はこじょ講師兼ライターの龍崎です。
今年は例年に比べて暖冬、比較的過ごしやすい日が続きましたね。
おかげさまで寒がりの私も寒くて外に出るのが億劫にならずに済みました☆彡
私は海の近くに住んでいますので日常的に波の音や風の音、そうした自然の音に触れる機会に恵まれています。
みなさんは最近、どんな自然の音を耳にしましたか?
普段自然の生の音を耳にする機会が少なくてもヒーリングミュージックなどを聴かれている方もいらっしゃるかもしれません。
不思議なもので自然の音は私達の心と身体に落ち着きと癒しのメロディーを響かせてくれます。
今日のテーマはそんな自然の音にまつわる内容として「自然音の癒しのヒミツ」に迫っていきたいと思います。
私達人間は元をたどれば自然の一部、都会に住んでいようと自然の恩恵を受けながら日々の生活を営んでいます。
中には都会の中に住んでいるより山や森、海のそばで自然を感じながら過ごす方が快適な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
さて今日は「自然の中で過ごすとなぜヒトは癒されるのか?」という疑問を「音」をテーマに掘り下げていきます。
興味のある方はどうぞお付き合い下さいませ。
自然の音でヒトが癒されるのはなぜ?
山や森、川や海など自然界に近づけば近づくほど、
小鳥の鳴き声や葉っぱがこすれる音、水の流れ、波の音…
自然が生み出す音が聴こえてきます。
このような自然が生み出す音は心身共にとても良い効果があるとされています。
その理由のひとつに自然音には「1/fのゆらぎ」という人間の耳には聞こえない超音波が含まれています。
これを人間の脳が感知することでα波という電気信号が発信されて私達はリラックスできるということです。
確かにこの理論に基づくと逆に全く音がない空間、無音の部屋にいるとソワソワしたりしませんか?
一般的なヨガスタジオなどで行われているヨガプログラムも「無音」で行われるクラスの方が少なく、リラクゼーション効果や集中力を高めるためにヒーリングミュージックが使用される場面の方が多いように思います。
他にも様々な場面で、私達は知らず知らずのうちに音波による影響を受けて生活しています。
森の中は最大の癒しの空間
先ほどお話した「1/fのゆらぎ」の代表例として、葉っぱがこすれる音、風の音などが挙げられます。
今ヒーリングプログラムとして話題の「森林浴」や森の中で行われる「森ヨガ」。
無意識的にも森の中でゆっくり散歩したり、ヨガをしたりすることでとてもリラックスできるというのは科学的に理にかなったことだったのです。
私も森ヨガのプログラムを担当させて頂いた経験談として、森の中で座禅を組み、眼を閉じて軽く瞑想をしてみると、簡単に意識がスゥーとクリアになっていく感じがします。
都会のヨガスタジオや家の中でうまくヨガや瞑想ができない方でも、森の中だと集中しやすいのは、この「1/fのゆらぎ」を脳が感知してα波が出るからなのですね。
自然の音でヒトが癒されるのは科学に基づいたきちんとした理由がありました。
まだまだ解明できていないことも勿論沢山あると思いますが、「森林浴」による癒しの効果は仕事の忙しさやストレス生活に追われている現代人にはお勧めしたいプログラムのひとつです。
日々頑張っている自分のために週末にぷらっと森林浴。
こんな時代ももうすぐ訪れるかもしれません。
自分を落ち着けたい時やなんとなく気分が晴れない時
「自然の音」を聴きに出かけてみてはいかがでしょうか?
頭痛薬のような即効性はないかもしれませんが、「1/fのゆらぎ」を脳が感知してα波をご自身の中で出すことで心も身体も少しずつ落ち着いていくと思いますよ。
ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
この記事がどなたかのお役に立てれば嬉しく思います。
この記事を書いた人
龍崎 紗也加
ヨガインストラクター・はこねのもり女子大学講師
体と心に効くヨガを提案・実践中。
海の近くに移住し、ヨガ・サーフィン・野菜作りなど自然と親しむ生活を送っている。