤 奈穂子

フリーライター

大学卒業後、電子部品メーカーの営業部門、化粧品通信販売会社の販売企画部門、フリーランスのパーソナルコーチを経て、ライター業へ。美容・健康・カルチャー・ファッション・インタビューなど多分野の記事を執筆。現在は、企業のPR媒体を中心に活動中。

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