「十三夜(じゅうさんや)」とは
「十三夜(じゅうさんや)」とは、中秋の名月とも呼ばれる「十五夜」の次の十三夜月(じゅうさんやづき)の夜ことです。
「十五夜」の後ということで、「後(のち)の月」とも呼ばれ、「十五夜」と同じようにお月見を楽しみ、収穫に感謝して過ごします。
ちなみに十三夜月とは新月から数えて13日目の月で、満月に次いで美しいと言われ、これから満ちていくところから縁起の良い月とされてきました。
気になる今年(2018年)の「十三夜」は、10月21日です。縁起の良い「十三夜月」を、ゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。
「十三夜」の過ごし方
「十三夜」は、どのように過ごすものなのでしょうか。
「十三夜」には、「十五夜」と同じようにお団子や季節の果物や野菜、ススキなどの植物をお供えして月を眺めて楽しみます。
「十三夜」には大豆(枝豆)や栗などをお供えすることから、「豆名月(まめめいげつ)」や「栗名月(くりめいげつ)」とも呼ばれています。
ちなみに、十五夜の月が「芋名月」です。
お団子づくり
せっかくなので、今年は手作りのお団子を作ってみてはいかがでしょうか。
一般的にお供え用のお団子は冷めても型崩れしにくい上新粉を使うことが多いようですが、今回はより手軽に作れる白玉粉を使ったレシピをご紹介します。
<材料>白玉粉 200g
水160ml程度
① 白玉粉と水を混ぜて耳朶位の固さになったら、お好みの大きさに丸めます。
② 沸騰したお湯で茹でて浮いてきたら水にとり、水気を切ってお皿などに並べたら出来上がりです。
多めにつくって、お月見を楽しみながらきな粉やあんこを添えて召し上がってみてはいかがでしょうか。
お供えしたお団子も、下げた後は食べて大丈夫です。
白玉粉のお団子はぷるぷるでお供えするには少し苦労するのですが、それを補って余りあるほどの手軽さとおいしさが魅力です!
お供えの仕方
お団子をお供えするときには、三方という木製の台を使うとより雰囲気が出ます。
三方は100円均一ショップでも取り扱っていることがありますので、1つあるとお正月などでも使えて便利です。
正式には穴の開いている面が3方向あり、開いていない面をお月様に向けて置きます。
三方の上にお皿を置いても良いのですが、敷紙と呼ばれる白い紙(天ぷら用の紙などで代用可)を敷くとさらに本格的に見えます。
敷き紙の折り方は、角のある方が手前に来るように、お月様から見て右が上に重なるようにします。
お団子は、十五夜は15個、十三夜は13個お供えします。
一般的な並べ方は、十五夜は1段目9個(縦3×横3)、2段目4個(2×2)、3段目縦に2(2×1)個。
十三夜は、1段目9個(縦3×横3)、2段目4個(2×2)です。
お団子の他にもお供えがあるときは、お月様から見て左側に自然のもの(ススキなどの植物、果物・野菜)、右側につくったもの(お団子)を置きます。
「十三夜に曇り無し」という言葉もある程、晴れる日が多い「十三夜」。
お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
松田 あきな(まつだ あきな)
PRプランナー、新聞記者、フリーライター。
都内のPR会社勤務。企業や業界団体などのPRを手掛ける。
新聞記者およびフリーライターの顔も持ち、ママ目線の情報発信が得意。
2児の母。