
仙石原すすき草原
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世界自然遺産である白神山地を、7月の初めに訪れてきましたのでご紹介いたします。
白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山地帯の総称です。
ここには人為の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布しています。
この中に多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれており、1993年(平成5年)12月に世界遺産(自然遺産)に登録されています。
そのなかでも、十二湖は、白神山地西部に位置するブナ林に囲まれた33の湖沼群の総称で、箱根の森と同様に森林セラピー基地にも登録されています。
特に有名なのは鮮やかなコバルトブルーに輝く「青池」。
水中には朽ちたブナの大木が横わたり、池底に倒れた木が見えるほど透明で、ここは青い森(青森県)だと思わせる青の湖面がとても神秘的でした。
そして森の中へ進んでいくと、ブナの巨木が見られる自然林もあり、胸いっぱいに森の空気を吸い込めました。
所々に、「鳥のさえずり」「土の感触」「深呼吸」などの看板も建てられており、その場その場で佇み、五感の一つひとつを丁寧に使う事ができ、ゆっくりとした時間を過ごす事ができました。
箱根の森と比べて、熊の恐怖がより身近に感じられるものの、深く入っていくと何故か緑に包み込まれる安心感が生まれてきた森でもありました。
この白神山地で有名なブナの木は、大地を作る母であり「母なる木」と呼ばれています。
なぜなら、きれいな水を蓄えることができ、多くの森の幸を実らせて動物たちの安住の地をも作り上げるからです。
雨の時でも、森の中では雨に打たれる心配がないくらいに7月の木々は、葉をたくさんつけ、カメラに収まらない大きさの木々が多く自生していました。
今回、セラピー基地以外の世界自然遺産エリアの森の中も歩かせて頂くと、このブナの木の根も見ることができました。
また森の中を歩いていると、どこでもフカフカしていて湿っている土壌である事に気が付きます。ブナは落葉紅葉樹で、秋にたくさんの葉を落とします。
そして腐葉土として堆積し、その下にこの根が張り巡らされています。
この根の働きで、雨水はさらに深いところまで地面に入り込み、栄養をじっくり蓄え何十年もかけて川へ海へと流れこむそうです。
この養分の含んだ水が、海のプランクトンや海藻に良い影響を与えると言われています。森の動物や植物だけでなく、海の動物をも育てているのです。
そして今、土の中ではネットワークができているという事が解明されてきています。
植物の根の周りには、周囲の土と比べて100倍近くの微生物が集まっていて、根を通して栄養豊富な成分を分泌し、菌類たちを常に導いているそうです。
近年では植物が菌類を含む土中の微生物に様々なメッセージを送っているそうです。
ブナも、そうした微生物たちと樹々同士のネットワークで、毎年同じ量の実をつけないのが特徴でもあります。
森の中のブナたちはそれぞれ根っこも違うし独立していますが、一本一本が独自に農作と凶作の周期を作るのではなく、森全体で一斉に周期を作っているそうです。
そんなブナの森の中では、そこに生きる全ての生き物たちが関わりながら生きて、生命を循環しているのを垣間見られたからこそ、包み込まれるような安心感が生まれたのだろうと思います。
どこの森でも、土の下にはこうした菌類のネックワークが広がっているそうです。
コンクリートの上で生活しているとなかなか感じられない土の中の事ですが、目で見えていることは、本当に氷山の一角であり、見えていない世界の方が大きくてたくさんの情報があるのだと感じます。
森を訪れた際には、土の感触を確かめながら歩いていると、もしかしたら、土の下の話し声も聴こえてくるかもしれません。
そして、見えていなかった新たな自分の発見もあるかもしれません。
今年も暑い夏となります。なかなか外に出る気分になりませんが、避暑地と呼ばれる地域へ足を運び、森の中で佇む時間も取ってみて下さいね。
紹介HP:https://www.fukaurajyuniko.com
この記事を書いた人
渡邉綾(森林セラピスト)
森林セラピスト、ホリスティックケアプロフェッショナルスクール認定アロマセラピスト、看護師。
登山が趣味で、森が心身にもたらす効果を直に経験し、森林セラピストとなりました。
医療者として治療だけではなく、予防医療の大切さを実感しています。
看護師として、統合医療施設での勤務経験あり。
ケアルーム"Naturan"にて、アロマトリートメントによるセラピストとしてクライアントさんのケアにも携わっています。
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