みなさんは自分の在り方について考えた経験はありますか?
そもそも在り方って何でしょう?…在り方の意味を辞書で調べてみると、
1. ある物事の、当然そうでなければならないような状態。物事の正しい存在の仕方。
2. 現にある、存在の仕方。ありさま。
とされています。
つまり存在の仕方、自分がどうありたいか、あるいはどういう風に存在していたいかということですね。
そして今回のテーマは自分の在り方がどのような価値判断に基づいているのかということです。
言い換えると自分の存在価値について考える時、何を基準に考えるのでしょうか?
例えば…
・どのくらい社会や家族に貢献しているか
・どれくらいお金や資産を持っているか
・どれくらい自分を必要としてくれている人がいるか
など、何かをすることで、または何かを持っていることで自分の価値が決まると思っている方もいるかもしれません。
しかし、この何かをする(do)、何かを持っている(have)ことが基準になってしまうと、自分の存在価値を認める、あるいは高めるためには常に何かをしていないと、常に何かを持っていないといけないことになります。
実はこの判断規準は危険を伴います。
なぜなら今現在、当たり前のようにできていること(do)、持っているもの(have)も絶対的にそれを維持できる保証はどこにもないからです。
つまり今までできていたことができなくなる(can’t do)、今まで持っていたものを失う(can’t have)ことで、あなたの存在価値が急落するということを意味しています。
もしあなたの理想としていた在り方ができなくなってしまった場合、それでもあなたは自分の存在価値を見出すことはできますか?
本当に在るべき在り方とは、実は自然界の在り方です。
例えば、ある森をイメージしてみてください。
森は何も語らずとも、そこに存在しているだけです。
木々は何も持たずとも、そこに存在しているだけです。
ただ時に、森林セラピーといわれるセラピー療法でも証明されているように森や木々は誰かの心を励まし、癒したりすることができます。
つまり森や木々が何かをしたわけでもなく(do)、何かを持っていたわけでもなく(have)、ただ存在しているだけ(be)で誰かの心に働きかけることができるということです。
みなさんは『be・do・have』の順番はいかがでしょうか?
多くの人がbeの前に、doやhaveが前へ、前へ出てしまいがちです。
何もできなくとも…何も持たずとも…存在しているだけで…いい。
このことを何も語らずとも、何も持たずとも、お手本を示してくれているのが自然界の在り方です。
これって実は人間同士にも当てはまるのではないでしょうか?
あなたには今、大切な人がいますか?
それは何かをしてくれるから?
何かを持っているから?大切な人になるのでしょうか。
自分の心に聞いてみてくださいね。
家族やペット、パートナーや友人…地球上にその人が存在してくれるだけで、あなたにとって大切なその人は、あなたの人生に何らかのHappyをもたらしているのではないでしょうか?
するとやっぱり、be…なのです。
自然界の在り方は人間界にも同じことが言えるということですね。
この記事を書いた人
龍崎 紗也加
ヨガインストラクター・はこねのもり女子大学講師
体と心に効くヨガを提案・実践中。
海の近くに移住し、ヨガ・サーフィン・野菜作りなど自然と親しむ生活を送っている。