凍えるような冬が過ぎて、暖かい日差しを感じる季節になると気になってくる「紫外線」。紫外線は美白の敵なだけでなく、肌劣化を招く要因にも。
今回は、紫外線効果的な予防策についてご紹介します。
紫外線には種類があるって知ってた?着目するのはUV-A
紫外線とは、UV-AとUV-B、UV-Cの3種類から成る太陽光の一種。この内、UV-Cは上空のオゾン層で吸収されるため地上に届く紫外線はUV-AとUV-Bといわれています。
紫外線はエネルギー量が強いため、物質に化学変化を起こします。私たちが紫外線を浴びると肌日焼けをしたり、紫外線に殺菌効果があるのはこのためです。
特に、UV-BはUV-Aの1,000倍以上の作用があるのだそう。しかし、地上に届くUV-Bはわずかで、わたしたちの浴びている紫外線の 約90-95%はオゾン層を通過しやすいUV-Aといわれています。そして、UV-Aは肌の奥にまで作用して様々な肌トラブルを引き起こす原因となります。
なんとなく日焼け止めを買っている人は注意。正しい選び方とは?
ドラッグストアや化粧品メーカーから発売されている日焼け止めパッケージには、「PA」と「SPF」という表記を見つけることができます。
これはそれぞれUV-AとUV-Bの予防効果を表しているもの。「PA(Protection Grade of UVA)」はUV-Aの防止効果が強い方から++++、+++、++、+の4段階で表されています。また、「SPF(Sun Protection Factor)」はUV-Bの防止効果を20-50+で表しています。これは約20分間、日焼け止めを塗っていない素肌と比較して、日焼けが始まるまでの時間を何倍に延ばすことができるかという目安なんだそう。つまり、SPF30の場合は、20分×30=600分=10時間ほど紫外線を予防出来る計算となっているのです。
もちろん、数値が高いものほど効果が高いのですが、その分肌負担も大きくなります。敏感肌の人は、日焼け止めが原因で肌トラブルを引き起こしてしまう……なんてことも。
暑い日には汗で日焼け止めが流れてしまうこともありますよね。数値の低いものをこまめに塗り直して使ったり、普段の自分の外出時間の長さに応じて選ぶことも大切です。「とりあえずPAやSPFの高いものを買っている」という人は、まず日焼け止めの選び方から見直してみてはいかがでしょうか。
紫外線は肌から吸収するだけじゃない?アイウェアの重要性
肌だけでなく目から入ってくる紫外線も日焼けの原因になるといわれています。つばの大きい帽子やサンバイザー、日傘も良いですが、光は各方面から反射して目に侵入してくる可能性があります。
そのため、帽子や日傘以上に強い味方になってくれるのが、サングラスなどのアイウェア。目をしっかりと覆ってくれるもの、紫外線カット加工がされてあるものをセレクトしましょう。
なお、紫外線は雲やガラスも通り抜ける性質を持っているため、曇空の日や窓越しにも油断出来ません。強い日差しを感じなかったとしても、注意しましょうね。
柑橘系フルーツは朝食べNG。夕方以降に食べるのがおすすめ
オレンジやレモンなど柑橘系フルーツは、暑い季節の鉄板フルーツであり、スムージーや朝食としていただく人も多いと思います。
柑橘系フルーツに含まれるビタミンCは今や誰もが知る美容成分。美白や美肌に効果的といわれていますよね。もちろん、柑橘系フルーツにもビタミンCはたっぷり含有されています。
ところが、同時に柑橘系フルーツには光毒性という、光を吸収しやすくする成分が含まれているそう。
そのため、朝外出前にオレンジを食べて日差しを浴びると紫外線の吸収を促進してしまうといわれています。
つまり、日焼けしやすくなってしまうということ。柑橘系フルーツは、ビタミンC以外にもミネラルや食物繊維など美容にも健康にも良い成分が詰まっています。
夕方以降の陽が落ちた時間帯や、外出しない日に摂るのがおすすめですよ。
薄着の季節になってくると気になる紫外線は、実は365日1年中降り注いでいます。そのため、効果の低い日焼け止めを年間通して塗るのがおすすめ。
また、夏の暑い日には緑の茂る場所を見つけて木々の下を歩くと涼しい上に太陽の光に晒されないので紫外線対策にも効果的です。緑の多い場所にぜひ遊びに行ってみてくださいね。
この記事を書いた人
岩間 歩
ヘルシーフード&ヘルスケア インストラクター
健やかに毎日を過ごすために必要なTipsを提案。
こころとからだに嬉しいヘルシーフードに特化。
執筆やレシピ提供、イベント開催など幅広く活動中。
フード、ヘルスケア全般の記事を担当。