
森は私たちのセラピスト〜七十二候が教えてくれる移りゆく自然の時間〜
東洋医学には『天人合一(てんじんごういつ)』という言葉があります。人の体も自然の一部。七十二候が告げる小さな変化は、そのまま私たちの体の内側で起きている変化でもあります。そして日本には「七十二候(しち...
自然に包まれたい…
森の中に入って気持ちの良い空気を吸って、癒されたい…
皆さんもご存じのとおり
森は日頃の疲れが癒される、リラックスやリフレッシュすることのできる最高の場です。
木々の良い香りに包まれると、清々しい気持ちになります。
そんな森林浴、これから先の梅雨の季節、できないのでは?とお思いでしょうか…
梅雨と聞くと、どうしても憂鬱な季節と感じてしまいますね。
みなさんは、この梅雨の雨の香りを、どのように表現しますか?
濃い土の匂い?
クーラーのつけ始め?
いろいろな表現の仕方があるかと思います。
しかし、そんな匂いは、良い香りの表現ではないのではないでしょうか…
あの何ともいえない匂いの正体は、「ペトリコール」という物質で
植物が持つ油や土壌に住むバクテリアが混ざり合ってできる物質だそうです。
雨が降ることで土や岩石にたまっていたペトリコールが吹き上がり、
さらに、蕾と酸素との化学反応で生じたオゾンの匂いも加わって、雨の匂いとなると言われています。
私たちの住んでいる日本は、この6月から7月まで梅雨と言われ、長雨が続きます。
子供の頃から、そんな雨の匂いには慣れ親しんではいます。
雨が降ると匂い立ってくる香りは、良い表現にはなりませんが、鼻をつまんで拒否する香りでは無いはずです。
それは、「懐かしさ」を呼び起こしてくれているからだそうです。
この「懐かしさ」を呼び起こされることで、
人は、子供の頃に得ていた「安心感」を得る事ができ、
気持ちを落ち着かせてくれ、リラックスする事ができます。
これが雨の森林浴の効果となります。
嗅覚は、人間の五感の中で唯一、記憶に司る海馬に直接刺激を与えることができます。
海馬は、人の感情や本能を操る大脳辺縁系の中にあり、日々の記憶を貯蔵しています。
大人になると、どうしても先の不安が大きくなり、安心を得られづらくなるとも言われています。
是非、雨の森で「懐かしい」香りを感じてみましょう。
子供の頃に得た「安心感」を是非呼び起こしてみてはいかがでしょうか?
雨の森は、他にも森に潤いをもたらし、色を綺麗に輝かせ、全身を包み込んでくれるでしょう。
この記事を書いた人

渡邉綾(森林セラピスト)
森林セラピスト、ホリスティックケアプロフェッショナルスクール認定アロマセラピスト、看護師。
登山が趣味で、森が心身にもたらす効果を直に経験し、森林セラピストとなりました。
医療者として治療だけではなく、予防医療の大切さを実感しています。
看護師として、統合医療施設での勤務経験あり。
ケアルーム"Naturan"にて、アロマトリートメントによるセラピストとしてクライアントさんのケアにも携わっています。

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