私たちは日常の中で、意識せずともストレスを抱えて生活しています。ストレス過多になると、こころにも身体にも不調となって現れてしまいますよね。
しかし、日々仕事や子育てに奮闘しているとなかなかストレス解消のためのまとまった時間を取れないのも事実。そんな時に提案したいのが、毎日必ず訪れる「食事」の時間を利用したストレスオフの方法です。
食事の仕方をちょこっと工夫するだけで、こころが軽くなる食べ方に変わるのです。
こころが軽くなる食べ方その1:ながら食いはやめる
テレビを観ながら、スマホをいじりながら、仕事をしながら……、片手間に食事をすることはやめましょう。食事を食べ始めると、最初のうちは交感神経が優位に働きますが、食べ物が消化され始めると副交感神経が活発に働き出します。
しかし、何かをしながら食事をすると、食事よりも、ながらしている方の情報に目が向いてしまい交感神経が優位のままに。そうすると、上手く副交感神経が働かずに身体がリラックス出来ず、消化にも負担がかかりやすくなってしまうそうです。
食事中は食事に集中しよく噛んでいただくことで、消化も活発になり、リラックスした気持ちになることができるのです。
こころが軽くなる食べ方その2:大切な人と食べる
こころと身体に良い食べ方は、ゆっくりと食事を楽しんでリラックスすることが大切です。どんなによく噛んで食事に集中していたとしても、ひとりきりでつまらないと感じてしまったら、気持ちも健やかではありませんよね。
毎日の外食は身体にも良くないけれど、たまには気の合う仲間や職場の同僚、大事な家族とお喋りをしながら食事を愉しむことも大切なのです。定期的に大切な人たちと一緒に食事をする習慣を持つとこころの安定にも◎
こころが軽くなる食べ方その3:睡眠3時間前までに食事を済ませる
忙しいと、食事を取ることすらままならずに床に就く人もいるかもしれませんが、きちんと食事の時間を取ることは、栄養面だけでなく良質な睡眠にも効果的なのです。
食事を抜いてしまうと、消化によって副交感神経が優位になる時間が省かれるため、交感神経が優位のままで寝ることになります。そうすると、体がリラックス出来ずにすぐ寝付けなかったり、浅い睡眠に悩む可能性も。そのため、食事は寝る3時間前までに済ませておくと、リラックスした状態で寝ることが出来るのでおすすめです。
こころが軽くなる食べ方その4:朝食はきちんと食べる
朝の時間はバタバタと忙しくなりがちで、朝食を取らずに出社したり、1日を始める人も多いのではないしょうか?
「昼食の前に軽食をつまめばいいや」「ランチを早めに食べよう」と調整したつもりでも、朝食を抜くことで体内のリズムはバランスを崩してしまいます。体内リズムのバランスを崩すと、自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れなどに繋がる可能性も。
朝食をいただくことで、胃腸を刺激し体内リズムを整えることが、自律神経のバランスを整えることにも繋がるのです。
朝食は起きてから1時間以内に食べるのがベスト。食物繊維や水分が豊富ですぐにエネルギーになってくれるフルーツがおすすめです。特に、バナナは手軽に食べることが出来、ハッピーホルモンである「セロトニン」の生成材料にもなるので朝食には最適。バランスの良い朝食作りを心がけることが、日々の中にリラックスを作り出すポイントになってくれそうです。
いかがでしたか?
私たちが生きる上で絶対に必要な「食べること」でなら、無理なく取り入れやすいのではないでしょうか。
少し工夫してあげるだけで、こころに良い効果が期待できますよ。毎日の食生活の中で、ぜひ試してみてくださいね。
また、緑いっぱいの自然の中で食事を楽しむこともまた、リラックスに効果的な食べ方のひとつ。空気が柔らかな暖かい日に、近隣の公園や森林に足を運んでピクニックを楽しんではいかがでしょうか。
この記事を書いた人
岩間 歩
ヘルシーフード&ヘルスケア インストラクター
健やかに毎日を過ごすために必要なTipsを提案。
こころとからだに嬉しいヘルシーフードに特化。
執筆やレシピ提供、イベント開催など幅広く活動中。
フード、ヘルスケア全般の記事を担当。