季節はあっという間に冬。冬は忘年会に新年会、クリスマスにお正月など1年の中でも特にイベントの多い季節。
そんな忙しい時期は、体調不良を感じる人も多いはず。
そんな忙しない季節を元気に乗り越えるために必要なポイントをお教えいたします。
ウイルス感染に注意!風邪知らずの体を作るには
暖かい季節に比べて交感神経が優位な状態が続きやすい冬は、体内で作られるリンパ球が減り風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるといわれています。
そして、風邪の原因の約80〜90%はウイルス感染なのだそう。
風邪ウイルスは、低温で乾燥した環境を好むため寒い冬に流行しがち。一度かかると治りづらいのも特徴です。
特に、イベントごとの多い冬は多忙な日々を過ごす人も多いはず。
睡眠不足や過労などで抵抗力が低下しているとウイルスに感染しやすくなり、さらに空気が乾燥することで鼻や喉の粘膜が炎症を起こしやすくなり、ウイルスを防御する力が衰えてしまうのだとか……。
風邪をひくと1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで100万〜200万個の飛沫が空気中にばらまかれるといわれています。
風邪ウイルスは湿度の高い環境では地面に落下しますが、湿度が40%以下になるとウイルスの水分が蒸発して軽くなることで約30分間は空気中を漂うことになるのだそう。
自身が風邪をひいた時にはしっかりとマスクをして空気中への放出を防ぐこと、そして他者のウイルスを取り込まないよう予防することが大切です。
<ウイルス予防に効果的な4つの方法>
①帰宅後の手洗いうがいを習慣にすること②免疫力を高めるビタミンAを積極的に摂取すること③加湿器などを使用して湿度を調整して乾燥を防ぐこと④良質な睡眠を心がけること
心筋梗塞・脳梗塞に注意!寒暖差が肝
誰もが、冬の外出時にぴゅうっと吹く冷たい風に身を縮めて体を守る、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。
体と同じように、寒さを感じると私たち体の血管は収縮して熱の放散を防ぎます。
そのため、血管の収縮によって血圧が上がり動脈硬化に関する病気の引き金となりやすく、冬は心疾患や脳血管疾患などの病気が多くみられるようになるといわれています。
寒さによって血圧の上がりやすいケースは、早朝起きてすぐに活動したり、暖房の効いた暖かい場所から寒い場所へと移動したりする時。
特に、朝起床時は1日のうちで最も血圧が高くなりやすいため、注意が必要です。
寒暖差が激しい環境は、自律神経のバランスを崩す要因にもなります。
暖かい室内から寒い屋外へ出る時には、薄着せず暖かい格好を心掛け、温度の急激な変化を避けましょう。
<急な血圧上昇を緩める4つの方法>
①朝は10分ほど布団の中で過ごしてから行動すること②お風呂は40℃以下のぬるめのお湯にゆっくり浸かること③リビングルームや自室だけでなく、お手洗いや脱衣所も暖かい環境作りをすること④着替える前に白湯を1杯飲むこと
冬は免疫力が下がりやすくなる
冬は寒さから身を守るために、体がより多くのエネルギーを消耗します。その結果、厳しい寒さに適応できず免疫力が低下しやすくなり、体の働きが乱れてさまざまな不調が現れやすくなるのだとか。
併せて交感神経が優位になるため、ストレス過多になりがちです。
寒いとつい家から出たくない……なんて気持ちになりますが、一歩外に出れば空気は夏よりも澄んでいるはず。
少し足を伸ばして、山や森へ遊びに出かけてみるのもおすすめ。
森林浴には、免疫力アップや自律神経を整える効果もあるといわれています。
大きな自然は、寒さとともに縮こまりがちなこころをホッと温めてくれるはずですよ。
この記事を書いた人
岩間 歩
ヘルシーフード&ヘルスケア インストラクター
健やかに毎日を過ごすために必要なTipsを提案。
こころとからだに嬉しいヘルシーフードに特化。
執筆やレシピ提供、イベント開催など幅広く活動中。
フード、ヘルスケア全般の記事を担当。