目まぐるしく過ぎる毎日の中で上手くリラックスしたり、瞬時にリフレッシュしたりするのは至難の技ですよね。
まとまった休暇を取って旅行へ行くのもいいけれど、ストレスは日々の積み重ねで蓄積するのだから、ドンと蓄積する前に日々消化していくのが理想的。
今回は、日常の中ですぐに活かせる癒し方法をお伝えします。
”香り”の力を借りてみる
実は、五感のひとつである嗅覚は最も本能的に脳へ作用する感覚なのだそう。
嗅いだ瞬間に自分にとって「心地良い香り」「不快な香り」を瞬時に判断して自律神経や行動、記憶などに作用するといわれています。
良い香りを嗅いで深呼吸したくなるほど気持ちが柔らかくなるのも、くさいにおいに顔を背けるのも嗅覚による情報が体すべてに繋がっているため。
本能に近い部分へ作用するので、ストレスを強く感じてイライラしたり、気持ちが落ち込んだりした時には”香り”が効果的に働きます。
香りにはそれぞれ特性があり、リフレッシュしたい時やリラックスしたい時、スッキリしたい時などシーンに合わせて選んでみてくださいね。
リラックスしたい時には「マジョラム」
ほのかな甘さと木の柔らかな香りが特徴的なハーブ、マジョラム。
副交感神経に働きかけて自律神経を調整する効果があるため、精神的に疲れている時におすすめ。
ストレス状態が続いたり、忙しい日々に追われていたり神経がなかなか休まらない時にぴったりな落ち着いた香りです。
夜眠る前にマジョラムのハーブティーを一杯いただくと、身体がリラックスしてぐっする眠れるはず。
肉や野菜との相性も抜群のため、日々のお料理にもプラスしてみてくださいね。
スッキリしたい時には「ベルガモット」
ベルガモットは柑橘系のスッキリとした香り。
ストレス性の怒りや憂鬱を和らげて気持ちを落ち着かせてくれます。
抗菌・消毒作用があるため、吹き出物や肌トラブルにも効果的。
イライラすると肌が荒れる……なんてこと、ありますよね。イライラを鎮めて、肌トラブルも改善してくれるなんて一石二鳥の優秀アロマ。
ただし、ベルガモットは光毒性があるため、日に当たる時間帯の肌への使用は控えることが大切です。
リフレッシュしたい時には「レモングラス」
集中力が続かない、なんだかやる気が出ない……そんな時にはレモングラスがおすすめ。
朝昼晩どの時間帯にもぴったりな爽やかレモンの香りは、アロマとしてはもちろん、ハーブティーにしても良いでしょう。
消化促進作用によって胃腸の調子を整えたり、血行促進作用で発汗を促したり、身体の不調にもアプローチしてくれるので「なんだか不調」なんて時にもぜひお試しください。
圧倒的に癒されたい時には「森林浴」
森林が近づくと「あ、森の香りだ」と鼻をかすめる豊かな香りに敏感に気が付く人も多いかと思いますが、その香りはフィトンチッドと呼ばれる森林に漂う成分物質から香るもの。
フィトンチッドには抗菌や抗酸化作用とともに、リラックス効果もあるといわれています。
森林浴歩行で緊張や疲労が軽減され、活気が高まることもあるのだそう。
歩くだけ、身を置くだけで大きな癒しを感じられる森林浴は、近隣の大きな公園や近場の山に足を運ぶだけで十分効果的。
森の柔らかな香りに癒しを感じてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
岩間 歩
ヘルシーフード&ヘルスケア インストラクター
健やかに毎日を過ごすために必要なTipsを提案。
こころとからだに嬉しいヘルシーフードに特化。
執筆やレシピ提供、イベント開催など幅広く活動中。
フード、ヘルスケア全般の記事を担当。